アパート・マンションの屋根の修理・塗装・葺き替え・カバー工法について

アパート・マンションの屋根修理・屋根工事。

アパートやマンションの屋根修理は、屋根に何が使われているか?
どのように工事したいのか?など、お客様のご希望で判断して頂く必要があります。
工事方法として。
アパート屋根の場合は、部分的修理・カバー工法・葺き替え工事など。
マンションの場合は、防水工事や塗装工事などがあります。
屋根が現在どのような状態なのか? 実際の劣化状態を元に判断します。

アパート・マンションの外装リフォーム施工前と施工後

こちらのマンションは、屋上からの雨漏りをきっかけに屋上防水工事、外壁はヒビ割れを補修後に塗装、腐食欠損のあった鉄部は溶接補強や交換など外回りを全てをメンテナンスした事例です。
アパートの場合は、メンテナンス周期の長い屋根をメインに考えた業者選びをすることでメンテナンス期間を大幅に伸ばすことも可能です。

アパート・マンションの修理方法を決める3つのポイント。

1:屋根材の種類は何かを確認する。

現在ついている屋根材の種類が何なのか?
スレート屋根、トタン屋根、瓦屋根なのかによって修理の方法が変わってきます。

屋根材の種類はを確認する

アパートが、スレート屋根の施工事例へ。(修理・カバー工法・葺き替え)
アパートが、トタン屋根の施工事例へ。(葺き替え)
アパートが、瓦屋根の施工事例へ。(葺き替え)

2:あと何年、屋根を持たせたいかで工事方法が決まる。

今後どれくらいアパートを維持していく必要があるのか?
それによって、どの程度の修理をすれば良いかも決まってきます。
屋根修理・カバー工法・屋根葺き替えなど維持する年数に適した工事方法を選ぶことが可能です。

屋根を何年持たせたいかで修理や工事方法が決まる

3:実際に必要な修理方法を選ぶ。

過去の修理状況や屋根の痛み方によって修理が可能なのか?
修理の繰り返しで野地板(下地板)まで傷んでいる場合は他の工事方法が適切な場合もあります。

実際に、どの工事方法が適切なのか?お客様自身では判断できない場合があります。
そのような場合は業者に調査してもらう必要がありますが、現場調査を依頼する場合は屋根材毎の専門業者に依頼する様にして下さい。

現場調査は、屋根材ごとの専門業者に依頼しましょう。

現場調査を依頼する場合は、アパートの屋根が何になっているのか?
屋根材としては、スレート屋根・トタン屋根・瓦屋根などがありますが、屋根材ごとに構造や工事方法が違うため現場調査は、それぞれの専門業者に依頼することが重要です。
屋根材ごとの専門業者に依頼することで修理後の工事トラブルを回避できたり、適切な工事方法を提案してもらう事ができます。

アパート屋根の施工事例。

スレート屋根=カラーベスト・コロニアル屋根の場合。

スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)の場合。

屋根修理。(棟包みが台風で剥がれ飛んだ)

アパートの板金棟修理、強風で剥がれたスレート屋根の修理で最も多い棟包み(棟板金)の剥がれ
棟包みは、内部にある笠木に釘で固定するようになっていますが、笠木が腐ると徐々に釘が抜けてしまい、強風・台風をきっかけに剥がれ飛んでしまいます。
棟包みが剥がれ飛んでしまうと今回のように笠木だけが残る事が多いですが、腐りが激しい場合は笠木ごと飛んでしまう場合もあります。
棟部の剥がれは、建築後15年~20年で発生します

【アパートのスレート屋根修理事例】
アパートの屋根修理と外壁塗装
こちらの例は、アパート屋根の棟包みが一部剥がれたと修理をご依頼頂きました。
修理するのは、ほんの一部(右上写真)でしかありませんでしたが屋根は急勾配。
修理するのに「足場が必要なら外壁や雨樋等も傷んでいるので一緒に工事して」という事で外壁塗装も一緒に工事させて頂くことになりました。

カバー工法。

屋根カバー工法は、下地(野地板)が傷んでいない場合にのみ可能な工事方法です。

●右写真は下地が傷んでカバー工法が不可能だった例。
スレート屋根の下地野地板の腐りこの写真は下地が傷んでいると診断して、スレート屋根と古い防水シート(ルーフィング) を取り外した状態のものです。

右写真の上側:ケラバ部分からの雨漏りで下地が腐っていました。
右写真の下側:軒先の下地(バラ板)が腐っていただけでなく、下地の下にあるタルキと鼻隠板の上部も腐っていました。
カバー工法で良いと勧めれても、下地が杉のバラ板になっている場合はカバー工法は適していません。

●下地の痛みを診断するのは難しい。
スレート屋根を剥がしてみれば下地が傷んでいるかどうかが分かります。
しかし実際には、スレート屋根を上から見た状態で下地の痛みを診断する必要があります。
下地が傷んでいるかどうか?によって、カバー工法が可能かどうか?も決まってくるため、カバー工法をお考えの場合は下地の痛みを的確に診断できる業者に依頼して下さい。
下地が傷んだ状態でカバー工法してしまうと台風で屋根が剥がれる原因になります。

【アパートのスレート屋根カバー工法事例1】
アパートのスレート屋根にガルバリウム鋼板でカバー工法
こちらの例は、どの工事方法がいいか提案して欲しいという依頼内容でした。
過去に屋根塗装と修理をされていましたが、棟包み全体が浮いている。
ケラバ部は元々の施工が悪く、スレート本体の欠けに加えて抜けもある。
棟違い部の本体には踏み割れによる陥没がありコーキング補修されていた。
など様々な問題はありましたが、下地まで傷んでいなかったのでカバー工法で対応。
雨漏りし易い屋根構造のため三重の安全策を施しました。

