カバー工法は適切な施工法だったか?を検証
「カバー工法を勧められたけど心配なので屋根を見て欲しい」とご依頼頂いた中で、実際にカバー工法OKだったのは40%以下、60%は葺き替えが必要でした。
業者に勧められるまま、もし、カバー工法していたら?
業者に「カバー工法を勧められた」お客様からの相談例をご紹介します。
1.カバー工法✖ →NG ! だった例。
➊「屋根講習会で紹介された業者にカバー工法で良い」と言われた
○ 依頼理由 : 「屋根無料見積.comに電話してみたら?」と息子に言われ。
○ 診断結果: 屋根形状は切妻。ケラバ部分の施工に問題があり下地が腐っている可能性が高く、カバー工法 NG! ⇒葺き替えをご提案。
○ 実際の劣化状況: 広小舞の欠損、タルキ・下地も腐食していた。 屋根工事例へ
➋「下地はしっかりしてるからカバー工法で大丈夫!」と言われた
○ 依頼理由 : 実際に屋根を見て欲しい。
○ 診断結果: 寄棟屋根の棟包みが欠落し笠木が露出していたが、問題は切妻屋根のケラバ部分。施工方法に問題があり下地が腐っている可能性が高く、カバー工法 NG! ⇒葺き替えをご提案。
○ 実際の劣化状況:ケラバ部の下地が腐食していた。屋根工事例へ
➌ 4社に屋根を診断してもらったけど・・・
○ 依頼理由 : 言う事がバラバラで信用出来ない、頼みたくない。
○ 診断結果: 雨仕舞が非常に難しい屋根形状、一般業者による施工はリスクが高いため、カバー工法 NG! ⇒葺き替えをご提案。
○ 実際の劣化状況: 天窓から雨漏り、屋根に構造的な欠陥あり。屋根工事例へ
➍ 地震対策を考えているのにカバー工法を勧められた
○ 依頼理由 : 屋根重量を考え葺き替えたい。
○ 診断結果: コロニアル屋根はガルバリウムの4倍の重量、カバー工法では地震対策にならないため、お客様のご希望通り葺き替え。
○ 実際の劣化状況: 経年劣化のみ。屋根工事例へ
➎ 業者にカバー工法や横葺きタイプを勧められ「ダメだと思った」
○ 依頼理由 : 勾配が緩いので、どちらの提案もダメだと思った。
○ 診断結果: 勾配的にカバー工法や横葺きタイプは施工不可のため、カバー工法 NG! ⇒葺き替えをご提案。
○ 実際の劣化状況: 下地がボロボロに腐食。屋根の勾配不足。屋根工事例へ(横葺き ⇒縦葺きに変更)
危険!屋根勾配に合わない屋根材を業者が勧める驚きの思惑とは?
➏ 屋根専門ではない知り合いの業者からカバー工法を勧められた
○ 依頼理由 : 重ね葺きが正しいか、金額も適正かどうか?
○ 診断結果: 塗装後の屋根材表面・棟廻りの状態から下地に雨漏りしている可能性があったので、カバー工法 NG! ⇒葺き替えをご提案。
○ 実際の劣化状況: 下地だけでなく骨組みまで腐食していた。 屋根工事例へ
➐ 業者によって、それぞれ違う事を言う
○ 依頼理由 : 専門業者に見てもらいたい。
○ 診断結果: 元々の屋根工事方法・表面のヒビワレから下地が傷んでいる可能性大のため、カバー工法 NG! ⇒葺き替えをご提案。
○ 実際の劣化状況: 無数のヒビ割れ、雨漏り補修。屋根工事例へ
➑「下地の痛みを見て提案・見積もりして欲しい」と息子さんから
○ 依頼理由 : アスファルトシングル屋根の雨漏り、カバー工法か葺き替えか?
○ 診断結果: 屋根表面の状態、歩行時の感覚から下地が腐っていると判断し、カバー工法 NG! ⇒葺き替えをご提案。
○ 実際の劣化状況: 下地ボロボロ、骨組み一部腐食。屋根工事例へ
➒「シーガードでのカバー工法を考えている」と息子さんから
○ 依頼理由 : お勧めできる施工法ではありませんとお伝えしました。(当サイトの中にもシーガードを施工している業者さんがいますが、保証は一切出来ないと了解を得た上で工事しているとのこと)
○ 診断結果: 天窓廻り・棟廻りの施工に問題があり下地が傷んでいる可能性があり、カバー工法 NG! ⇒葺き替えをご提案。
○ 実際の劣化状況: 下地腐食、骨組みの鉄骨もサビていました。屋根工事例へ
屋根カバー工法で後悔する理由は、2つ。 |
2.カバー工法◎ →OK ! だった例。
➊「他社の見積り内容に不安があり、専門の目でお意見頂きたい」
○ 依頼理由 : あと30年くらいは屋根を持たせたい。
○ 診断結果: 下地の劣化は見受けられないため、カバー工法OK ! →葺き替え希望。
○ 実際の劣化状況: いくらか経年劣化が見られるくらい。屋根工事例へ
➋「下地がブヨブヨだから葺き替えないとダメ!」と言われた
○ 依頼理由 : 予算もないので何が適切か診断して欲しい。
○ 診断結果: 雨漏り原因は屋根塗装による一時的なもので下地の劣化なし、カバー工法OK !
