瓦屋根の葺き替え、修理方法

瓦屋根の葺き替え3パターン

1:瓦 ⇒ガルバリウム(金属屋根)へ。
2:瓦 ⇒スレート屋根 (カラーベスト・コロニアル)へ。
3:瓦 ⇒瓦へ。

1.瓦からガルバリウム(金属屋根)へ

●瓦屋根は地震対策として屋根を軽量化したい場合。
⇒ガルバリウム鋼板への葺き替えで、屋根重量を1/10程度まで軽量化できます。
瓦屋根の軽量化・地震対策はコチラ

●台風など強風による近隣への瓦飛散を防ぎたい場合もガルバリウム鋼板への葺き替えで瓦の2倍程度の強風に耐えられます。

瓦からガルバリウムへ。

屋根工事はリフォーム会社より専門業者に
実家を大幅にリフォームする予定で屋根も瓦からガルバリウム鋼板への葺き替えを検討中。
地元リフォーム会社に屋根も勧められているが「屋根は専門の所に任せた方が良い」 施工例へ

入母屋瓦をガルバリウムへ。

瓦からガルバリウム鋼板屋根への葺き替え写真
地震対策での瓦葺き替え。
「入母屋形式の屋根なので遠くからでも良いから腕の良い業者を紹介して欲しい」 施工例へ

2.瓦からスレート (カラーベスト・コロニアル)へ

スレートは、瓦屋根を安価に葺き替えるのに適した屋根材です。
需要としてはガルバリウム鋼板の1/20程度と少なく、施工が悪いと屋根寿命を大幅に縮めてしまうこともあるため正しい工事方法を知る職人に頼むのが賢明です。

セメント瓦をスレートへ。

セメント瓦からコロニアルクアッドへの屋根葺き替え
こちらのお宅の工事に来た内装業者さんからのご依頼。セメント瓦からスレート屋根のコロニアルクアッドへの葺き替え。施工例へ

陶器瓦をスレートへ。

陶器瓦をコロニアルクアッドへ葺き替え
地震で崩れ雨漏りの疑いもあり予算を抑えて葺き替えを。スレート屋根のコロニアルクアッドへの葺き替え。施工例へ

スレート屋根⇒カラーベスト・コロニアルの種類:製造メーカーKMEW(ケイミュー)
カラーベスト・コロニアルの代表的な種類
1枚目は最も多く使われているコロニアルクアッド。2枚目は色あせを抑え対候性を高めたコロニアルグラッサ。3枚目は自然石の素材感を表現したレイシャスグラッサの順です。

瓦からスレート屋根に葺き替えると屋根重量が1/2以下になるため、ガルバリウム鋼板に次いで多く選ばれる屋根材です。
ガルバリウム鋼板より安い費用で葺き替えられるため、瓦が全く傷んでいなくても地震に備え葺き替える方も増えています。

3.瓦から瓦へ

「地震は気になるけど、やっぱり瓦屋根がいい!」という場合は、棟の段数を減らしたり、ガイドライン工法を採用する、防災瓦に変えるなどの地震対策を施した上での葺き替えをお勧めします。

瓦を防災瓦へ。

和瓦から防災瓦への葺き替え写真
昨年、屋根の一部を葺き替えたが工事方法に疑問がある、その業者には頼みたくないので葺き替え方法を提案して欲しい。
耐震性を高めた瓦屋根葺き替え:棟部軽量化とガイドライン工法(防災瓦使用)。施工例へ

セメント瓦を樹脂繊維混入軽量セメント瓦へ。

セメント瓦から樹脂繊維混入軽量セメント瓦への葺き替え写真
超急勾配屋根で形も複雑、雨漏りしやすい構造なので高い技術が必要と考えた。
樹脂繊維混入軽量セメントのルーガは瓦屋根の1/2の重さに軽減されます。施工例へ

関連ページ
ガルバリウム鋼鈑屋根とは 屋根葺き替えとは 屋根カバー工法とは スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)について トタン屋根について 屋根相談

瓦からガルバリウムへの葺き替えで注意すべき事。

1.瓦葺き替え後の工事トラブル。

瓦からガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで雨漏りしやすい部位
ガルバリウム鋼鈑屋根で雨漏りが起こり易い部分を説明
瓦からガルバリウム鋼板屋根への葺き替えには注意が必要です。
その理由は、本当に専門と言える業者が少なく、上写真でピックアップした雨仕舞が難しい部分の工事がいい加減なために工事後の雨漏りトラブルが増えているからです。
↓

