業者が勧めた方法は適切な施工法だったか?
このページでは、
●業者が勧めた工事方法は適切だったか?
●スレート(コロニアル)屋根が雨漏りする原因について説明します。
2種類の施工方法。
スレート屋根の一般名称は平形屋根用スレート、カラーベストシリーズの中にコロニアルなど多くのLINE UPがあります。
こちらのページでは、コロニアル屋根の工事方法・施工法について説明します。
■カバー工法(重ね葺き) or ■葺き替え(張り替え)
スレート(コロニアル)屋根の施工方法には、この2種類があります。
コロニアルの上に、ガルバリウム鋼板屋根を重ね葺きする施工法です。 屋根が二重になるため重くなりますが工事費用を安く出来ます。 (屋根面積 100㎡での重量は、2,000kg→2,500kgへ) |
コロニアルを剥がし、同じコロニアルorガルバリウム鋼板に張り替える施工方法です。 ガルバリウム鋼板へに変えると屋根重量を大幅に軽く出来ます。 (屋根 100㎡での重量は、重量 2,000kg→500kgへ) |
スレート(コロニアル)屋根に、どんな症状が見られますか?
スレート屋根のメリット・デメリット、症状と対応策について。
施工方法は、下地の状態で変わります。
スレート(コロニアル)屋根の下地(野地板)が傷んでいるかどうかは、
・屋根材表面に、どんな症状が表れているか?
・屋根上を歩いた時の感触。
・屋根の上裏(軒天)、破風・鼻隠板の状態。
・怪しい場合は天井裏から下地状態を確認。
これらの症状から総合的に判断しますが、コロニアル屋根の構造を良く知り、欠陥工事が行われている可能性までをも考え診断できる業者は、あまり多くありません。
下地が傷んだ状態の屋根にカバー工法してしまうと、屋根材を固定する釘やネジの引き抜き強度が低いために台風で屋根が剥がれる原因になります。
下地状態を的確に診断できないと台風で屋根が剥がれる原因になります。
屋根を替えようと思った原因は?
1.雨漏りしたから。
スレート屋根(コロニアル屋根)で最も多い雨漏り原因は、工事の問題。
こちらの例は、「肩落とし」や「隅切り」が行われていないと担当業者さんが診断し「葺き替えが正しい施工法です」とお勧めした事例です。(肩落とし、隅切りについての詳しい説明はコチラ)
■台風で雨漏りしたら、カバー工法を勧められた。
屋根診断の結果:ケラバ内部の工事方法に問題があり。
屋根を剥がしてみると、ケラバの肩落としがされていなかった影響で下地が腐食、屋根を葺き替えさせて頂きました。施工例へ
■下地は問題ないと言われ、カバー工法を勧められた。
屋根診断の結果:野地板が傷んでいました。
屋根を剥がしてみると、ケラバ部の肩落とし無し、天窓廻りの下地も腐っていたので葺き替えさせて頂きました。施工例へ
■屋根専門ではない知り合いからカバー工法を勧められた。
屋根診断の結果:雨漏りしている可能性が高いと診断。
棟包みを取り外してみると、棟廻りの本体は隅切りされておらず雨水が張り込んだ影響で下地がボロボロに腐っていました。施工例へ
■見積もりを頼んだ地元4業者は、カバー工法や葺き替えなど言うことがバラバラだった。
屋根診断の結果:構造的な問題と雨仕舞工事に技術的な問題がありました。
棟廻り本体の隅切りなし、天窓からの雨漏りもありましたが、お客様のご要望で屋根構造を変更して葺き替えました。施工例へ
屋根形状が複雑になるほど雨漏りリスクが高まります。 右写真の場合、雨漏りする可能性がある降り棟部・降り棟から平棟への接続部・谷及び雨水が集中する谷樋部・天窓廻りなど様々あり高い施工技術が必要とされます。 |
■屋根に穴を空けたくないので、シーガードでのカバー工法希望。
屋根診断の結果:天窓廻りだけでなく他にも雨漏りの可能性ありと診断。
