訪問販売業者による瓦屋根の修理被害。
いい加減な修理をされた瓦屋根の葺き替え。川崎市宮前区
「瓦屋根で15年前に棟を交換したが、それから調子が悪く、雨・風の時に雨漏りする。
昨日も雨漏りした。」とお電話頂きました。
<担当者が、お客様から実際にお伺いした内容>
・屋根からの雨漏れが以前から気になっていた。
・瓦止めの工事で100万も使って修理をしたが雨漏れが改善されなかった。
・それから何度か訪問販売が来て屋根に上がって修理をしたが直らない。
・瓦が重いのも気になるので軽い屋根材でやりたい。
・足場が組みにくいと思うが施工は大丈夫か? 早くやってほしい。
と言われたそうですが、今までに200万円近い被害を受けていたようです。
お客様の思いを裏切った訪販業者。
訪問販売業者の中にも良い業者もいますが・・・
こちらのお客様は、雨漏りをきちんと直してくれるならどの業者でも構わないと考えていたようですが、お客様の思いを裏切るような修理がされてしまったのは残念です。
担当業者さんも「〇〇様は、凄いいい人すぎて可哀想な感じです」と言っていました。
雨水の流れや排水など屋根構造や雨仕舞などのきちんとした工事方法を知らず、いい加減な修理を勧める業者には注意が必要です。
ただ、お金を取るためだけの修理方法でした。
訪販業者の修理方法は、瓦の流れ方向と桁方向の隙間を全て埋めてしまえば雨水が入り込む余地が無くなり雨漏りしないと考える安易な方法でした。
他にも棟部のズレた冠瓦は位置を修正することなく接着していたり、錆びた金属の谷樋は取り換えることなく上からコーキングを塗っただけというように何を考えて工事しているのか分からない修理方法ばかりでした。
安い屋根修理は、より大きな利益を出すための手段。
訪販業者の屋根修理方法は、いわゆるボッタクリ工事が多いですが、「屋根修理の安さ」を売りにする業者にもお気を付け下さい。
その理由は、「安い」=「ボッタくる悪質業者ではない」というように悪質業者と思われるのを回避する手段にしている業者がいるからです。
このような業者は、屋根修理が目的ではなく屋根の葺き替えやカバー工法を勧める事が実際の目的であり、より大きな利益を出すための餌として安さを売りに集客しているからです。
屋根修理は、屋根材ごとに異なる雨水の正しい排水方法を知り、尚且つ正しい工事方法を実際に行っている本物の職人しか直せませんし、確かな技術を備えた本物の職人が安さを売りにするような事は絶対にありません。
屋根葺き替えでの下地と防水シート。
ガチガチに固められた瓦屋根を1枚ずつバラバラに剥がす作業は大変で、撤去するのに相当時間が掛かったようです。
構造用合板で下地を補強してルーフィング施工、屋根を張りはじめました。
担当業者談:ルーフィングが古過ぎてたくさん破けてたのが気になりました。
確実に雨漏れしててもおかしくない状態をコーキングでガチガチに固めてその場しのぎの工事で防いでいた感じです(-_-;)
〇〇様は工事が終わりとても喜んでいました。
また遊びにおいでと言われて、お客様を紹介するよとも言われました。
ガルバリウム鋼鈑への葺き替え完了。
今回、瓦から葺き替えたガルバリウム鋼板屋根は、ニチハの横暖ルーフαs。
この屋根材は、屋根材のジョイント部の気密性を高めた構造で遮熱鋼板と断熱材の組み合わせが優れた断熱性能を発揮します。
ガルバリウム鋼板屋根は、葺き替え後の雨漏りに気を付けて。
ガルバリウム鋼板屋根は、どの業者に工事を頼んでも同じように仕上がると考えるお客様が多くいらっしゃいますが、実は業者によって工事方法には雲泥の差があります。
特に瓦屋根の葺き替えには注意が必要で、葺き替えた後の雨漏りで屋根寿命が短くなったという最悪なケースも多く発生しています。依頼する場合はガルバリウムをきちんと工事できる業者に依頼するようにして下さい。
屋根面積85㎡ 工事合計金額145万円(雪止め、足場代含む)