カラーベスト(コロニアル)屋根取り換えにつながる劣化症状と原因

カラーベスト取り換えにつながる劣化症状と原因

雨漏りしたから。

カラーベスト屋根で最も多い雨漏り原因は、
正しい工事がされていなかったからです。

カラーベスト屋根は、ケラバや壁際部分の「肩落とし」、棟廻りの「隅切り」など、製造メーカーKMEWが推奨する雨漏りを防ぐための工事方法があります。
こちらの例は、「肩落とし」や「隅切り」が行われていないと担当業者さんが診断し「葺き替えが正しい施工法です」とお勧めした事例です。
(肩落とし、隅切りについての詳しい説明はコチラ)


カラーベストの雨漏り原因はケラバ部の間違った工事方法でした台風で雨漏り、カバー工法を勧められていた。
屋根診断の結果。(肩落としされていなかった)
ケラバ内部の工事方法に問題がありと診断。
屋根を剥がしてみると、ケラバの肩落としがされていなかった影響で下地が腐食、屋根を葺き替えさせて頂きました。施工例へ

カラーベスト屋根のケラバ下地が腐っていた下地は問題ないからとカバー工法を勧められた。
屋根診断の結果。(肩落としされていなかった)
野地板が傷んでいると診断。
屋根を剥がしてみると、ケラバ部の肩落とし無し、天窓廻りの下地も腐っていたので葺き替えさせて頂きました。施工例へ

カラーベストの雨漏り原因は棟部の屋根本体の間違った工事方法でした屋根専門ではない知り合いからカバー工法を勧められた。
屋根診断の結果。(隅切りされていなかった)
雨漏りしている可能性が高いと診断。
棟包みを取り外してみると、棟廻りの本体は隅切りされておらず雨水が張り込んだ影響で下地がボロボロに腐っていました。施工例へ

カラーベストの雨漏り原因は棟・天窓廻りの間違った工事方法でした見積もりを頼んだ地元4業者は、カバー工法や葺き替えなど言うことがバラバラだった。
屋根診断の結果。(隅切りされていなかった)
構造的な問題と雨仕舞の技術的な問題ありと診断。
棟廻り本体の隅切りなし、天窓からの雨漏りもありましたが、お客様のご要望で屋根構造を変更して葺き替えました。施工例へ

カラーベスト屋根にカバー工法できなかった原因は木部が腐っていたから屋根に穴を空けたくない、シーガードでカバー工法を。
屋根診断の結果。(隅切りされていなかった)
天窓廻りだけでなく他にも雨漏りの可能性ありと診断。
屋根を剥がしてみると隅切りされておらず天窓廻りの下地が腐って骨組み鉄骨にもサビが出ていました。施工例へ

屋根がひび割れたから。

カラーベストコロニアル屋根がひび割れていたのでカバー工法しました近所の工務店にカバー工法を勧められた。
屋根診断の結果。
屋根にひび割れはあるがカバー工法OKと診断。
屋根棟廻りの本体入れ替えと修理、暑さ対策として換気棟も取り付けてありましたが、その時にカバー工法した方がお金が無駄にならず良かったようです。施工例へ

カラーベスト屋根がヒビワレて雨漏りしたので屋根葺き替え2件の業者は、それぞれ違うことを言う。
屋根診断の結果。
屋根にはヒビ割れが多く、天井裏を見てみると雨漏りによるシミがあちこちにあり屋根葺き替えが必要でした。施工例へ

棟が浮いていたから。

カラーベストに棟浮きがあったので屋根を取り換えました屋根の棟が浮いていると業者に言われた。
屋根診断の結果。
屋根の棟包みは業者に言われたように浮き上がった所が多く、棟包み内部の笠木も腐っていましたが下地は傷んでいなかったのでカバー工法で施工可能でした。施工例へ

屋根塗装で雨漏りしたから。

カラーベストを屋根塗装したら下地が腐ってると言われた屋根塗装で雨漏り、近所の業者は下地がブヨブヨだと言った。
屋根診断の結果。
屋根塗装後すぐに雨漏りし、天井板にも膨れが見られましたが下地は傷んでいなったので、工事までの間ブルーシートで養生しカバー工法で施工。施工例へ

屋根勾配に問題があったから。

カラーベストコロニアルに適さない屋根勾配に施工して下地はボロボロに腐った近隣2業者からカバー工法や横葺きタイプでの葺き替えを提案された。
屋根診断の結果。
屋根勾配が緩く、カバー工法も横葺きタイプの屋根も施工不可と診断。
屋根を剥がすと下地はボロボロ、さらに下にはトタン屋根があり、その下地も腐っていました。
全て剥がして屋根勾配に適した縦葺きガリウム鋼板に葺き替えました。施工例へ

地震対策・アスベスト処理。

カラーベスト屋根は重いので屋根を軽くしたいアスベスト処理に莫大な費用が掛かる、カバー工法が良いと勧められた。
屋根診断の結果。
屋根を剥がしてみると軒先が少し傷んでおり、アスベスト処理費用が掛からない事を伝えたところ、屋根を軽くしたいとのご希望でした。施工例へ

