
このページでは、屋根葺き替え(張り替え)が必要になるケースは?カバー工法との違い、葺き替え金額はどれくらいか?どんな屋根材が選べるのか?屋根材別のポイントと実際の施工事例をご紹介します。
屋根葺き替え(張り替え)とは
屋根葺き替えとは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材へ交換する屋根工事の方法です。
屋根葺き替えは築年数が長く、屋根材の劣化が進行している場合や雨漏りのリスクが高い場合に行われます。

屋根の下地(野地板)や防水シートも含めて交換できるため、雨漏りの根本対策や断熱性・耐久性が大幅に向上します。
長期的に住まいを守るための非常に効果的なメンテナンス方法です。
工事手順と期間の目安
屋根葺き替えは以下のような流れで行われます。屋根材の設置には工程ごとに専門技術が求められ、確かな施工が品質を左右します。
1: 足場の設置(1~2日)

作業員と資材の安全確保、効率的な施工のための足場組立
2: 古い屋根材の撤去(1~3日)

既存の屋根材を取り外して廃棄する作業です。
これにより新しい屋根材を設置するための下地が現れます。
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4: 野地板・下地の補修・補強(1~2日)

屋根の下地が健全であるかどうかを点検し、必要な修繕や補強を行います。
下地を補強することで新しい屋根材の設置が確実かつ安全に行えます。
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4: 防水シートの敷設(0.5~1日)

防水シート(ルーフィング)が新しくなることで雨漏りのリスクを大幅に減らせます。
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5: 新しい屋根材の取り付け(3~7日)

新しい屋根材の取り付けは、工事後のトラブルを防ぐため屋根材メーカーの施工仕様を守って工事する必要があります。
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6: 棟・役物の取り付け・仕上げ(1~3日)

棟など役物の取り付けは、雨水が屋根裏面に流れ込むのを防ぐため適切な配置・加工・取り付けが必要です。
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7: 最終チェック・雨漏り確認(1~2日)

最終点検では、すべての工程が適切に行われたかどうかを確認します。
清掃や廃材の撤去も重要で、工事後の安全と清潔性を保ちます。
施工期間と必要日数、工事項目の単価目安
施工期間は屋根の面積や形状、天候によって異なりますが、目安は以下の通りです。
・瓦屋根の葺き替え:5~10日程度
・スレート屋根の葺き替え:4~8日程度
・ガルバリウム鋼板の葺き替え:3~7日程度
・トタン屋根の葺き替え:2~5日程度
※下地補修が必要な場合はさらに日数が追加されます。
| 工事項目 | 単価目安(1㎡あたり) | 概要 |
|---|---|---|
| 足場設置・解体・養生費用 | 700円~1,500円 | 安全に作業を行うための足場の設置と解体にかかる費用です。屋根の広さではなく、建物の外周に沿って算出されます。 |
| 既存屋根材撤去・処分費用 | 3,000円~5,000円 | 既存の屋根材を撤去し、産業廃棄物として適切に処分する費用です。屋根材の種類(瓦、スレートなど)によって費用が異なります。アスベスト処理費用別途 |
| 野地板補修・増し張り費用 | 3,000円~4,000円 | 屋根の下地となる野地板の劣化状況に応じて、補修や新しい野地板の増し張りを行う費用です。 |
