アパート・マンションの修理方法を決める3つのポイント。
Point1:屋根材の種類は何かを確認する。
現在ついている屋根材の種類が何なのか?
スレート屋根、トタン屋根、瓦屋根なのかによって修理の方法が変わってきます。
アパートが、スレート屋根の施工事例へ。(修理・カバー工法・葺き替え)
アパートが、トタン屋根の施工事例へ。(葺き替え)
アパートが、瓦屋根の施工事例へ。(葺き替え)
Point2:あと何年、屋根を持たせたいかで工事方法が決まる。
今後どれくらいアパートを維持していく必要があるのか?
それによって、どのような工事をすれば良いか、葺き替え・カバー工法・修理など、これからの維持年数に適した工事方法を選ぶことが可能です。
Point3:実際に必要な修理方法を選ぶ。
過去の修理状況や屋根の痛み方によって修理が可能なのか?
修理の繰り返しで野地板(下地板)まで傷んでいる場合は他の工事方法が適切な場合もあります。
実際に、どの工事方法が適切なのか?お客様自身では判断できない場合があります。
そのような場合は業者に調査してもらう様にして下さい。
現場調査は、屋根材ごとの専門業者に依頼しましょう。
現場調査を依頼する場合は、アパートの屋根が何になっているのか?
屋根材としては、スレート屋根・トタン屋根・瓦屋根などがありますが、屋根材ごとに構造や工事方法が違うため現場調査は、それぞれの専門業者に依頼することが重要です。
屋根材ごとの専門業者に依頼することで修理後の工事トラブルを回避できたり、適切な工事方法を提案してもらう事ができます。
アパートのスレート屋根工事例。
スレート屋根=カラーベスト・コロニアル屋根の場合。
スレート屋根【葺き替え】事例(神奈川県相模原市)
「屋根表面がボロボロ剥がれるようになった」という依頼例。
築12.5年のアパートで屋根材はパミール。
パミール屋根は、屋根表面が剥がれてボロボロになる屋根材ですが、それほど酷い状態ではありませんでした。
パミール屋根は、屋根材の剥がれだけでなく屋根材自体が抜け落ちて危険な場合もあります。
その他にも結露し易い屋根材という問題もあるため工事方法としては葺き替えが最適です。この工事例へ
スレート屋根【カバー工法】事例(横浜市神奈川区)
「どの工事方法がいいか提案して欲しい」という依頼例。
過去に屋根塗装と修理をされていましたが、棟包み全体が浮いていました。
- ケラバ部は元々の施工が悪く、スレート本体の欠けに加えて抜けもある。
- 棟違い部の本体には踏み割れによる陥没がありコーキング補修されている。
・ケラバ部は元々の施工が悪く、スレート本体の欠けに加えて抜けもある。
・棟違い部の本体には踏み割れによる陥没がありコーキング補修されている。
など様々な問題はありましたが、下地まで傷んでいなかったのでカバー工法で対応可能。
雨漏りし易い屋根構造のため三重の安全策を施しました。
スレート屋根の【カバー工法】事例(横浜市鶴見区)
「20年前スレート屋根に葺き替えたが、カバー工法したい」という依頼例。
工事したスレート屋根の工事が悪く、抜け落ちたスレート本体を6枚ほど入れ替えてありました。
しかし、それ以外はヒビ割れ補修と棟包みの釘抜けがある程度で下地の痛みはありませんでした。
予算的に安くできると言われた指定の屋根材を使いたいとのご希望でした。
マンションのスレート屋根【カバー工法】事例(大阪府岸和田市)
「管理会社の見積額が高いから」とご依頼頂いた例。
鉄骨造4階建てのスレート屋根で棟包みの殆どが飛んで無くなっていました。
過去に屋根塗装してありましたが、塗料の殆どが剥がれてコケが屋根全体に生えていましたが、カバー工法しても問題のない状態でした。
カバー工法について。
●右写真は下地が傷んでカバー工法が不可能だった例。
この写真は下地が傷んでいると診断して、スレート屋根と古い防水シート(ルーフィング) を取り外した状態のものです。
右写真の上側:ケラバ部分からの雨漏りで下地が腐っていました。
右写真の下側:軒先の下地(バラ板)が腐っていただけでなく、下地の下にあるタルキと鼻隠板の上部も腐っていました。
業者にカバー工法を勧められていましたが、下地が杉のバラ板になっていたためカバー工法は適していませんでした。
下地の痛みを診断するのは難しい。
スレート屋根を剥がしてみれば下地が傷んでいるかどうかが分かります。
しかし実際には、スレート屋根を上から見た状態で下地の痛みを診断する必要があります。
下地が傷んでいるかどうか?によって、カバー工法が可能かどうか?も決まってくるため、カバー工法をお考えの場合は下地の痛みを的確に診断できる業者に依頼して下さい。
下地が傷んだ状態でカバー工法してしまうと台風で屋根が剥がれる原因になります。
スレート屋根【修理と外壁塗装】(埼玉県八潮市)
「アパート屋根の棟包みが一部剥がれた」とご依頼頂いた事例。
修理するのは、ほんの一部(右上写真)でしたが屋根は急勾配。
修理するのに「足場が必要なら外壁や雨樋等も傷んでいるので一緒に工事して」という事で外壁塗装も一緒に工事させて頂くことになりました。