雨漏り。

再葺き替え工事の依頼例。
瓦をガルバリウムに葺き替えたら「工事後すぐに雨漏り、業者が何度修理しても直らない」
瓦からガルバリウム鋼鈑屋根に葺き替えた雨漏りして後悔
修理を繰り返すのが嫌になり、僅か数年で再葺き替えに。
雨漏り原因は、下り棟の工事方法と棟からケラバ部分へ続く部分で雨仕舞がきちんとされていなかったからでした。施工例へ

2.工事内容が重要です。

職人の技術で屋根寿命が変わる
ガルバリウム屋根職人の技術の違い
ガルバリウム鋼板の屋根は、瓦と比べ耐久性は落ちますがメリットの多い屋根材です。
しかし最も需要なガルバリウム鋼板の屋根寿命について。
 ↓
職人の腕次第で屋根寿命が短くも長くもなります
工事後直ぐ~10年以内の再葺き替え工事も増えているため業者選びは非常に重要です。

瓦屋根の工事は、殆どの業者が専門資格や確かな技術を持つ本職が工事を行っています。
しかし、ガルバリウム鋼板の場合は、専門資格を持たず基本的な工事方法さえ知らない業者が多く工事しているので注意が必要です。

ガルバリウム鋼板の専門業者は、元々金属屋根を工事していた業者です。
しかし現在は、金属屋根の工事方法を知らない業者が多く参入。きちんと工事している業者の割合は1割程度しかいません。

きちんと工事しているとは、どういう事か?
それは「屋根材メーカーの工事規定」をきちんと守っているか?という事です。
これは工事後の雨漏りを防ぐ上で非常に重要な事です。

瓦をガルバリウムにしたら雨漏り メーカー工事規定とは、工事方法を細かく規定したものですが、この規定を守らず工事している業者が殆どで、工事後の雨漏りトラブルが続出する原因になっています。
ガルバリウム鋼板への葺き替え後、10年で再葺き替えになった例⇒

メーカー工事規定は、金属屋根業者が行っていた基本的な工事方法を元にマニュアル化したものです。
この規定は、工事後の雨漏りを防ぐために最低限守るべきものですが、信じられないほど多くの業者がメーカー工事規定を守っていません。

3.メーカー規定を守って工事しているか?

メーカー規定を守れない屋根業者
メーカー規定を守れない業者は、ガルバリウムとは工事方法の異なるスレート屋根と同じ方法で工事していて、正しい工事方法を知らないため防水シート頼みの工事を行っています。
防水シート頼みの工事は非常に危険で、防水シートがきちんと施工されていないと工事直後から、きちんと施工されていても劣化と共に必ず雨漏りが始まります。

メーカー規定を守れる屋根業者
金属屋根業者はガルバリウム鋼板屋根が専門なので、メーカー規定以上の工事をしており、例え防水シートが無くても雨漏りしない工事をしているので一般業者と比べ工事方法に根本的な違いがあります。

メーカー規定を守った瓦屋根葺き替え
他業者から見積もりが出ていたが提案内容が細かくなく工法事態もざっくりで断った。施工例へ

メーカー規定を守る業者と守らない業者の技術・工事内容には雲泥の差があります。
必要工程や付属部材を使わず工事すれば、そのぶん工事費用を大幅に下げる事ができますが工事後のトラブルが起き易く、工事を一からやり直す事例も増えています。

瓦からガルバリウム鋼板への葺き替えは、工事後の雨漏りトラブルを避けるためメーカー規定を守って工事している専門業者へご依頼下さい。
(防水シート(ルーフィング)をランク付けし、ランクの高い防水シートをボッタクリ価格で勧める業者がいます、ご注意下さい)

瓦屋根の葺き替え費用

お客様からのお問合せ頂いた瓦からガルバリウム費用の内容。
数年前から2階の天井にシミが出ていて、調べてもらったところ防水シートが一部ボロボロになっていました。
瓦屋根でもあるため全て葺き替えることになりました。
また雨樋にも不具合があり全て取り替えを提案されましたが、見積もりがきたところ金額が約410万円にもなっており適正金額なのか気になっております。

1.お客様へ提出された瓦屋根葺き替え費用の内訳。

名称 数量 単価 金額
外部足場設置 1式   360,000円
屋根瓦撤去・積み込み 155㎡ 1,800円 279,000円
瓦処分費 1   180,000円
ルーフィング工事 155㎡ 1,500円 232,500円
新規屋根材(スーパーガルテクト) 155㎡ 8,900円 1,379,500円
棟板金 18m 9,450円 170,100円
壁取り合い板金加工取付 37m 9,800円 362,600円
換気棟取り付け 1   43,000円
雨樋工事 1   370,000円
発生廃棄物、処分費 1   15,000円
諸経費 1   364,000円
    小計 3,755,700円
    税込み合計 4,131,270円