| ルーフィング(防水シート)設置費用 | 700円~1,500円 | 野地板の上に敷く防水シートの設置費用です。屋根の防水性を確保するために非常に重要です。 |
| 新規屋根材設置費用 | 5,000円~15,000円 | 新しい屋根材(ガルバリウム鋼板、スレート、瓦など)の本体価格と設置工事費用の合計です。屋根材の種類によって大きく変動します。 |
| 棟板金・役物設置費用 | 3,000円~6,000円(1mあたり) | 屋根の頂点(棟)や端部(ケラバ、谷など)に取り付ける板金や役物の設置費用です。 |
| 諸経費 | 工事費用の5%~10% | 運搬費、現場管理費、仮設費用、保険料など、工事全体にかかる間接的な費用です。 |
上記以外にも、雨樋の交換や雪止め設置など、付帯工事が必要になる場合があります。
最終的な費用は、これらの項目を合計し、屋根面積・形状や状態によって算出されます。
屋根が部分的に傷んでいる場合は、傷んだ部分のみの葺き替えも可能です。
屋根の部分葺き替えとは?メリットと注意点
屋根葺き替え(張り替え)の費用相場
屋根葺き替えの費用は、屋根の形状や面積、使用する屋根材によって費用が変わります。
掲載した金額は関東地区の費用相場です。
| 既存屋根材 | 新規屋根材 | 概要費用相場(総額目安、約30坪/100m²の場合) |
|---|---|---|
| 瓦 | スレート | 約170~220万円 |
| 瓦 | ガルバリウム鋼板 | 約200~250万円 |
| スレート | スレート | 約140~190万円 |
| スレート | ガルバリウム鋼板 | 約140~210万円 |
※施工方法や下地の状態によって増減する場合があります。
屋根葺き替えのメリット・デメリット
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● 屋根の軽量化:瓦屋根やスレートなど、既存屋根材より軽い屋根に取り替えることで屋根を軽量化でき地震対策になります。
● 雨漏り対策と屋根寿命:何度修理を繰り返しても直らなかった雨漏りの根本的な原因を解決できるため屋根寿命を延ばすことができます。
● 美観向上:建物の外観を大幅に改善することが可能です。(屋根重量や屋根勾配による制約あり)
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● 工事費用が高い:古い屋根材の撤去・廃棄・下地工事が必要な分、カバー工法に比べ工事費用は高くなります。
● 工事期間が長い:屋根葺き替えは工事工程が多いため、カバー工法に比べて工事期間が長くなります。
【動画で説明】屋根葺き替えのメリット・デメリットと工事の方法。
カバー工法との違い
屋根リフォームには「葺き替え」と「カバー工法」の2種類があります。
カバー工法は、既存の屋根の上に軽量屋根材を重ね張りする方法で、コストと工期を抑えられるのがメリットです。
ただし、下地が傷んでいる場合には根本解決にならず、将来的なトラブルの原因となることも。葺き替えは一度リセットして構造から見直せるため、耐久性と安心感を重視する方におすすめです。
| 工法 | 費用相場(目安) | 工期(目安) | 下地の状態確認の有無 | 適した劣化状況 |
|---|---|---|---|---|
| 葺き替え | 150万円~300万円以上 | 7日~14日 | 有 (既存屋根材と下地を全て撤去し確認・補修) | 下地の腐食や雨漏りが深刻。屋根全体の寿命を延ばしたい。軽量化や断熱性向上を求める。 |
| カバー工法 | 90万円~180万円程度 | 5日~9日 | 無 (既存屋根の上に重ねるため) | 下地の劣化が軽度。費用を抑えつつ屋根をリフレッシュしたい。工期を短縮したい。 |
屋根葺き替えが必要になる4つのサイン
以下のような症状が見られる場合、屋根葺き替えを検討するサインです。
1.築年数が20年を超えており、屋根材が劣化している