経年劣化。

カラーベスト屋根の経年劣化による痛みカバー工法を提案されたが屋根材や工事内容に不安がある。
屋根診断の結果。
経年劣化による細かな痛みは数多くありましたが、あと30年くらい持たせたいとのご希望でしたので屋根葺き替えをお勧めしました。施工例へ

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カラーベスト屋根が雨漏りする原因。

雨漏り修理を頼んでも直らなかった原因。
今まで、カラーベストの雨漏り修理を頼んでも直らなかった原因は、下画像に記載された加工が行われていない事に業者が気付かなかったからです。
正しい工事方法を知らなければ、正しい修理を行う事ができないだけでなく、正しい施工法も提案できません。

カラーベスト屋根、雨漏れ防止のための屋根材メーカー留意事項
(上画像はカラーベスト屋根の製造メーカーKmewの設計施工マニュアルに掲載されているものです)

カラーベストコロニアルは、メーカーに施工マニュアルがあり、雨漏りを防ぐためには施工マニュアルに沿った「隅切り」「肩落とし」が必要です。

棟部からの雨水侵入(隅切り-無し)

カラーベスト屋根の雨漏り原因は、
殆どが、↓下写真のように『棟部からの雨水侵入です。
カラーベスト(コロニアル)屋根、棟部からの雨漏り
この雨漏り原因は、カラーベスト屋根からガルバリウム鋼板屋根に取り換えても変わらず、隅切り加工が出来ないガルバリウム鋼鈑屋根は、カラーベスト屋根より遥かに増えていて雨漏り原因の第1位になっています。
(雨漏りを止めるため棟包みの外側をコーキング修理する業者もいますが、雨漏りが止まる事は決してありません。写真上段2枚目)

【カラーベスト(コロニアル)屋根、雨漏りを防ぐための特殊加工=隅切り】
カラーベスト屋根が雨漏りする原因、切り落とし加工
雨漏りを防ぐためには、上写真②のように隅切り(切り落とし)が必要です。

隅切りとは、棟の中心部にあるカラーベスト本体の端を斜めに切り落とす(赤色の三角部分)事で、屋根材の下側を横方向に流れようとする雨水の向きを下方向に変えるための加工です。
これにより、棟の中心部へ流れ込もうとする雨水の横走り(白色点線、横方向への流れ)を防ぐ事ができ、棟中心部からの雨水侵入を防ぐ事が出来ます
しかし、多くの業者はこの加工を行っていないため、雨漏り原因になっているのです。

ケラバ・壁際からの雨水侵入(肩落とし-無し)

カラーベスト屋根の雨漏り原因、2番目は、
↓下写真のように『ケラバ部からの雨水侵入です。
カラーベストのケラバ部分で必要な肩落とし加工
ケラバ部からの雨漏りを防ぐためには、上写真②のように肩落としが必要です。

肩落としとは、ケラバ部の捨板に載るカラーベスト本体の端を斜め三角に切り落とす事で、捨板を流れ落ちてきた雨水がカラーベスト本体方向へ流れ込まないようにする加工です。
この加工をすることで捨板を流れ落ちてきた雨水は、捨板から雨樋までスムーズに流れ込むようになりますが、この加工も多くの業者が行っていないため雨漏り原因になっています。

このケラバ部分が雨漏りしても多くの業者は屋根を剥がすことなく、ケラバ上部にある隙間をコーキングで埋めるだけ。
ケラバ内部にある根本原因をそのままにして表面だけの修理しかしないため雨漏り修理を繰り返すことになります。

屋根をガルバリウム鋼板に変えても、雨漏りする原因は同じです。
ガルバリウム鋼板でカバー工法したり、葺き替えたりしても雨漏りする原因は同じです
その理由は、ガルバリウム鋼板をカラーベスト屋根と同じ方法で工事している業者が多いからです。

実は、ガルバリウム鋼板をカラーベストと同じ施工法をすることには致命的な問題があるからです。
それは何か?と言うと、カラーベストは屋根材同士が上下に重なり合う構造になっていて、重ね代は約20cmあり、重なった上側の屋根材を隅切りにより切断除去しても、下にも屋根材があるので雨漏りすることはありません。
これに対し、ガルバリウム鋼板の構造は上と下の屋根材が噛み合う形状になっており、重なり部分は1.5cm程度しかないため、隅切り加工をしたくでも出来ない構造になっているのです

