地震・台風に強い屋根とは、屋根の軽量化と工事方法が重要です

地震・台風に強い屋根について

屋根の軽量化。

地震・台風に強い屋根へ葺き替えると、重さはどれくらい変わるの?地震・台風に強い屋根に葺き替えしたい!
でも、屋根を変えるとどれくらい変わるの?
地震や台風があるたびに大きな被害を受ける屋根、屋根の修理を機会に災害に強い屋根への葺き替えを検討される方も増えています。
そこでまず、屋根を変えるとどれくらい軽くできるのか屋根の重量について考えてみましょう。(屋根材本体のみでの重量比較)

屋根の重量

今の屋根が日本瓦(粘土瓦)の場合は
地震や台風被害を受けやすい日本瓦屋根屋根の重量が3分の1に軽くなるルーガだと1/3の重量に
日本瓦 165kg/坪                  ルーガ 64kg/坪

粘土瓦から、樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦へ葺き替えたとすると、重量が今までの40%以下になりますので随分と軽くなります。
もし屋根面積30坪の家なら、4,950kgあった重量が→1,920kgに軽減されます。

日本瓦からルーガ(メーカー=ケイミュー)への葺き替えであれば外観的にも違和感がないため、今までのイメージとあまり違い過ぎるのは嫌だと思われる方に適した屋根だと思います。
[ルーガ(認定工事店のみ施工可能)ではなく、カラーベスト・コロニアルにした場合でも重量はほとんど変わりません]

ですが、とにかく軽い屋根にしたい!
ということであれば、
ガルバリウム鋼板でできた金属屋根をお勧めします。

例えば、日本瓦からガルバリウム鋼板の横葺き屋根に変えたとすると
台風被害を受けた瓦屋根屋根の重さが10分の1にガルバリウム屋根だと1/10の重量に
日本瓦 165kg/坪                  ガルバリウム横葺き 17kg/坪

ガルバリウムの鋼板屋根に葺き替えると、重量が今までの1/10にまで軽くなります。
もし屋根面積30坪の家なら、4,950kgあった重量が→510kgまで激減します。

こうして重量だけを比べると、日本瓦は止めた方が良いという結論に達しそうですが、実際に家が倒壊するほどの地震が起こるかどうかは分からないところです。

地震による瓦への被害として最も多いのは、瓦がズレたり落下することでの人や物に被害を及ぼすという問題です。

瓦落下の原因として最も多いのは、屋根の一番高い所にある棟部=のし瓦の崩れであることから、現在ではガイドライン工法が取り入れるようになってきました。
これにより、今までの瓦屋根と比べて格段に被害を減らすことができるようになっていますので、地震が心配な方は、この工法を行う業者さんに相談してみても良いと思います。

では、カラーベスト・コロニアルからガルバリウム鋼板屋根に葺き替えた場合は
カラーベスト屋根スレートをガルバに変えると1/4の重量にガルバリウム屋根に変えると1/4の重量に
カラーベスト 68kg/坪                ガルバリウム横葺き 17kg/坪

薄い屋根材なので一見軽そうに見えますが、実は意外に重量があります。
屋根面積30坪の家だと、2,040kgあった重量が → 510kgまで軽くなります。
これは一度屋根を剥がして葺き替える場合の重量ですが、今まであった屋根に重ね葺きするカバー工法だと → 2,550kgと重くなってしまいます。

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屋根の地震対策、軽量化について詳しくはコチラ。
地震対策すると屋根がどれくらい軽くなるのか?屋根の重さ変化・瓦からガルバリウムへの葺き替え後に起こる雨漏り問題について説明します。

台風対策。

屋根を軽量化しても台風で剥がれ飛んでしまう

屋根を軽くすれば地震対策としては安心ですが、実は屋根を軽くしても台風・強風で剥がれる被害が多く起きています。

台風・強風被害を受け剥がれ飛んだ屋根
このページの一番上に載せてある写真もそうですが、これは台風で屋根が剥がれたとお客様からお送り頂いた写真の一部です。
まだ保証期間内のお宅もありましたが、施工会社からは自然災害だから対象にならないと言われてしまったそうです。