○ 実際の劣化状況:屋根塗装による雨漏り、下地損傷なし。屋根工事例へ
➌ 近所の工務店に屋根のカバー工法を勧められたが
○ 依頼理由 : 金額が高い気がする、屋根専門の方に見て欲しい。
○ 診断結果: 屋根材のヒビワレが見られるが下地の腐りはないため、カバー工法OK !
○ 実際の劣化状況: 下地損傷なし。屋根工事例へ
➍ 屋根に上がり野地板の状態も見ないまま「カバー工法で大丈夫」と言われた
○ 依頼理由 : 屋根の状態も見ずに勧められた事に疑問を感じて。
○ 診断結果: 過去に谷廻りからの雨漏りして修理と塗装。塗膜の剥がれやヒビワレが少しありましたが下地の損傷が無かったため、カバー工法OK !
○ 実際の劣化状況: 下地損傷なし。屋根工事例へ
➎「本体にフカフカする所があるから、カバー工法した方が良い」と言われたが
○ 依頼理由 :19年程度で修理の必要があるのか知りたい。
○ 診断結果: 棟浮き多数、屋根本体の抜けやヒビワレが見られましたが下地は傷んでいないと判断、カバー工法OK !
○ 実際の劣化状況: 下地損傷なし。屋根工事例へ
➏ 屋根を葺き替えた会社に片面カバー工法を勧められた
○ 依頼理由 : 7年しか経っていないのに有料だと言われた。
○ 診断結果: 瓦から葺き替えたが本体の抜け・ヒビワレ多数あり、下地の痛みは考えられないため、カバー工法OK !
○ 実際の劣化状況: 葺き替え時の施工不良、7年なので下地の劣化なし。屋根工事例へ
➐ カバー工法を勧める業者が多いので
○ 依頼理由 : 結露が気になるので葺き替えたい。
○ 診断結果:パミール屋根のため表面の剥離が酷く、結露する屋根材のため、カバー工法もOKだが、葺き替えが適切な施工法。
○ 実際の劣化状況:下地に杉のバラ板が使われているためカバー工法だと屋根剥がれる可能性がありました。 屋根工事例へ
カバー工法で致命的な結果をもたらす下地の傷み
台風・強風で屋根が剥がれる原因。
工事後に「カバー工法 後悔」「カバー工法 失敗」と検索して原因を調べるお客様が増えていますが、その原因:1は下地が傷んでいる屋根にカバー工法したからです。
カバー工法は、下地が傷んでいる場合は施工出来ません。
下地が傷んでいては、新しく載せる屋根材を固定する釘やネジがきちんと固定されず、引き抜き強度が低いため台風や強風で屋根が剥がれる原因になります。
(上の写真は実際にお客様からお送り頂いた一部です)
1枚目は「50mの強風でも大丈夫です!」と言われ、2年前にカバー工法したが台風で屋根の半分以上が剥がれた。工事会社に連絡しても「自然災害だから保証できない」と言われた例。お客様負担での再工事になりました。
屋根カバー工法後の台風・強風トラブル。 トラブルが起きて分かる工事の質と問題点・再カバー工法。 |
屋根カバー工法での下地確認について。 【必須確認事項】 |
■ 他業者を屋根に上がらせてはダメ!と言う業者について。
「屋根が割れるので屋根に上がらせてはダメ!、ドローンなら屋根を割る心配がないので安心です」と言う業者がいますが、ドローン撮影では上に記載した"屋根材メーカーの必須事項"の一番目にある下地の痛みを確認できないためカバー工法で失敗する確率が高くなります。
屋根が割れるのは、構造的に歩いて良い場所・悪い場所がある事を知らない業者が多いからです。(ドローンは急勾配で屋根上を歩けない時に有効な手段です)
下地が傷んでいても関係なくカバー工法を勧めてしまう業者。
① 葺き替えと比べて、工程が少なく専門業者でなくても簡単に工事できるから。
② 費用が安く、成約し易いから。
③ アスベストを処理する資格を持っていないから。
などという理由で、カバー工法しか勧めない業者には注意が必要です。
雨漏りしても気付き難い。
カバー工法は、屋根が二重になるので雨漏りしても気づきにくく、雨漏りが分かった時には既に修理では対応できない事例が増えています。
再工事が必要になると、屋根が二重になっているため多額の工事費用が掛かります。
カバー工法は、下地の痛みを的確に診断できるかどうか?が重要ですが、一番重要なのは屋根工事の内容であり、これが失敗する原因の2番目になります。