【お客様への返信内容】
項目に記載すべき必要部材が書かれていないため、実際に何を使うのか?
どれくらいの量や長さが必要なのか記載頂く必要があります。
必要部材を必要な分きちんと使うと仮定して費用計算されているのであれば全体としては問題ないようにも思えますが、記載されていない事を考えると高額ですし、葺き替え後に問題が起こる可能性が高いと思います。

屋根面積と棟の長さから切妻屋根と推定されますが、なぜケラバ部材が書かれていないのか?
壁取り合い板金とは、通常は屋根から外壁に続く部分を言いますが、長すぎる感じがするので実際にどこを指すのか分かりません。
ケラバ等が記載されていないが、そこに含まれているのか?
どの部材を含んでの長さなのか?
それぞれ部材単価が異なりますが、高い単価の部材工事に合わせて記載されているようにも思えます。

【結論】
・必要部材がきちんと使われずに工事されてしまうと問題が発生します。
瓦撤去後の下地(野地板)工事が記載されていません。
瓦を撤去すると下地には強度の低い杉板が使われていますので、この上にガルバリウムを直接施工することは出来ません
瓦葺き替えの場合、杉板の上に構造用合板を必ず重ね張り、または取り換えなければなりませんが、見積書に書かれていないため、どのような工事をしようとしているのか疑問です。

【お客様からの返信内容】
「思ったより見積もり金額が高く、適正なのかここ2週間家族で悩んでおりました。」
「ガルバリウムにする場合は野地板工事はいらないとはっきり言われましたが、やはり必要なのですね。」

下地補強しない瓦屋根の葺き替えにご注意。

瓦からガルバリウム鋼鈑屋根への葺き替えでは、下地(野地板)補強は絶対必要です。
その理由は、築年数が経過した事で下地(野地板)強度が弱くなっているからです。

今回の屋根葺き替え工事ですが、下地工事が入っていたら総額で500万円近くになると思われますが「あまり高額だと契約してもらえないかも」と考える業者もいます。
しかし、葺き替え金額を下げるために必要な工事を省いてしまうと、台風で屋根が剥がれたり、屋根上を歩くことで変形する可能性があり、屋根の再葺き替えや修理が必要になってしまうので注意が必要です。

今回は、お客様から問い合わせ頂いたことで発覚した「下地補強しないで葺き替えを勧められた重大事例」でしたが、瓦からガルバリウム鋼鈑屋根への葺き替え・カバー工法における下地の確認事項が記載されています。

屋根下地の確認。
屋根材メーカーの設計基準:ガルバリウム鋼鈑屋根は、屋根面の波打ち等がなく下地の状態が新築同等であることが前提と記載されています。
【必須確認事項】
1:目視による屋根の沈み込みや屋根面を歩いた時の沈み込みの確認。
2:小屋裏から下地の状態を目視確認して、ひずみや変形、沈み込み、雨漏り、腐朽、結露による不具合がある場合。
上記の症状が確認できる場合は下地補強が必要と記載されています。
瓦からガルバリウムへの葺き替えをお考えの場合は、ご注意下さい。

 

ガルバリウム鋼鈑屋根の雨漏りトラブル事例へ

瓦屋根からガルバリウム鋼板への葺き替えは屋根無料見積.comへ

2.瓦屋根の葺き替えを当サイトに依頼した理由。

工事が重要なので。

瓦屋根をルーガ雅へ瓦屋根が雨漏りしていたが台風で酷くなった。
瓦から葺き替えても違和感のない屋根が良いが工事が重要なので。
瓦からルーガ雅へ。 施工例へ

貸家の屋根地震対策。

瓦の耐震性を考え軽量金属屋根に葺き替え地震対策として、厚木にある貸家の瓦屋根を軽量の金属屋根にしたいと山梨県にお住まいのお客様からご依頼頂きました。
セメント瓦を横暖ルーフに葺き替え。 施工例へ

屋根リフォームした方が良いと勧められている。

瓦の耐震性を考え軽量金属屋根に葺き替え40年ほど経過する日本瓦。15年前に雨漏りしたので一部修理した全体が浮いており、ズレている所があると指摘され、屋根リフォームした方が良いと勧められているとお電話絡頂きました。 施工例へ

耐震診断を受けたところ。

瓦をエコグラーニへ葺き替え耐震診断を受けたところ瓦屋根を軽くした方が良いと指摘された。
地震に備え屋根を軽くしたいので、二階部分のみ葺き替えたいとのご要望。瓦からジンカリウム鋼板のエコグラーニへ葺き替え。 施工例へ

セメント瓦で重いので屋根を軽くしたい。

瓦をTルーフ・クラシックに葺き替え築50年、インターネットで天然石粒(ストーンチップ)の瓦を発見、デクラのミラノへ葺き替えを考えているとご依頼頂きました。
トステムTルーフ・クラシックで葺き替え。 施工例へ

