雨漏りしているので新しい瓦への葺き替えを考えている。
昨年一部葺き替えたが、その業者には頼みたくない。茨城県取手市
雨漏りしているので新しい瓦への葺き替えを考えている。
昨年、屋根の一部を葺き替えたが工事方法に疑問があるため、その業者には頼みたくないので葺き替え方法を提案して欲しいとご依頼頂きました。
担当業者から送られた「屋根診断結果報告書」を最下部に掲載しましたのでご覧下さい。
杉皮を残して葺き替えたい。
土葺きで施工された瓦の下地には杉皮が張られており、これを残して瓦を葺き替えたいとのこと。
縦桟を打ってコンパネを張り下地完成。
防水性や耐風性を高めた防災瓦(AN-3)へ。
AN-3は、二重の防水壁で雨水の侵入を防ぎ、重ね部分かの雨水が侵入しない構造になっています。
また台風フックにより強風での瓦の持ち上がりやズレを防ぐ構造にもなっています。
瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに基づき施工。
棟部には地震・耐風対策として棟補強金具による工事を行いました。
入母屋部分の工事。
入母屋部分の化粧棟はいらないとのご要望でしたので構造変更。
隅棟部は段差を解消してガルバリウム鋼板で包みました。
和洋折衷の雰囲気を出す瓦。
今回葺き替えさせて頂いたのは一階部分の瓦のみ。場所によっては二階と同じ位の高さがありましたが・・・
この平板瓦AN-3は、和洋折衷な雰囲気を出す瓦とのことです。
確かに葺き替えていない一階部分や二階の屋根と比べても違和感ありませんね。
一階屋根面積100㎡ 工事金額合計163万円(雪止め、木工事・破風板板金、足場代含む)
費用が掛かるため今回は一階部のみ、古い瓦や葺き土はお客様が処分してくださいました。
屋根診断結果報告書
担当業者さんからの「屋根診断結果報告書」、画像と内容詳細。
↓
屋根診断日 | 屋根面積:213.4㎡(65坪) 屋根勾配:5寸 |
所在地:取手市●● | 依頼者:●●様 |
建築物:木造在来(真壁・化粧垂木) | 屋根材:いぶし瓦(土葺き工法) |
補修履歴:有 | 1F:一部葺き替え、ズレ補修工事 |
相談内容 | ・陶器瓦での葺き替えを考えているが、どの様な方法があるか? ・どのくらいの金額がかかるのか? ・以前部分的に葺替え工事を行った工事店の工法と金額に疑問がある。 |
現状況 | ・土葺き工法により、平部にズレ(特に1F北西部)。雨漏り発生ヶ所多数。 ・2F隅棟に大きなズレ(紐のし積み) ・下葺き材に杉皮使用(2重葺き) ・野地板は2分程度しかない耳付き。 |
ご希望 | ・とりあえず雨漏りが発生している1Fの北西部を直したい。 ・先々、他の部分も葺き替えようと思っているので和瓦で無くても良い。 ・出来れば棟を何段も積みたく無い(入母屋の化粧棟は要らない) ・父の建てた意志を尊重したいので、建て替えるのでは無く手入れして残したい。 ・古い瓦と葺き土は敷地内で処分したい。 |
考察 | ・出来るだけ安価でという件と軽くという件では、思い切って平板系でも良いのではないか?(一部和形で葺き替え済みだが別棟に近い) ・2重の杉皮は剥がさずに行かせないか?(野地の上張りは必要だが直接張ると野地ムラが出る)。断熱と考えると勿体無い気がする。 ・箕甲付きの入母屋はケラバ入母屋に変えてはどうか?(破風板を上張りして板金で覆う方法なら安価で可能) |
ご提案 | ・比較的和瓦のイメージに近い平板瓦(山平AN-3)を使用材に提案。 ・野地は、杉皮は剥がさず垂木なりに貫を打ち(縦残)、その上に野地ベニヤを施工する方法を提案(野地ムラの軽減と同時に通気層も作れる) |
保険等 | 無し |
診断者 ・・会社名・・ ・・担当者名・・ |
毎回、このように詳細な診断報告を送ってきてくれる担当業者さん。
この業者さんも、技術だけでなく人間性においても間違いなくトップレベルの業者さんです。
後日、お客様よりお礼の電話を頂き、手紙でのお声を頂きましたの掲載させて頂きました。
お客様の声
(文字起こししたお客様の声はコチラ)
昨年一部の瓦を他の業者に葺き替えてもらったが、その全部が不満だった。
日本中の人にA屋根店を知って頂きたいと思います。
もちろん、友人、親戚関係にも紹介致します。
これから寒くなって来ますのでカゼに気を付けて前進して頂き、またAさんと出会える日を楽しみにしております。
取手市の瓦屋根葺き替え事例は「茨城県の屋根工事例」をご覧ください |