カラーベスト(スレート)屋根症状と対応策。屋根の診断ポイントと相場・費用・価格

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お知らせ:近畿地方(大阪・兵庫・京都・滋賀・和歌山)は現在、地震・台風の影響で修理の見積までに2か月以上、愛知県も2か月近くかかる状況になっております。


目次
1.カラーベスト・コロニアルの症状から屋根診断-対応策
2.カラーベスト・コロニアルのメリット・デメリット
 2-1.メリット
 2-2.2種類のデメリット、屋根寿命
3.3.ガルバリウム鋼板での工事方法、2タイプ
 3-1.カバー工法(重ね葺き)
 3-2.カバー工法の注意点
 3-3.葺き替え
 3-4.葺き替えの注意点、費用
 3-5.カバー工法・葺き替えに共通する注意点

 

1.カラーベスト・コロニアルの症状から屋根診断-対応策。


1-1.棟包みの剥がれ、飛散(笠木の腐り)

カラーベストの棟包みに傷み、笠木の腐食
原因:棟部からの雨水侵入による笠木の腐り-経年劣化。
15年前後経つと棟包み内部の笠木が腐り、飛散(棟飛び)が発生し易くなります。
問題点:棟中心部は屋根材が張られていないため、その部分まで雨水が侵入してしまうと屋根材裏面に水が廻り野地板も損傷を受ける可能性があります。
対応策:修理。葺き替え。

【近隣へ与える影響】
棟包みが強風で飛びと近隣へ被害を与える可能性が高まります。
車にキズを付ける、カーポートや窓・外壁を壊す、人を傷つけるなどが起きてしまうと、屋根の修理費用より与えた被害への賠償が高額になることもあるので注意が必要です。


1-2.反り(口開き)

カラーベスト屋根の反り 原因:施工不良。乾燥、吸湿の繰り返しでも発生します。
問題点:隙間増加により防水性が低下し雨漏り。下地を腐らせてしまいます。
対応策:葺き替え。


1-3.割れ、ヒビ

カラーベストのヒビ割れ 原因:施工不良。踏み割れによっても起こり易く、ヒビ割れ部分が使用中に促進され割れが広がります。
問題点:・雨漏れの原因。強風で飛散し易い。
対応策:部分差し替え。範囲が広い場合や年数が経過している場合は葺き替えが必要。


1-4.瓦のズレ

カラーベストの瓦ズレ 原因:手抜き工事。
問題点:雨漏れの原因。強風で飛散し易く、落下により近隣へ被害を与える可能性大。
対応策:部分差し替え、または下部の瓦と接着固定。葺き替え。


1-5.コケ・カビ

カラーベスト屋根の苔・カビ 原因:立地環境や勾配により発生。けらば付近は瓦裏面の裾板に雨水が溜まり易い。砂、ほこり等が蓄積し易い。
問題点:美観を損なう。横重ね部をコケでふさぐため、毛細管による雨漏れを起こし易い。
対応策:コケ、カビ除去。葺き替え。塗り替え


1-6.色あせ、汚れ

カラーベスト色あせ、汚れ 原因:屋根勾配が緩く、水切れが悪い。
自然現象。→降雨時のチリ、空気中の汚れ付着。
問題点:美観を損なう。
瓦の隙間に砂、ほこりが溜まり毛細管による雨漏れが起こり易い。
対応策:掃除。葺き替え。塗り替え

 

2.カラーベスト・コロニアルのメリット・デメリット


2-1.メリット


減震効果

屋根材別の重量、1坪(3.3㎡)あたりの重さ。
カラーベストと他の屋根材の重量比較
カラーベスト・コロニアルの減震効果についてカラーベストは陶器瓦の約1/2以下と軽量のため、屋根を軽くすることで建物の重量も軽くなり、重心も低くなることで減震効果が期待できます。

瓦の重量は坪当たり約150kg、カラーベスト・コロニアルは約68kgです。
例えば屋根の広さが30坪(100㎡)の場合、瓦屋根は4,5トンもの重量がありますが、カラーベストコロニアルに変えることで約2トンと1/2以下に軽量化でき、地震による揺れを小さくできるため倒壊のリスクを軽減できます。


費用が安い


カラーベストシリーズの画像
カラーベストシリーズには、コロニアルクアッド、グラッサ、遮熱グラッサ、グランデグラッサ、プレミアムグラッサなどのバリエーションがあります。
タイプにより費用は異なりますが、多く使われているタイプの工事費用は、1㎡(平米)あたり4,000~5,000円程度(材工)と安く、屋根材の機能としても断熱性や遮音性も備えた経済的な屋根材と言えます。