⇒ つまりガルバリウム鋼板屋根は
カラーベスト屋根と同じ方法で工事してしまうと「カラーベスト屋根よりも雨漏りし易くなってしまう」という事なのです。

ガルバリウム鋼鈑屋根の雨漏りトラブル事例へ

カラーベスト取り換えで失敗しない業者選び。

カラーベストでの誤った施工法は致命的です。
カラーベストは、適切な方法で工事されないと屋根寿命を大幅に縮めてしまうからです。

実際に、下地が腐っている事を業者が見抜けず、言われるままカバー工法したら「10年も経たずに屋根を再び葺き替え事になってしまった」という事例が多く発生しています。

下地が傷んでいるかどうかは、屋根材表面に現れた様々な症状、施工不良の有無、屋根上を歩いた時の感触などから分析し、加えて軒天状態、必要がある場合は天井裏の状態も含め総合的に判断する必要があります。
●屋根が剥がれ飛んだ実例。(お客様から送られてきた写真)
台風で屋根が剥がれ飛んだ屋根
下地が傷んだままカバー工法すると、新しい屋根材を固定する釘やネジが抜け、屋根が台風で剥がれ飛んでしまいます。

ガルバリウム鋼板屋根:施工法と業者の質。

カラーベストにガルバリウム鋼板でのカバー工法・葺き替えをお考えの場合。
最も重要な事は、工事の内容⇒施工法と施工業者の質です。

工事後の雨漏りを防ぐには-1
ガルバリウム鋼板屋根は本来、金属屋根職人が行っていた工事です。
しかし、ガルバリウムが主流な屋根材になり需要が増えた影響で、金属屋根を扱った事の無い屋根業者や屋根工事の経験が無い業者までもが工事を行うようになりました。
そのため現在では、専門外の業者が圧倒的に多くなり、本物の専門業者は1割程度となっています。

専門外の業者であっても「ガルバリウム専門」などと記載しているため、お客様では区別できずに依頼したことで、↓のように、いい加減な施工法が増える原因になっています。

頻繁に見られる施工不良例(近所の工務店・大手リフォーム会社・ネットで捜した業者に依頼した例)

ガルバリウム鋼板屋根の施工不良例1
(×ガルバリウム本体が棟中心部まで施工されていない。×上下の屋根材がきちんと嚙み合っておらず剥がれた。×棟包みをガルバリウム本体に固定。×打ってはダメな所に釘で固定。必要な部材を省略。など最低限必要な事も守られていない例)

ここに載せた例は、信じれないほど多くの業者で行われていて決して特別なものではなく普通に行われている事であり、これが工事後に雨漏りする原因になっています。

工事後の雨漏りを防ぐPoint1
ポイント金属屋根専門業者に依頼すること!

ガルバリウム鋼板屋根の雨漏り原因
(葺き替えしたガルバリウム鋼板屋根。工事直後からの雨漏りで再葺き替えした依頼例)

工事後の雨漏りを防ぐには-2
ガルバリウム屋根は、他の屋根材と性格の違う材質のため、ガルバリウム専用の施工法があります。
雨漏りを防ぐために、ガルバリウム屋根の本体や役物毎に、それぞれの施工法を屋根材メーカーが規定した教科書のようなものがあり、これを守る必要があります。

しかし、この施工を行うには専門技術が必要であり、手間や時間も掛かるため、本来行うべき工程や役物のを省略してしまう=いわゆる手抜き工事も頻繁に行われており、これが工事後5~10年で雨漏りが起こる原因になっているのです。
金属屋根職人の加工技術メーカー規定を守らない手抜き工事の例、右写真⇒
ケラバ部は白色矢印方向に雨が流れるよう屋根本体の下に捨板という役物を取り付けます。(青色点線)
ケラバ部を流れてきた雨は、捨板を流れて1段下にある屋根本体の上へ流してあげる必要があります。

しかし黄色点線の工事は、捨板を取り付けていないため雨水の逃げ場がありません、雨水は屋根本体の裏面へ流れ込んでいる状態なので防水シートが劣化した時点で雨漏りが始まります。
この施工法も、信じられないほど多くの業者で行われています。

工事後の雨漏りを防ぐPoint2
ポイント屋根材メーカー規定を守って工事している専門業者に依頼すること!
10年以内の再工事を防ぐために重要なメーカー工事規定ですが、守っている業者は極少数です。
屋根材メーカーの施工が守られていない例↓
ガルバリウム鋼板屋根の雨漏り原因1
×ガルバリウム本体裏面に雨水が流れ込む状態の工事⇒雨水の逃げ場を作らないと100%雨漏りします

●頻繁に起こる雨漏りトラブル、その原因は役物(部材)工事です。
圧倒的な差が出るガルバリウム鋼板屋根の工事方法
屋根工事で施工トラブルが起きやすい役物、部材部分
ガルバリウム鋼板屋根をきちんと工事している業者は、実に全体の1割程度

いつ雨漏りするかも分からず、再葺き替えでお金を無駄にするかもしれない間違った施工法
手間を掛けないぶん、見積費用は安く提示されるかもしれませんが、このような業者に賭けてみる勇気ありますか?

ガルバリウム鋼板屋根の再葺き替え例
(再葺き替えの依頼例:カバー工法したガルバリウム鋼板屋根)

屋根無料見積.comでは、ガルバリウム鋼板の専門業者が担当。
屋根材メーカーの施工基準に則した安心施工を行っています。

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