【アパートのスレート屋根カバー工法事例2】
アパートのスレート屋根カバー工法
こちらの例は、20年前スレート屋根に葺き替えたがカバー工法したいとの依頼例です。
工事したスレート屋根の工事が悪く、抜け落ちたスレート本体を6枚ほど入れ替えてありましたが、それ以外はヒビ割れ補修と棟包みの釘抜けがある程度で下地の痛みはありませんでした。
予算的に安くできると言われた指定の屋根材を使いたいとのご希望でした。

マンションのスレート屋根

【マンションの屋根カバー工法事例1】
マンションのスレート屋根にガルバリウム鋼板で屋根カバー工法
こちらの例は、鉄骨造4階建てのスレート屋根で棟包みの殆どが飛んで無くなっていました。
過去に屋根塗装してありましたが、塗料の殆どが剥がれてコケが屋根全体に生えていましたがカバー工法しても問題のない状態でした。

葺き替え。

【アパートのスレート屋根葺き替え事例】
アパートのパミール屋根をガルバ理宇鋼板のスーパーガルテクトに葺き替え
こちらの例は、築12.5年のアパートで屋根材はパミール。
パミール屋根は、屋根表面が剥がれてボロボロになる屋根材ですが、それほど酷い状態ではありませんでした。
パミール屋根は、屋根材の剥がれだけでなく屋根材自体が抜け落ちて危険な場合もあります。
その他にも結露し易い屋根材という問題もあるため工事方法としては葺き替えが最適です。

 

トタン屋根の場合。

トタン屋根 ⇒同じ屋根に葺き替え。

【アパートのトタン屋根葺き替え事例1】
アパートのトタン屋根葺き替え
こちらの例は、トタン屋根が傷む度に部分的な張り替えをくりかえしていました。
過去の修理状況を見ると、初めの頃は本物の専門職人に依頼していた事が分かりますが、その後の業者は素人同然、その影響もあってか下地だけでなく下地の下にあるタルキが軒先から50cmほどの全てが腐っていました。
傷んだタルキ・広小舞を取り換えてから野地板を増し張りして同じトタン屋根に張り替え。
前のトタン屋根は亜鉛メッキ鋼板でしたが、現在はガルバリウム鋼板に変わっているため前のトタン屋根より3~5倍錆び難くなっています。

トタン屋根 ⇒嵌合式たてひらへ葺き替え。

【アパートのトタン屋根葺き替え事例2】
アパートのトタン屋根をたてひら葺きのスタンビーに葺き替え
こちらの例は、トタン屋根を自分で塗装したいたそうですが、自分で出来なくなるだろうからと葺き替えを考えたそうです。
トタン屋根を自分で塗装しているお客様も多いですが、高齢になった親御さんが屋根に上がるのを心配するご子息からの葺き替え依頼や、塗装しても直ぐ剥がれるようになった。というご依頼が増えています。

お客様からお電話頂いた時には、2寸ほどの屋根勾配とお伺いしていましたので下地の傷んだ部分を取り換えて現在と同じ瓦棒、または緩勾配にも適した三晃式トタン屋根への変更も可能であることをお伝えさせて頂きましたが・・・
お客様が選ばれた屋根材は、見た目がすっきりしたデザインの嵌合式たてひら葺き。
古いトタン屋根を全て剥がし、腐った軒先の広小舞を取り換えてから新しい屋根に葺き替えました。

トタン屋根 ⇒横葺きガルバリウム鋼板に葺き替え。

【アパート2棟のトタン屋根葺き替え事例3】
アパートのトタン屋根をガルバリウム鋼板に葺き替え
こちらの例は、半年前の雨漏りで応急処置をしてもらったが、屋根を塗装修理のみで可能なのか?
塗装で良いという業者や応急処置をした所だけカバー工法で対応する案など様々で、何がベストなのか分からずにいるとの事でした。

トタン瓦棒屋根は構造的に、高くなっているカッパという所の内部にタルキが入っています。
トタン屋根の下には下地板があり、下地を挟んで上部のカッパ内部にあるタルキと下地の下にあるタルキが一直線上に重なり合う事で補強する構造になっています。
しかし、このトタン屋根ではタルキとタルキが上と下で重ねっておらず、上のタルキが宙に浮いた状態になっていたそうです。
通常は考えられない事なのですが、どの業者もドローンで屋根を撮影しただけだったので気付かなかったのかもしれませんが・・・そもそも構造的に問題があったようです。
下地のタルキに合わせるようトタン屋根の上に新しいタルキを取り付け、その上に構造用合板を張って既存トタン屋根を利用して空気層を作る構造に変更しました。
屋根パラペットの笠木部分を新しく取り換え、アパート外回りの修理と外壁塗装も合わせてご依頼頂きました。

 

瓦屋根の場合。

【アパートの瓦屋根葺き替え事例】
アパートの瓦屋根をガルバリウム鋼板に屋根に葺き替え
こちらの例は、地震対策として瓦屋根を軽量のガルバリウム鋼板に葺き替えたいというご依頼です。
写真に映っていない手前にある瓦屋根は新しい瓦屋根に葺き替えられていましたが、今回は地震を考えなるべく屋根を軽くしたいと考えたそうです。
瓦と葺き土を撤去して高さ調整のため既存下地の上にタルキ、構造用合板を取り付けて高さ調整。
断熱材付きガルバリウム鋼板のスーパーガルテクトを施工してから側面にあるパラペットも全て張り替えました。

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