2-2.カラーベスト・コロニアル、2種類のデメリット


屋根材自体のデメリット


カラーベスト屋根のデメリット
カラーベスト・コロニアルは、コケ・カビが生えやすいというデメリットがあります。
屋根材裏面に入り込んだ雨水は、屋根材下部(写真1枚目の横ライン)から逃げる構造になっていますが、コケで埋まってしまうと雨水が逃げにくくなり毛細管現象の影響でさらに奥まで入り込んでしまうため雨漏りが起こり易くなってしまいます。
写真1枚目はコケにより雨漏り発生。修理を依頼された業者は、雨漏りを止めるためにコーキングを塗りましたが、コケがコーキングに変わっただけのこと、雨漏りは止まりませんでした。
コケ・カビの発生状況は、立地環境や屋根面の方角などでも違いがあります。

棟包みの浮きや剥がれは15年前後で起こり、強風により棟包みが飛んでしまうと近隣へ被害を与えたり、ほうっておくと雨漏りの原因にもなるため注意が必要です。


施工を伴うデメリット


カラーベスト屋根、施工不良によるデメリット
屋根材のひび割れ、浮き(口開き)、ズレなども、カラーベスト・コロニアルのデメリットのように思えるかもしれませんが、実は、屋根自体の問題というより工事に関わる職人によって引き起こされている問題なのです。


カラーベスト・コロニアル屋根の寿命

カラーベスト・コロニアル屋根は、施工不良の起こり易い屋根です。
きちんと工事されているかどうかで屋根寿命が変わりますが、だいたい20年前後。
施工不良が有るか無いかで10年程度の差が出るようですが、雨漏りの影響もあり15年~20年程度で葺き替えるお宅が多いようです。

施工不良が何故起こるか?というと、多くの業者がメーカーから出された施工に関わる「留意事項」を守っていない。=工事規定を守っていないからです。

カラーベスト・コロニアル屋根で多く起きている施工不良ですが、ガリバリウム鋼板への変更を考えている場合は、カラーベスト・コロニアル以上に施工不良が多いので注意が必要です。

 

3.ガルバリウム鋼板での工事方法、2タイプ。

カラーベスト・コロニアル(スレート)屋根を取り替える場合の工事方法には、
「カバー工法(重ね葺き)」「葺き替え」の2つの方法があります。

カバー工法は今の屋根を残し、その上にガルバリウム鋼板の屋根を被せる工事方法。
葺き替えは今の屋根を剥がして、今と同じカラーベスト・コロニアルやガルバリウム鋼板に張り替える工事方法です。

 

3-1.カバー工法(重ね葺き)


カバー工法の工事工程
カバー工法は、古い屋根を剥がさず残し、その上にガルバリウム鋼板屋根をかぶせる工事方法です。
カバー工法の工程写真
メリット:古い屋根を剥がして廃棄する必要が無く、下地(野地板)も直さないので、葺き替えと比べて費用を安く抑えることが出来ます。
デメリット:屋根が重くなる。下地が傷んでいると施工出来ません。
屋根の傷み具合や予算などから、どちらの方法が適しているかを良くお考え下さい。


ガルバリウム鋼板でのカバー工法例

断熱材付きガルバリウム鋼板でのカバー工法施工写真befor&eafter
断熱材付きガルバリウム鋼板でのカバー工法、破風板もガルバリウム鋼板の平板を加工して包み込みました。

■■■カバー工法についての詳しい情報はコチラ■■■
■■■カバー工法での施工例へ■■■


 

3-2.カバー工法の注意点。


下地の傷み


注意すべきポイント!下地が傷んでいる屋根にカバー工法は出来ません
   きちんと診断できる業者に依頼しましょう。

完成写真

他業者からは「カバー工法で大丈夫です!!」と言われたそうですが・・・
コロニアル屋根の下地は腐っていました
当サイト担当業者は、工事方法や屋根を歩いた感触など総合的に判断した結果、下地が傷んでいる可能性が高く「カバー工法は無理!と診断。
案の定、屋根を剥がしてみると下地が腐っていました
(1・2番目は屋根塗装による雨漏り。3・4番目は元々の施工不良)


屋根勾配


注意すべきポイント!屋根勾配が緩いと施工できない屋根材があります
屋根勾配を計る勾配計カラーベストやガルバリウム鋼板などの横葺き屋根タイプは、2.5寸以下の屋根勾配には施工できません。

右写真:カラーベスト・コロニアルが施工された屋根勾配は、勾配計で測ってみると、1寸2分しかなく規定の半分しかありませんでした。
もし、今の屋根勾配に不向きな屋根材でカバー工法してしまうと、屋根が新しくても雨漏りしてしまいます。
下地まで腐ってしまうと再葺き替えが必要で、屋根が二重になっているぶん費用が高額になります。