屋根が剥がれてしまう原因は、メーカー仕様をきちんと守っていない事が多く、工事を依頼する場合はきちんと仕様を守って工事している業者に依頼する必要があります。
台風・強風被害を受けやすい地域にお住まいの場合は、費用は少し多く掛かりますが強風工法での工事をご依頼下さい。

耐風性能と防水性能

台風による被害を考えた場合、問題となるのは耐風性能と防水性能=水密性能(風を伴った雨が降った場合の屋根材裏面への漏水量)です。

各屋根材メーカーでは強風を伴う雨を想定し
・風速10~30m
・降水量240mm/h
などの環境で試験が行われていますが、結果として「漏水無し・ほとんど無し」、
などの結果がでており、やはり瓦系(粘土瓦・セメント瓦)の屋根と比べて防水性能は優れています。

耐風性能においても瓦系は風速30mを超すと飛ぶ可能性が高まりますが、対応する工法も考えられていますのでどの程度対応可能か業者に相談してみてください。

どのような屋根であっても、メーカーの仕様を守らず施工されてしまっては耐風・防水性能を充分に発揮できず、災害時に問題が起こる原因になりますので、きちんとした施工をしてくれる信頼できる業者に工事を頼む必要があります。

屋根被害の実例

台風で剥がれる屋根が続出。
台風で剥がれた屋根
屋根工事後、2~4年で屋根が剥がれたという事例が数多く報告されています。 ←画像の下に入れ込む

被害の種類 内容 被害状況
屋根材の飛散 強風により、スレートや瓦などの屋根材が剥がれ落ちたり、破損したりする。 部分的な被害から、屋根全体にわたる被害まで様々。
棟板金の剥がれ 屋根の頂上部分に取り付けられている棟板金が、強風で剥がされる。 棟板金が飛散することで、雨漏りの原因となる。
雨漏り 屋根材の隙間や破損、雨樋の詰まりなどにより、雨水が室内に侵入する。 天井や壁にシミができる、カビが発生するなどの被害が出る。
屋根材の飛散・破損

強風によって屋根材が剥がされ、飛散してしまうことがあります。
特に、築年数が経過した住宅や、台風対策が不十分な住宅においては注意が必要です。

屋根材の種類によっても被害状況は異なり、スレート屋根や瓦屋根は強風に弱く、飛散や破損のリスクが高いと言われています。
一方、ガルバリウム鋼板などの金属屋根は比較的強風に強いですが、固定が不十分な場合はやはり飛散の可能性があります。
また、飛散した屋根材が周囲に被害を与える二次被害も懸念されます。
飛散した屋根材が人に当たって怪我を負わせてしまったり、車や家屋に損傷を与えてしまうケースも少なくありません。

棟板金の剥がれ

棟板金とは、屋根の頂上部分に取り付けられている板金のことです。
強風によってこの棟板金が剥がれ落ちてしまうことがあり、人に当たったり、物を壊したりする危険性があります。
また、棟板金は屋根材を固定する役割も担っているため、剥がれてしまうと雨漏りの原因になる可能性があります。

雨漏り

強風によって屋根材が割れたり、ズレたりすることで隙間が生じ、そこから雨水が侵入してしまうことがあります。
築年数が経過した住宅では屋根材自体が劣化し、ヒビ割れや破損が生じているケースも少なくありません。
このような劣化部分から雨水が侵入し、雨漏りを引き起こすことがあります。
屋根材の隙間や破損からの雨漏りは、天井にシミを作ったり、壁紙を剥がしたりするだけでなく、建物の構造材を腐食させるなど建物の寿命を縮める原因にもなります。

台風による屋根被害を防ぐために

台風被害は、修理費用が高額になりがちです。
被害状況によっては屋根全体の葺き替えが必要になることもあり、数十万円から数百万円の費用がかかるケースも珍しくありません。
また、台風被害に伴い雨漏りが発生すると二次被害のリスクも高まり、経済的負担はさらに大きくなります。

台風による屋根被害は、事前の対策を講じることで最小限に抑えることができます。
屋根の状態を定期的に点検し、劣化している場合は早めに修理を行うなど早めの対策を心がけましょう。

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