トタン屋根カバー工法、ガルバリウム重ね葺き工事。

雨漏りもするトタン屋根カバー工法。

お客様からの依頼内容。

30年以上経過するトタン屋根、塗装しても直ぐ剥がれるようになり、雨漏りもしているのでカバー工法(重ね葺き)したいとのご依頼でした。

実は今回、お客様は当サイトに申し込む前に他の見積サイトに連絡し見積もりを取っていました。
そちらのサイトからの見積額は50万円台、当サイト担当者が提示した金額とは30万円近い差がありました。
そのため「他業者の方が安いからそっちに頼む!」と、見積提出時に断られたそうです。

「他業者の方が安いからそっちに頼む」と断られた(相模原市)

どうしてそんなに金額に差があるのか? 当サイト担当者は疑問に思い、
「どんな工事方法を提案されたのか?」お客様に聞いてみた所、トタンの上にコンパネを敷き新しい屋根を載せるとのこと。(この方法は工事後のトラブルが起き易くお勧めできません)

当サイト担当者の提案内容は、ニック金属のカバールーフN-455を使っての重ね葺き。
現在の屋根は、高くなった部分にタルキが入らず空洞になっている三晃式トタン屋根。
三晃式になっているのには「屋根勾配が緩く雨漏りし易いから」という、きちんとした理由があります。

そのため工事方法としては、
・今のトタンを剥がして同じ三晃式。
・あるいは緩勾配にも対応する縦葺き屋根への葺き替え。
・またはカバー工法にするのか?予算も含め工事方法を決定するべきなのに「どうして適切な工事方法を業者が提案しないのか?」と疑問を感じながら帰ってきたそうですが・・・

「やっぱりお宅に頼みたい」と電話が。

後日お客様から「やっぱりお宅に頼みたい」と電話がきたそうです。
その後いろいろ調べて見ると、当サイト担当者が提案した方法が理にかない一番間違い無い方法だと分かったそうです。

塗装が剥がれた三晃式トタン屋根
トタン屋根には一段高くなった桟(カッパ)部分にタルキの入ったタイプ(心木有り瓦棒)と、こちらの屋根のようにタルキが入っておらず中が空洞になった三晃式というタイプ(心木無し瓦棒)があります。
(通常のトタン屋根は工事できても、三晃式トタン屋根を工事できない業者が多いです。今回は三晃式トタン屋根も工事できる専門職人が担当しました。)

これが正しいトタン屋根カバー工法(重ね葺き)です

ニック金属カバールーフN-455でのトタン屋根カバー工法工程写真
谷部にルーフィングを敷きイナズマ谷取り付け、本体部分にもルーフィングを敷いてガルバリウム鋼板0.5mmのニック金属N-455(一般的なガルバリウム鋼板の厚みは0.35mm)を被せていきます。

谷部の面戸は角度を合わせて自社加工した物を取り付け。
本体上部の棟部分の立ち上げ加工は、本体に切り込みを入れてしまうと雨漏りの原因になるので曲げ加工し、その手前にも面戸を取り付けて二重の雨仕舞。
平棟は本体を加工して自社作成して取り付けました。

お客様から「想像していた以上の仕上がり」と喜ばれたそうです。

雨漏りを繰り返す原因は、屋根勾配。

玄関金属屋根の雨漏り修理
玄関と物置は、この勾配に施工しては絶対にダメは平葺き屋根になっていました。
当然の事として雨漏りを繰り返したようでコーキング修理されていましたが、何度修理しても直らないそうなので、この機会に安価なトタン波板(ガルバリウム鋼板)を重ね葺きしました。
もし他業者に提案された方法でトタン屋根を工事していたら、この屋根と同じ事が起きていたかもしれません。

屋根面積86㎡ 工事金額合計84万円(玄関・物置上部波板工事、足場代含む)

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この記事を書いた人

市川 清信
市川 清信屋根無料見積.com運営責任者
屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
屋根工事の裏側を知り尽くした運営責任者が経験で得た専門情報をお伝えします。

また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っており、悪質業者による被害を減らすため900件以上の屋根相談、ボッタクリ被害を減らすための見積書診断サービスを180件以上行っています。