スレート屋根塗装で雨漏りした原因。
何が適切か診断してもらいたい。藤沢市
「昨日の雨で雨漏りしました。築40年木造家屋二階建て、屋根はスレートです。
二階の大屋根が原因で、1-2階の階段天井から雨漏りしてます」
「近所の業者に来てもらった所、下地がブヨブヨだから葺き替えないとダメ!」と言われました。
「また、屋根の傾斜も一般家屋より緩いようです」
「予算もないので雨漏り修理・葺き替え含めて何が適切か診断してもらいたい」と、ご依頼頂きました。
屋根塗装後すぐに雨漏り、天井板にも数カ所ふくれが見られたので屋根を工事するまでの間、ブルーシートをかけて養生しておきました。
下地の状態は、近所の業者から指摘されたのと違い、まだしっかりしていたため粘着タイプのゴムアスルーフィングを貼ってからガルバリウム鋼板でカバー工法して換気棟も新設しました。
スレート屋根を施工するには勾配が緩く、屋根塗装によりさらに雨漏りし易くなる状態でしたが、ガルバリウム鋼板の横葺きは2.5寸勾配以上から施工できるため横暖ルーフで施工し、換気棟も取り付けました。
新築時の欠陥屋根工事も雨漏りの原因
■雨押え(1階屋根と2階外壁との接続部分)が、どうしてグニャグニャになっているのか?
■雨押えは、横から釘を打って中の貫板に固定するものですが、どうして上側にも釘が打たれているのか?
雨押えを持ち上げてみて初めて、その原因が分かりました!
何と、雨押えの下(中)に絶対になければならない貫板(ヌキ板)が無かったのです。
新築時の工事はひどい欠陥工事であり、雨漏りの原因は屋根塗装以外にもあるようなので屋根と外壁、サッシ廻りも含め放水試験をして確認しました。
1階部分の壁際は、既存雨押えを取り外した後、以前のように屋根材の上に抜き板を取り付ける工事方法ではなく、先に桟木を壁際部分に取り付けてから雨水が入らないよう本体を立ち上げ加工し、新しい雨押えを正しい工法で取り付けました。
屋根面積120㎡ 工事金額合計151万円(1階トタン屋根修理、雨漏り養生費、屋根・外壁放水調査含む)
藤沢市のスレート屋根カバー工法は「神奈川県の屋根工事例」をご覧ください |
この記事を書いた人
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1991年から屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動。
屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上、実体験を元に、お客様の役に立つ情報を発信しています。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っています。
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