屋根を剥がしてみると隅切りされておらず天窓廻りの下地が腐って骨組み鉄骨にもサビが出ていました。施工例へ
天窓(トップライト)も雨漏りが多く、原因は経年劣化や施工不良。 屋根材の下に入れ込む役物は雨水の流れを考えた施工が必要で、きちんと直すには屋根材を剥がす必要があります。 |
2.屋根がひび割れたから。
■近所の工務店にカバー工法を勧められた。
屋根診断の結果:屋根にひび割れはあるがカバー工法OKと診断。
屋根棟廻りの本体入れ替えと修理、暑さ対策として換気棟も取り付けてありましたが、その時にカバー工法した方がお金が無駄にならず良かったようです。施工例へ
■2件の業者は、それぞれ違うことを言う。
屋根診断の結果:屋根にはヒビ割れが多く、天井裏を見てみると雨漏りによるシミがあちこちにあり屋根葺き替えが必要でした。施工例へ
屋根のヒビや割れは、元々の施工不良が原因の場合や屋根上の歩行で起こります。 屋根が割れると雨水が入り込みます。屋根材下にある防水シートが劣化していなければ雨漏りしませんが、劣化と共に雨漏りが始まります |
3.棟が浮いていたから。
■屋根の棟が浮いていると言われた。
屋根診断の結果:屋根の棟包みは業者に言われたように浮き上がった所が多く、棟包み内部の笠木も腐っていましたが下地は傷んでいなかったのでカバー工法で施工可能でした。施工例へ
業者に「棟が浮いている」と言われて初めて屋根の痛みが気になり始めたという方も多いようです。 棟が浮くのは、棟包み内部の笠木が傷んでいるからで強風で吹き飛んだり、雨漏りする可能性もあるため修理が必要ですが、棟以外に問題がある場合は屋根全体を直す時期なのかもしれません。 |
4.屋根塗装で雨漏りしたから。
■屋根塗装で雨漏り、近所の業者は下地がブヨブヨだと言った。
屋根診断の結果:屋根塗装後すぐに雨漏りし、天井板にも膨れが見られましたが下地は傷んでいなったので、工事までの間ブルーシートで養生しカバー工法で施工。施工例へ
塗装が原因の雨漏りが多く報告されています。 工事方法の問題があり1回目の塗装で雨漏りする例もありますが、塗装を繰り返すと確実に雨漏りするようになります。下地までボロボロに腐る例も多く見られます。 |
5.屋根勾配に問題があったから。
■近隣2業者からカバー工法や横葺きタイプでの葺き替えを提案された。
屋根診断の結果:屋根勾配が緩く、カバー工法も横葺きタイプの屋根も施工不可と診断。
屋根を剥がすと下地はボロボロ、さらに下にはトタン屋根があり、その下地も腐っていました。
全て剥がして屋根勾配に適した縦葺きガリウム鋼板に葺き替えました。施工例へ
スレート(コロニアル)屋根の施工可能勾配は通常3寸勾配からですが、施工してはダメな低勾配に施工されていると雨漏りします。 カバー工法は不可、屋根勾配に適した屋根材への葺き替えが必要です。 |
6.地震対策・アスベスト処理。
■アスベスト処理に莫大な費用が掛かるから、カバー工法が良いと勧められた。
屋根診断の結果:屋根を剥がしてみると軒先が少し傷んでおり、アスベスト処理費用が掛からない事を伝えたところ、屋根を軽くしたいとのご希望でした。施工例へ
屋根にコケが生えるのは、屋根材表面の塗膜が落ちて雨水を含み易くなり、濡れた状態が長く続くことで起こります。 コケが多く生えると屋根の重なり部分に入り込んだ雨水の逃げ場がなくなり屋根材裏面へ流れ込むこと原で雨漏りすることもあります。 |
7.経年劣化。
■カバー工法を提案されたが屋根材や工事に不安がある。
屋根診断の結果:経年劣化による細かな痛みは数多くありましたが、あと30年くらい持たせたいとのご希望でしたので屋根葺き替えをお勧めしました。施工例へ
スレート(コロニアル)屋根のメリット・デメリット
カラーベスト・コロニアル(スレート屋根)に、どんな劣化症状が見られますか?