アパートの屋根修理について。(棟包みが台風で剥がれ飛んだ)
スレート屋根の修理で最も多い棟包み(棟板金)の剥がれ。
棟包みは、内部にある笠木に釘で固定するようになっていますが、笠木が腐ると徐々に釘が抜けてしまい、強風・台風をきっかけに剥がれ飛んでしまいます。
棟包みが剥がれ飛んでしまうと今回のように笠木だけが残る事が多いですが、腐りが激しい場合は笠木ごと飛んでしまう場合もあります。
棟部の剥がれは、建築後15年~20年で発生します。
アパートのトタン屋根工事例。
トタン瓦棒からトタン瓦棒へ【葺き替え】(横浜市瀬谷区)
「見積依頼した他社を全て断り」ご依頼頂いた事例。
トタン屋根が傷む度に部分的な張り替えをくりかえしていました。
過去の修理状況を見ると、初めの頃は本物の専門職人に依頼していた事が分かりますが、その後の業者は素人同然、その影響もあってか下地だけでなく下地の下にあるタルキが軒先から50cmほど、屋根全体で腐っていました。
傷んだタルキ・広小舞を取り換えてから野地板を増し張りして同じトタン屋根に張り替え。
前のトタン屋根は亜鉛メッキ鋼板でしたが、現在はガルバリウム鋼板に変わっているため前のトタン屋根より3~5倍錆び難くなっています。この工事例へ
トタン瓦棒から嵌合式たてひらへ【葺き替え】(東京都町田市)
「自分で塗装できなくなるから」とご依頼頂いた事例。
トタン屋根を自分で塗装していたが、自分で出来なくなるからと葺き替えを考えたそうです。
トタン屋根を自分で塗装しているお客様も多いですが、高齢になった親御さんが屋根に上がるのを心配するご子息からの葺き替え依頼や、「塗装しても直ぐ剥がれるようになった」というご依頼が増えています。
お客様からお電話頂いた時には、2寸ほどの屋根勾配とお伺いしていましたので下地の傷んだ部分を取り換えて現在と同じ瓦棒、または緩勾配にも適した三晃式トタン屋根への変更も可能であることをお伝えさせて頂きましたが・・・
お客様が選ばれた屋根材は、見た目がすっきりしたデザインの嵌合式たてひら葺き。
古いトタン屋根を全て剥がし、腐った軒先の広小舞を取り換えてから新しい屋根に葺き替えました。
トタン瓦棒から横葺きガルバリウムへ【葺き替え】(千葉県船橋市)
「雨漏りの応急処置をしてもらったが・・・」とご依頼頂いた事例。
半年前の雨漏りで応急処置をしてもらったが、屋根を塗装修理のみで可能なのか?
塗装で良いという業者や応急処置をした所だけカバー工法で対応する案など様々で、何がベストなのか分からずにいるとの事でした。
トタン瓦棒屋根は構造的に、高くなっているカッパという所の内部にタルキが入っています。
トタン屋根の下には下地板があり、下地を挟んで上部のカッパ内部にあるタルキと下地の下にあるタルキが一直線上に重なり合う事で補強する構造になっています。
しかし、このトタン屋根ではタルキとタルキが上と下で重ねっておらず、上のタルキが宙に浮いた状態になっていたそうです。
通常は考えられない事なのですが、どの業者もドローンで屋根を撮影しただけだったので気付かなかったのかもしれませんが・・・そもそも構造的に問題があったようです。
下地のタルキに合わせるようトタン屋根の上に新しいタルキを取り付け、その上に構造用合板を張って既存トタン屋根を利用して空気層を作り断熱する構造に変更しました。
屋根パラペットの笠木部分を新しく取り換え、アパート外回りの修理と外壁塗装も合わせてご依頼頂きました。
アパートの瓦屋根工事例。
瓦から縦葺きガルバリウムへ【葺き替え】(京都市)
「雨漏りしている」とご依頼頂いた事例。
100㎡の2階建て集合住宅で2階の1部屋が雨漏りしている、古い瓦屋根なので出来るだけ早くガルバリウム鋼鈑で葺き替えたいとご依頼頂いた事例です。
予算的な問題もあり縦葺きガルバリウム鋼鈑の立平葺きへ葺き替えさせて頂きました。
瓦から横葺きガルバリウムへ【葺き替え】(和歌山県橋本市)
「地震対策で瓦を軽量化したい」とご依頼頂いた事例。
地震対策として瓦屋根を軽量のガルバリウム鋼板に葺き替えたいというご依頼です。
写真に映っていない手前にある瓦屋根は新しい瓦屋根に葺き替えられていましたが、今回は地震を考えなるべく屋根を軽くしたいと考えたそうです。
瓦と葺き土を撤去して高さ調整のため既存下地の上にタルキ、構造用合板を取り付けて高さ調整。
断熱材付きガルバリウム鋼板のスーパーガルテクトを施工してから側面にあるパラペットも全て張り替えました。
マンションの屋根・外壁工事例。
屋上防水工事と外壁塗装(埼玉県さいたま市)
「屋上から雨漏りする」とご依頼頂いた事例。
こちらのマンションは、屋上からの雨漏りをきっかけに屋上防水工事、外壁はヒビ割れ補修後に塗装、腐食欠損のあった鉄部は溶接補強や交換など外回り全てをメンテナンスしました事例です。この工事例へ 削除apart10→変更w136a
アパートの屋根は、工事を内容重視した業者選びをすることでトータルコストを抑え、メンテナンス期間を大幅に伸ばすことが可能です。
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