屋根材が劣化している場合は、施工法として葺き替えとカバー工法の2種類が選択可能ですが古い屋根を残しておくメリットはありません。
2.屋根にひび割れ・浮き・ズレがある

隙間から雨水が入り込む可能性が高く、放置していると下地まで傷んでしまいます。
3.室内の天井や壁に雨染みができている

雨染みを見つけた場合は原因を究明し、早期の対策が必要です。大雨の時だけだから、特定の風向きの時だけだからと放っておくと下地や骨組みまで腐らせてしまう可能性があります。
4.過去に雨漏りがあり、修理しても再発している

修理しても雨漏りが直らない理由は、修理ヵ所や修理方法が間違っており根本的な原因が解決できていないからです。
特に目視できない下地部分の腐食は、プロによる点検が必要です。
気になる方は無料点検をご活用ください。
屋根葺き替え(張り替え)を依頼する時の注意点
カバー工法しか勧めない業者にご注意下さい。
カバー工法だと古い屋根と防水シート(ルーフィング)が二重になって残るので、少々工事がいい加減でも「雨漏りしにくいだろう」と考える業者が意外と多くいます。
また「技術が未熟で葺き替え工事が出来ない」
または「 アスベストが入った屋根材を処理する資格が無い」
という理由で、下地が傷んでいるにも関わらずカバー工法しか勧めない業者もいます。
費用が安い方が成約に至り易いという理由で「カバー工法で大丈夫ですよ。費用も安く済むし!」など、適切な工事方法を勧めない業者もいるのでご注意下さい。
わずか数年で再葺き替えになった例が少なくありません。
事前調査は重要です!
下地(野地板)の痛みをきちんと見極められる業者に依頼しましょう!
下地が弱っているにも関わらずカバー工法してしまうと、屋根を固定するネジや釘が効かなくなり強風で屋根が飛んでしまいます。
施工方法を守らない業者にご注意。
屋根材メーカーで決められた施工方を守らない。
または、技術不足で守れないなど独自の方法で工事してしまう業者が非常に多くいるので注意下さい、屋根葺き替え後に確実に雨漏りします。【メーカー保証の対象外です。】
屋根形状・屋根勾配を考慮しない業者にご注意。
屋根形状や屋根勾配に適した屋根材ではなく、自社に都合良い不適格な屋根材しか勧めない業者もいます、工事後の雨漏り原因になるので注意しましょう。
屋根葺き替えは、屋根材ごとの専門業者へ。
屋根材ごとに専門業者が存在し、得手不得手があります。
屋根には100以上の種類があり、一社で全ての屋根を扱う事は不可能。屋根材毎の専門業者に依頼するのが一番安心です。
特にガルバリウム鋼鈑屋根(金属屋根)は専門職人が施工しないと再葺き替えが必要になることがあります。
また、単純な形状の屋根工事は出来ても、少し複雑な形状の屋根になると、まともに工事できない未熟な業者も多く存在します、確実に雨漏りしてしまうのでご注意ください。
屋根葺き替え(張り替え)は適切な業者選びが重要です
屋根無料見積.comの強み
屋根材ごとの専門職人が対応し、中立の立場で適切な屋根材選びをサポート。屋根材毎の専門資格・技術を保有し、公共・ゼネコン工事に携わるスペシャリストも多数加盟しています。
相談の流れ・問い合わせ方法
「どんな屋根に葺き替えればいいか分からない」または「どんな屋根にできるか分からない」 という場合。
●屋根の状況やお客様の考え・悩みを元に中立の立場で適切な屋根材をアドバイスさせて頂きます。
●「葺き替えたい屋根材が既に決まっている」という場合は、その屋根材を専門にする屋根職人。
「候補が二つあり悩んでいる」という場合は、どちらの屋根材も扱う専門職人が担当します。
お問い合わせフォーム・電話サポート
屋根葺き替え・屋根張り替えで困ったら、当サイトへ。
様々な屋根材を扱う業者が加盟しているため適切な業者選びが可能です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 葺き替えとカバー工法、どちらが自宅に合っているかわかりません。
A. 屋根の劣化状態や下地の痛み具合によって最適な工法は変わります。
表面だけの劣化であればカバー工法も可能ですが、野地板の腐食・雨漏り履歴・築年数などによっては葺き替えを推奨します。点検後にメリット・デメリットを説明してご提案することも可能です。
Q2. 葺き替え工事の費用は、家の大きさ以外に何で変わりますか?
A. 屋根材の種類(スレート・金属・瓦など)、勾配(傾斜の角度)、足場の量、既存屋根の撤去費、雨樋・板金などの付帯工事の有無で費用が変わります。
また、立地条件(道路幅・搬入性)によっても費用が変わる場合があります。
Q3. 工事中の騒音やホコリはどれくらい発生しますか?
A. 既存屋根材の撤去時や足場設置時に多少の騒音が発生します。
ホコリは養生シートで極力抑えられますが、風向きによって多少飛散する場合があります。
当サイトでは近隣様へ事前に挨拶を行い最大限の配慮をしております。
Q4. 雨の日でも工事は進めますか?
A. 雨天時は基本的に作業を行いません。
防水シートを張った段階では雨が降っても室内に雨が入ることはありませんのでご安心ください。
安全面と施工品質を最優先し、天候を見ながら工程を調整します。
Q5. 葺き替え後、屋根の重さは大丈夫ですか?
A. 現在主流の金属屋根は非常に軽量で現在の屋根より軽くなるケースがほとんどです。
瓦から金属屋根へ葺き替える場合は建物の負担が減るため耐震面でもプラスになります。
Q6. 屋根材は好きなものを自由に選べますか?
A. 可能です。ただし、勾配(屋根の角度)によって使えない屋根材が一部あります。
また、和風・洋風など建物の形状によっても相性がありますので、デザイン・耐久性・予算のバランスを見ながらご提案させて頂く事も可能です。
Q7. 工事中に普段どおり生活できますか?
A. 室内に入る作業はありませんので、通常通り生活いただけます。
一部、屋根の撤去時に音が発生する時間帯がありますが事前にお知らせいたします。
Q8. 葺き替え後の保証はありますか?
A. 屋根材メーカー保証と担当業者さんの施工保証の両方がございます。
屋根材によって保証年数が異なりますので、工事前に保証内容を明確にご案内します。
屋根葺き替えについて詳しく知りたい方はこちら
この記事を書いた人

- 屋根無料見積.com運営責任者
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屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
屋根工事の裏側を知り尽くした運営責任者が経験で得た専門情報をお伝えします。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っており、悪質業者による被害を減らすため900件以上の屋根相談、ボッタクリ被害を減らすための見積書診断サービスを180件以上行っています。
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