既存屋根の上に被せるガルバリウム鋼鈑屋根は屋根材メーカーの施工規準に沿った正しい工事を行わないと雨漏りしてしまいます。
雨漏りすると下地が腐ってしまい再工事に多額の費用が掛かることもあるため正しい工事を行う業者に依頼する必要があります。
屋根カバー工法(重ね葺き)とは? メリット・デメリットと注意点 「カバー工法のリスク」をご覧ください。 |
他社でカバー工法した屋根の再工事依頼例
1.屋根勾配(傾斜角度)に合わない屋根材で雨漏り。
屋根勾配に適さない屋根材が雨漏りの原因でした。
勾配が緩い屋根に不適切な屋根材を勧められ雨漏りする例も多く見られます。
ガルバリウム鋼板にしたら雨漏り、何度修理しても直らない。
横葺き断熱材付きタイプのガルバリウム鋼板へ変更。
工事直後から雨漏りしたので業者を変えて何度も修理したが直らなかった。
この工事の問題点。
1:屋根勾配に適切な屋根材ではなかった。(屋根材裏面へ雨が侵入し防水シートが濡れていた)
2:下地が傷んでいた。(屋根材を止めるスクリュー釘を4本打っても効かない所があった。)
3:屋根材裏面に侵入した雨が防水シートの下にある下地(野地板)をボロボロに腐らせた。
原因は、屋根勾配に適さない屋根材を勧められたから。
解決策:屋根勾配に適した縦葺き(嵌合式)のガルバリウム鋼板へ葺き替え。(170万円が無駄になりました) 施工例準備中
2.カバー工法の「工事によるデメリット」の例。
これは、カバー工法のメリット・デメリットで説明した「工事によるデメリット」の例です。
カバー工法した屋根の再葺き替え依頼。
カバー工法したガルバリウム鋼板、屋根材裏面への雨漏り
屋根材表面の塗膜がはがれていると葺き替え依頼のあった例です。
ガルバリウム鋼板を剥がしてみると防水シートへの漏水跡が多くありました。
屋根材裏面への漏水は、やはりガルバリウム屋根とは違うスレート屋根の方法で工事されていた事が原因!
ガルバリウム鋼板は、金属屋根以外の方法で工事すると100%雨漏りします。工事例へ
ガルバリウム屋根の雨漏りは屋根葺き替えでも起こります。
工事後すぐに雨漏り、工事した業者が修理しても直らないので専門の所に。
「直ぐに雨漏りして、工事した業者が何度修理しても直らないので葺き替えたい」という依頼。
原因は、スレート(コロニアル)屋根と同じ方法で工事されていたからです。工事例へ
トタン屋根、間違った方法でのカバー工法を勧められた。
「他業者の方が30万円安いから、そっちに頼む」と一度断られたお客様からの依頼。
他業者の工事方法は下地が傷んでいても関係無くトタン屋根の上にコンパネを載せてカバー工法する方法で、工事後に屋根が剥がれる可能性の高い工事方法でした。
その後いろいろ調べてみると、当サイト担当者が提案した方法が理にかない一番間違い無い方法だと分かったそうで「やっぱりお宅に頼みたい」とご依頼頂きました。
完成後、「想像していた以上の仕上がり」と喜ばれたそうです。 工事例へ
専門業者の割合は10%以下。
ガルバリウム鋼板でのカバー工法をお考えなら、費用で比べるのでなく施工重視で業者を選ぶことが重要で、トータルコストを最も安く抑える事が出来ます。
ガルバリウム鋼板をきちんと工事している業者は1割以下と言われていますが、当サイトの専門業者は確かな施工技術を備えているので工事後に修理が必要になったり、再葺き替えなどで余計な費用が掛かる心配もありません。
防水シート頼みでない本物のカバー工法とは?
屋根無料見積.comでは、ガルバリウム鋼板(金属屋根)の専門技術を備え、メーカー工事規定に則した協会加盟の専門業者が担当。
一般的な屋根業者との大きな違いは、「防水シート(ルーフィング)があるから雨漏りしない」のではなく、雨の侵入を許さない「屋根材の加工技術と雨仕舞の方法」を基本とし、防水シートはもしもの時の保険でしかないと考えています。
防水シートが無くても雨漏りさせない本物の屋根工事:施工重視でカバー工法をお考えのお客様は屋根無料見積.comへご依頼ください。
カバー工法の注意点。
『下地の痛みを的確に診断できる業者』に依頼しないと必ずトラブルが起こります。
屋根カバー工法(屋根重ね葺き)で悩んだら屋根無料見積.comへ。
屋根材ごとの専門業者が対応するため適切な業者選びが可能です。
「お客様の声」はコチラ。