カバー工法での施工トラブル


注意すべきポイント!カバー工法に多い施工トラブル
カバー工法は古い屋根の上に新しい屋根を重ねてあるため、雨漏りで野地板が腐ってしまうと二重になった屋根を剥がさなければならず多くの費用が掛かります。
ガルバリウム鋼板屋根は、カラーベスト・コロニアルと同じ方法で工事してしまう業者が多く、メーカー規定を守らず工事されてしまうと雨漏りが発生し易くなるので注意が必要です。

 

3-3.葺き替え


葺き替えの工事工程

屋根葺き替え工程写真
葺き替えは、屋根の傷みが激しかったり、屋根を軽くしたい場合に適した方法です。
「デメリット」としては、全てを新しく出来る分、カバー工法と比べて費用が高くなります。

 

カラーベスト葺き替えの3パターン

1: カラーベストから → カラーベストへ

カラーベストからカラーベストへ。コロニアルクァッドでの張り替え写真
カラーベストから、カラーベスト・コロニアル(クァッド)への葺き替え。
ガルバリウム鋼板に葺き替えるより費用を抑えることが出来ます。


2: カラーベストから → ガルバリウム鋼板の 横葺きへ

カラーベストから断熱材付ガルバリウム鋼板の横葺きへの葺き替え写真
カラーベストから、ガルバリウム鋼板【横葺き断熱材付き】への葺き替え。
ガルバリウム鋼板を扱う業者の殆どがカラーベストと同じ方法で工事しています。ガルバリウムは金属屋根専門業者に依頼してください。


3: カラーベストから → ガルバリウム鋼板の 縦葺きへ

カラーベストからガルバリウム鋼板の縦葺きへの葺き替え写真
カラーベストから、ガルバリウム鋼板【縦葺き】-嵌合式への葺き替え。
勾配不足で横葺き屋根は不可の案件、施工してはダメな屋根材を勧める業者にご注意下さい。
屋根勾配が2.5寸以下の場合に葺き替え可能なのは縦葺きガルバリウム鋼板だけです。

■■■葺き替えについての詳しい情報はコチラ■■■
■■■葺き替えでの施工例へ■■■


3-4.葺き替えの注意点。


屋根勾配


注意すべきポイント!屋根勾配が緩いと施工できない屋根材があります
屋根勾配を計る勾配計カラーベストやガルバリウム鋼板などの横葺き屋根タイプは、2.5寸以下の屋根勾配には施工できません。
今の屋根勾配に不向きな屋根材を勧める業者も多く、雨漏りを繰り返した挙句、再葺き替えになる例も少なくありません。お金が無駄になります。


葺き替えでの施工トラブル


注意すべきポイント!ガルバリウム鋼板への変更は、施工後のトラブルに気を付けて!
ガルバリウム鋼板への葺き替えは、金属屋根専門業者に頼まないと施工トラブルの原因になります!

カラーベストとガルバリウム鋼板屋根の工事方法は違う右写真:多くの業者がカラーベスト屋根とガルバリウム鋼板屋根を同じ方法で工事しています。
実は、これがガルバリウム鋼板屋根で最も多い施工トラブルの原因になっています。

性質が違う屋根を同じ方法で工事することは間違い、雨漏りの原因になるからです。
しかし、一番の問題は他の方法で工事された屋根をきちんと直すには再度葺き替えるしか方法が無いということなのです。


3-5.カバー工法・葺き替えに共通する注意点。


専門業者の違い


注意すべきポイント!業者ごとに扱う屋根材が違います
不慣れな業者への依頼は施工不良の原因になります。
カラーベストは、同じカラーベスト・ガルバリウム鋼板・アスファルトシングルなどへの変更が可能ですが、ガルバリウムの場合は種類が豊富で業者毎に扱う屋根材が違うため、ご希望の屋根材が決まっている場合は、それぞれの専門業者に依頼しないと施工不良の原因になります。


屋根の形


注意すべきポイント!屋根の形が複雑になるほど雨漏りし易くなるため高い施工技術が必要。
屋根の形が複雑になるほど雨漏りの確率が高まります。
複雑になるほどで対応できる業者の数が減ってくるため、どこに頼んでも同じと考えるのは危険。
専門資格や確かな施工技術を備える業者は数が少なく捜すのは難しいかもしれませんが、専門業者であれば、雨漏りしやすい部分に二重三重の安全策を施してくれるため施工トラブルを防げます。

 

葺き替え相場金額、おおよその費用。

スレート(カラーベスト)屋根のカバー工法と葺き替え概算費用の表

上記は、ガルバリウム鋼板を使用しての例です。
コロニアルで葺き替える場合は屋根材価格を2,000円/㎡程度安くして計算して下さい。

屋根勾配の緩いトタン屋根を剥がした後にコロニアルやガルバリウム横葺きでの葺き替えを薦めてくる業者は屋根のことを知らない素人または悪質業者です。

 

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