その原因は、本物の屋根専門業者に工事を頼んでいないからです。
本物の屋根職人と言えるのは僅か1割程度、殆どの人が専門外の業者に工事を依頼している。
それが原因で屋根寿命が短くなっているのです。
どんな屋根リフォームをお考えですか?
屋根リフォームには3つの方法があります。
どの方法でリフォームするかは屋根状態や予算を元に考える必要があります。
葺き替え・張り替え
古い屋根を全て取り外して破棄し、全てが新しくなる葺き替え。
葺き替えは、下地から直すため理想的な工事方法。
ガルバリウム鋼板でカバー工法(重ね葺き)が出来ない屋根は、屋根葺き替えしか方法がありません。
●地震対策
屋根の重さが軽くなるので地震対策としては最適ですが、カバー工法と比べて施工費用が少しだけ高くなります。
カバー工法は、屋根が二重になるため夏の暑さを軽減してくれるというメリットがありますが、葺き替えで金属屋根に変える場合は断熱性を考え屋根材を選ぶことが重要です。
カバー工法・重ね葺き
今ある屋根の上に新しい屋根を被せるカバー工法(重ね葺き)。
カバー工法は下地が傷んでない場合にのみ施工可能な方法ですが、今の屋根勾配に適した屋根材の選択が必要です。
●業者によるリスク
カバー工法は、屋根の下地が痛んでいない場合に可能な施工法。
屋根が二重になるため屋根は重くなりますが、葺き替えと比べ費用が安く済むというメリットがあります。
業者によっては、費用が安く済むぶん成約に至り易いという理由でカバー工法しか勧めない業者もいますが、雨漏りして下地まで傷んでしまうと二重になった屋根を全て剥がしての葺き替えが必要で、きちんとした業者に頼まないとリスクが高くなります。
屋根塗装
・金属屋根は、屋根材表面がサビても屋根塗装すれば屋根寿命を伸ばすことが可能です。
・スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)への塗装は、見た目を綺麗にするうえで有効な方法ですが、塗装することで屋根寿命が延びることはありません。
また屋根材表面の塗膜が剥がれたから雨漏りするということもありません。
●塗装が必要な頃は、修理も必要な時期
スレート屋根は、塗装により雨水が屋根材裏面へ侵入し雨漏りの原因になることもあります。
① 塗装により屋根材裏面に雨水が浸入、下地を腐らせ葺き替えに繋がった例。
② 塗装後すぐに板金棟が強風で飛んでしまい修理した例。
塗装が必要?と思う頃、実は屋根も修理が必要な時期に入っていますが、塗装業者は屋根についての知識がないため修理が必要とは伝えてくれません。
そのため塗装してすぐに修理が必要になることが多いので注意が必要です。
塗装も屋根工事も専門の業者
塗装して良いのか?塗装以外のリフォーム方法を選択すべきなのか?
塗装することで屋根の寿命が本当に伸びるのか?については、屋根屋さんに一度見てもらうことをお勧めします。
屋根工事も屋根塗装も自社でしているという会社であれば、屋根の状態を見てベストな提案をしてくれる所もありますので、そういった会社に依頼するのも一つの方法です。
屋根塗装も屋根工事も専門に行う「ハイブリッド屋根業者」の説明ページはコチラ
業者の思惑でリフォーム方法が変わる?
・塗装しか勧めない業者。
・費用が安く、成約につながり易いからという理由で、カバー工法を勧める業者。
・葺き替える技術が無い、アスベストを処理する資格が無いので、カバー工法を勧めてくる業者。
など、
「どんな屋根リフォーム方法が適切か?」ではなく、
自社の思惑で工事方法を勧められては、屋根の悩みは解消されません。
塗装屋さんに声を掛ければ塗装を勧められ、屋根屋さんに声を掛ければ屋根工事を進められるのは至極当然とも言えますが、大きな問題として。
現状では何が一番適切な方法なのか? ではなく、
それぞれの業者の思惑でリフォーム方法が決まってしまうことも多いため注意が必要です。
屋根の症状やお客様の考えを元に適切な方法を選ぶようにして下さい。