良く見られる8つの劣化症状を原因・問題点・対応策について解説します。
スレート(コロニアル)屋根の雨漏り原因。
スレート屋根塗装による「雨漏り原因 ①」は、
● 屋根の塗装方法が悪かった場合。
● または屋根塗装を2回、3回と繰り返した場合。
です。
屋根塗装以外の「雨漏り原因② ↓」 は、
1.棟部からの雨水侵入(隅切り-無し)
スレート屋根の雨漏り原因は、殆どが、↓下写真のように『棟部からの雨水侵入』です。
この雨漏り原因は、スレート屋根からガルバリウム鋼板屋根に取り換えても変わらず、隅切り加工が出来ないガルバリウム鋼鈑屋根は、スレート屋根より遥かに多い雨漏り原因の第1位になっています。
(雨漏りを止めるため棟包みの外側をコーキング修理する業者もいますが、雨漏りが止まる事は決してありません。写真上段2枚目)
【スレート屋根、雨漏りを防ぐための特殊加工=隅切り】
雨漏りを防ぐためには、上写真②のように隅切り(切り落とし)が必要です。
隅切りとは、棟の中心部にあるスレート屋根本体の端を斜めに切り落とす(赤色の三角部分)事で、屋根材の下側を横方向に流れようとする雨水の向きを下方向に変えるための加工です。
これにより、棟の中心部へ流れ込もうとする雨水の横走り(白色点線、横方向への流れ)を防ぐ事ができ、棟中心部からの雨水侵入を防ぐ事が出来ます。
しかし、多くの業者はこの加工を行っていないため、雨漏り原因になっているのです。
スレート屋根は、棟廻りの「隅切り」、ケラバや壁際部分の「肩落とし」など、製造メーカーKMEWが推奨する雨漏りを防ぐための工事方法があります。 雨漏り修理を頼んでも直らなかった原因。
カラーベスト・コロニアルは、メーカーに施工マニュアルがあり、雨漏りを防ぐためには施工マニュアルに沿った「隅切り」や「肩落とし」が必要です。 |
2.ケラバ・壁際からの雨水侵入(肩落とし-無し)
スレート屋根の雨漏り原因、2番目は、
↓下写真のように『ケラバ部からの雨水侵入』もあります。
ケラバ部からの雨漏りを防ぐためには、上写真②のように肩落としが必要です。
肩落としとは、ケラバ部の捨板に載るスレート屋根本体の端を斜め三角に切り落とす事で、捨板を流れ落ちてきた雨水がスレート屋根本体方向へ流れ込まないようにする加工です。
この加工をすることで捨板を流れ落ちてきた雨水は、捨板から雨樋までスムーズに流れ込むようになりますが、この加工も多くの業者が行っていないため雨漏り原因になっています。
このケラバ部分が雨漏りしても多くの業者は屋根を剥がすことなく、ケラバ上部にある隙間をコーキングで埋めるだけ。
ケラバ内部にある根本原因をそのままにして表面だけの修理しかしないため雨漏り修理を繰り返すことになります。
屋根をガルバリウム鋼板に変えても、雨漏りする原因は同じです。
ガルバリウム鋼板でカバー工法したり、葺き替えたりしても雨漏りする原因は同じです。
その理由は、ガルバリウム鋼板をスレート屋根と同じ方法で工事している業者が多いからです。
実は、ガルバリウム鋼板をスレート屋根と同じ施工法をすることには致命的な問題があるからです。
それは何か?と言うと、スレート屋根は屋根材同士が上下に重なり合う構造になっていて、重ね代は約20cmあり、重なった上側の屋根材を隅切りにより切断除去しても、下にも屋根材があるので雨漏りすることはありません。
これに対し、ガルバリウム鋼板の構造は上と下の屋根材が噛み合う形状になっており、重なり部分は1.5cm程度しかないため、隅切り加工をしたくでも出来ない構造になっているのです。
⇒ つまりガルバリウム鋼板屋根は、
スレート屋根と同じ方法で工事してしまうと「スレート屋根よりも雨漏りし易くなってしまう」という事なのです。
スレート屋根葺き替えで失敗しない業者選び。
スレート屋根の誤った施工法は致命的です。
スレート屋根は、適切な方法で工事されないと屋根寿命を大幅に縮めてしまうからです。
実際に、下地が腐っている事を業者が見抜けず、言われるままカバー工法したら「10年も経たずに屋根を再び葺き替え事になってしまった」という事例が多く発生しています。
下地が傷んでいるかどうかは、屋根材表面に現れた様々な症状、施工不良の有無、屋根上を歩いた時の感触などから分析し、加えて軒天状態、必要がある場合は天井裏の状態も含め総合的に判断する必要があります。