火災保険会社からの見積り依頼。

火災保険で瓦屋根葺き替え内装工事に入っていた会社が保険会社に連絡。
お客様から一任された保険会社から修理見積りして欲しいと連絡を頂きましたが修理は不可。
保険金は満額下りなかったため、予定していた屋根材より安い屋根材で葺き替え。 施工例へ

ガルバリウム鋼板は、地震対策として一番人気の屋根材です。

瓦からの葺き替えで最も多く選ばれているガルバリウム鋼板。
葺き替えることで屋根重量は約1/10になります。
例えば屋根面積が100㎡(30坪)のお宅であれば、5,000kg→500kgまで軽減されるため、地震対策として屋根が全く傷んでいなくてもガルバリウム鋼板へ葺き替えるお客様も増えています。

ガルバリウム鋼板は、スレート屋根と比べても約1/4の重量。
葺き替え費用は、スレート屋根と比べ少し高くなりますが、きちんと施工されていればメンテナンスに掛かる費用はスレート屋根より割安。
あと何年くらい今の家を維持したいかで、ガルバリウム鋼板にするか?スレート屋根にするか?
を考えても良いかもしれません。 

瓦屋根修理が必要になる劣化症状(原因・問題点・対応策)

瓦屋根で修理が必要になる箇所と対応方法、修理前と後を写真を掲載しました。

1.漆喰(しっくい)の剥がれ

漆喰の欠け 原因:経年劣化・施工不良
問題点:下地が腐朽し雨漏りにつながり易い
対応策:漆喰修理

瓦しっくい修理
和瓦の漆喰修理。施工例へ

瓦しっくい修理
漆喰修理と棟瓦の一部積み直し。施工例へ

2.棟瓦(冠瓦・のし瓦)のズレ

地震による棟瓦の崩れ 原因:地震、外的振動
問題点:棟瓦の落下、雨漏り
対応策:棟瓦積み直し、葺き替え

棟瓦の積み直し修理
棟瓦の積み直し(通常修理)。施工例へ
冠瓦修理と耐震工法つくばみらい市での瓦地震対策と瓦修理
棟瓦を耐震工法で修理。

3.本体瓦のズレ

瓦の流れズレ
(流れ方向のズレ・桁方向のズレ・桟瓦本体ズレ)
原因:地震・外的振動、瓦の下地腐朽、メンテナンス不備
問題点:下地が腐朽し強風時に飛散したり雨漏りにつながり易い
対応策:葺き直し、全面葺き替え

瓦のズレは葺き直しで修理しましょう

瓦葺き直しと耐震工事
いい加減な修理をされて雨漏りした瓦屋根の葺き直しと耐震補強。

瓦屋根の地震対策と葺き直し工事
地震で棟瓦が崩れたままにしていたら野地板まで腐った瓦屋根の葺き直しと耐震補強工事。

セメント瓦の劣化症状(原因・問題点・対応策)

セメント瓦の傷み症状から分かる原因と対応策。

1.瓦の割れ

セメント瓦の割れ 原因:踏み割れ
問題点:下地が腐朽し強風時に飛散する可能性があり雨漏りにつながる
対応策:部分的な差し替え

2.コケ

セメント瓦のコケ 原因:砂、ほこり、水分などが蓄積され易いことによる影響
問題点:瓦の隙間に砂、ほこりが溜まり毛細管現象による水漏れが起こり易い
対応策:掃除、葺き替え

3.色あせ

セメント瓦の色あせ 原因:経年劣化、塗料不適正
問題点:基材の吸水率が増加し雨水が瓦裏面に廻る場合がある
対応策:塗装、葺き替え

4.棟廻りの補修

棟廻りと虫食い補修 原因:経年劣化
問題点:いつ雨漏りするかわからず下地が腐る
対応策:葺き替え

【瓦からガルバリウム屋根への葺き替えは専門業者対応の屋根無料見積.comへ】
断熱性や遮音性に優れ、耐久性の高い瓦屋根。
施工技術の未熟な業者の手が加わることで寿命を縮めてしまうケースが多々見られますが、きちんとした専門業者が適切な修理をすることで台風や地震が来ても安心な状態を保つことも可能です。

瓦屋根の修理を頼んでも、その原因は何なのかや適切な工事方法を提案してもらえず、言われるがままでは納得がいかない!きちんと説明してもらえない!詳細な見積もりを提示してもらえない!というお客様。
必要最低限の修理をしてくれれば良いのに、必要のない部分まで修理を勧められる、または葺き替えを勧められ困っているというお客様は是非当サイトへご依頼下さい。
お客様のご要望にきちんと応えられる専門業者が担当させて頂きます。 
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