1.遠くからでも良いから腕の良い業者を紹介して欲しい。

地震対策として瓦屋根の葺き替え。兵庫県尼崎市

屋根の地震対策として瓦屋根の葺き替えを考えている。
知り合い業者から出された見積が適正金額か?とご相談頂きましたが、入母屋形式の屋根なので遠くからでも良いから腕の良い業者を紹介して欲しいとのご依頼でした。
入母屋形式の瓦屋根をガルバリウム鋼板へ屋根葺き替えbefore&after写真
瓦からガルバリウム鋼板=スーパーガルテクトへの葺き替え。
入母屋部分が3層に重なり難しい工事でしたが、実に美しい仕上がりです。
大型雨樋に変えたことで軒先を含め、スッキリした外観に変貌しました。

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瓦屋根の地震対策、軽量化について。
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土葺き瓦屋根、地震対策での屋根葺き替え。

入母屋部分の瓦からガルバリウム鋼板への屋根葺き替え工事
屋根面積225㎡(68坪)という大きな瓦屋根。
瓦は土葺きで施工されていたため屋根総重量が15トン以上ありましたが、ガルバリウム鋼板に変えたことで1/15の→1.1トンにまで屋根が軽量化されました。
実際の屋根重量は、破風板部分がモルタルで仕上げられており高さ調整のため既存野地板の上にタルキを打ってから構造用合板を取り付け。その分が重量増になっているため→3トン弱になっていますが、構造用合板を張ったことで耐震性は増しています。

瓦と葺き土を撤去してゴムアスファルトルーフィングを張り、スーパーガルテクトに葺き替え。
破風から屋根に続く部分は雨仕舞と見栄えを良くするため構造を少し変更しました。

2階入母屋屋根の葺き替え写真
入母屋廻りは、葺き降しや棟違い屋根が絡み合い、雨漏りし易い難しい構造になっています。
このような構造の屋根は、技術は勿論ですが、全体的な見栄えにも影響するため施工センスも要求されます。

入母屋屋根の1階部、瓦からガルバリウム鋼板への屋根葺き替え写真。
1階下屋部分も既存屋根をかさ上げし、屋根から外壁へ続く壁際部分に雨押え取り付け。
さらに割のしを撤去してスペースの開いた壁際部分は、壁と同色の平板を加工したガルバリウム鋼板を取り付けました。

霧除け屋根張り替え工事写真
傷んだ霧除けの屋根もガルバリウム鋼板で張り替え、雨樋は大型のpanasonicのグランスケアPGR60に取り換えたため家の外観がすっきりしました。
外壁は、セラミックシリコン樹脂塗料で塗装

屋根面積225㎡ 工事金額合計525万円(雨樋取り換え・霧除け張り替え・外壁塗装・足場代含む)
外壁塗装を含めても知り合い業者から出された屋根見積額の半額程で済みました。

入母屋屋根は、工事後の雨漏りなど施工トラブルを防ぐため高く確かな施工技術が必要で、どの業者に工事依頼しても良い訳ではありません。
屋根無料見積.comは各地域で確かな技術を備えた専門業者が対応します。

お礼の電話とメール。

後日、お客様よりお礼の電話を頂き、メールにてお声を頂きました。
入母屋瓦屋根からスーパーガルテクトへの屋根葺き替え
本当に人の良い方々が揃っておられ工事期間中は一度も嫌な事が無く、日々変化していく我が家を見るのが本当に楽しみでした。

お客様の声(文字起こししたお客様の声はコチラ)
屋根工事をされたお客様からの手紙

2. 入母屋屋根へのガルバリウム鋼板施工、何が難しい?

入母屋屋根へのガルバリウム鋼板施工は、他の屋根材と比べて難しいと言われています。
その理由は、入母屋屋根とガルバリウム鋼板を組み合わせることで施工の難易度が上がり、一般業者では工事できないからです。

2.1 高度な技術が必要な雨仕舞い

入母屋屋根は、複雑な形状をしているため雨水が流れ落ちる経路も複雑になり、雨水の流れを管理することを難しくします。
そのため、ガルバリウム鋼板を施工する際には、雨水が屋根材の隙間から入り込まないように高度な雨仕舞いの技術が不可欠です。
特に以下の点に注意が必要です。

  • 屋根面の接合部での水漏れリスク
  • 谷部分での雨水の適切な誘導
  • 軒先や破風板との接続部分での防水処理、適切な水切りの設置

2.2 屋根材の加工の複雑さ

入母屋屋根は、平面と傾斜面が組み合わさった複雑な形状をしています。
そのため、ガルバリウム鋼板を屋根の形状に合わせて正確に切断、加工することは、高度な技術と経験を要します。
主な課題は以下の通りです。

  • 複雑な形状に合わせた切断と折り曲げ
  • 屋根面の接合部での正確な加工
  • ガルバリウム鋼板の特性(硬さ、伸縮性)を考慮した加工

ガルバリウム鋼板は耐食性に優れていますが、加工時には特別な注意が必要です。

2.3 棟部の施工の難しさ

入母屋屋根は、大棟や隅棟など複数の棟が存在します。
この特徴的な棟部分は、ガルバリウム鋼板の施工を一層困難にし、施工不良があると雨漏りのリスクが高まります。
以下の点が特に課題となります。

  • 複雑な形状に合わせた棟板金の製作
  • 棟部分と屋根面の接合部の防水処理
  • 適切な固定方法の選択(ビス留めや折り曲げ固定など)
  • 棟部分の通気性確保
  • 美観を損なわない仕上げ

棟部分の施工ミスは深刻な雨漏りにつながる可能性が高いため、特に注意が必要です。

これらの難しさがあるため、入母屋屋根へのガルバリウム鋼板施工は、経験豊富な専門業者に依頼することが重要です。
業者選びの際には、施工実績や技術力などをしっかりと確認しましょう。

3. その他の入母屋造りの屋根施工事例

3.1 スレート屋根へのカバー工法(ガルバリウム鋼鈑)

入母屋造りのスレート屋根にカバー工法
スレート屋根(クボタ・アーバニー)に横暖ルーフでカバー工法。施工例はこちら。

3.2 波板トタン屋根の葺き替え(銅板)

入母屋造りの波板トタン屋根を銅板に葺き替え
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茅葺屋根のページはコチラ。

3.3 和風のし棟仕様のセキスイかわらU、2回目の葺き替え

入母屋造りのセキスイかわらUの屋根葺き替え
瓦屋根から葺き替えたセキスイかわらUをスパーガルテクトに再葺き替え。施工例はこちら。

3.4 土葺き瓦屋根の葺き替え(ガルバリウム鋼鈑)

入母屋造りの瓦屋根葺き替え
耐震対策での屋根入母屋造り瓦屋根、軽量化のため下屋以外の部分をスパーガルテクトで葺き替え。(施工面積213㎡、施工例は準備中です)

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