●屋根が剥がれ飛んだ実例。(お客様から送られてきた写真)
下地が傷んだままカバー工法すると、新しい屋根材を固定する釘やネジが抜け、屋根が台風で剥がれ飛んでしまいます。
ガルバリウム鋼板屋根:施工法と業者の質。
スレート屋根にガルバリウム鋼板でのカバー工法・葺き替えをお考えの場合。
最も重要な事は、工事の内容⇒施工法と施工業者の質です。
屋根カバー工法で雨漏りトラブルを防ぐには:1
ガルバリウム鋼板屋根は本来、金属屋根職人が行っていた工事です。
しかし、ガルバリウムが主流な屋根材になり需要が増えた影響で、金属屋根を扱った事の無い屋根業者や屋根工事の経験が無い業者までもが工事を行うようになりました。
そのため現在では、専門外の業者が圧倒的に多くなり、本物の専門業者は1割程度となっています。
専門外の業者であっても「ガルバリウム専門」などと記載しているため、お客様では区別できずに依頼したことで、↓のように、いい加減な施工法が増える原因になっています。
頻繁に見られる施工不良例(近所の工務店・大手リフォーム会社・ネットで捜した業者に依頼した例)
(×ガルバリウム本体が棟中心部まで施工されていない。×上下の屋根材がきちんと嚙み合っておらず剥がれた。×棟包みをガルバリウム本体に固定。×打ってはダメな所に釘で固定。必要な部材を省略。など最低限必要な事も守られていない例)
ここに載せた例は、信じれないほど多くの業者で行われていて決して特別なものではなく普通に行われている事であり、これが工事後に雨漏りする原因になっています。
金属屋根専門業者に依頼すること!
(葺き替えしたガルバリウム鋼板屋根。工事直後からの雨漏りで再葺き替えした依頼例)
屋根カバー工法で雨漏りトラブルを防ぐには:2
ガルバリウム屋根は、他の屋根材と性格の違う材質のため、ガルバリウム専用の施工法があります。
雨漏りを防ぐために、ガルバリウム屋根の本体や役物毎に、それぞれの施工法を屋根材メーカーが規定した教科書のようなものがあり、これを守る必要があります。
しかし、この施工を行うには専門技術が必要であり、手間や時間も掛かるため、本来行うべき工程や役物のを省略してしまう=いわゆる手抜き工事も頻繁に行われており、これが工事後5~10年で雨漏りが起こる原因になっているのです。
メーカー規定を守らない手抜き工事の例、右写真⇒
ケラバ部は白色矢印方向に雨が流れるよう屋根本体の下に捨板という役物を取り付けます。(青色点線)
ケラバ部を流れてきた雨は、捨板を流れて1段下にある屋根本体の上へ流してあげる必要があります。
しかし黄色点線の工事は、捨板を取り付けていないため雨水の逃げ場がありません、雨水は屋根本体の裏面へ流れ込んでいる状態なので防水シートが劣化した時点で雨漏りが始まります。
この施工法も、信じられないほど多くの業者で行われています。
屋根材メーカー規定を守って工事している専門業者に依頼すること!
10年以内の再工事を防ぐために重要なメーカー工事規定ですが、守っている業者は極少数です。
屋根材メーカーの施工が守られていない例↓
×ガルバリウム本体裏面に雨水が流れ込む状態の工事⇒雨水の逃げ場を作らないと100%雨漏りします
●頻繁に起こる雨漏りトラブル、その原因は役物(部材)工事です。
ガルバリウム鋼板屋根をきちんと工事している業者は、実に全体の1割程度。
いつ雨漏りするかも分からず、再葺き替えでお金を無駄にするかもしれない間違った施工法。
手間を掛けないぶん、見積費用は安く提示されるかもしれませんが、このような業者に賭けてみる勇気ありますか?
(再葺き替えの依頼例:カバー工法したガルバリウム鋼板屋根)
屋根無料見積.comでは、ガルバリウム鋼板の専門業者が担当。
屋根材メーカーの施工基準に則した安心施工を行っています。
スレート屋根の葺き替え・カバー工法は屋根無料見積.comへ
屋根材の症状、下地の劣化状況を専門職人が的確に診断します。
ガルバリウム鋼板へ変更の場合は、業界に1割しかいない金属屋根専門職人が担当。
工事後の雨漏り、再葺き替えなどの施工トラブルを起こさない安心工事をお届けします。
お住まいの地域によって対応できない場合もございます。
「お客様の声」はコチラ。