
積水ハウスで屋根塗装を繰り返したが、今回は葺き替えが必要と言われた理由
鶴ヶ島市のお客様から「積水ハウスから屋根葺き替えが必要と言われたが、見積額が予算を大幅に超えていた」とのご相談をいただきました。
過去2回はハウスメーカーによる屋根塗装で対応していたものの、今回はスレート屋根(コロニアル)の劣化が進行し、塗装では改善できない状態との診断が出たとのことです。
しかし、提示された見積額は非常に高額で、他社にも相談した結果、当サイトへお問い合わせいただきました。
現地調査を行ったところ、雨漏り・下地腐食・屋根勾配不良など複数の問題が重なっており、確かに葺き替えが必要な状態でした。
ただし、雨漏りの根本原因は別にあり、適切な屋根材選定と施工方法が重要であることが判明しました。
屋根の傷みと雨漏りの実態
棟板金の不適切な施工

白丸➊:棟板金は通常「横から釘を打つ」のが正しい施工ですが、脳天打ちになっていました。
脳天打ちは雨水が釘穴から侵入しやすく、雨漏りの典型的な原因です。
過去の塗装時に打たれたものと思われます。
白丸❷:棟板金が本体から約2cm浮いており、雨水が入り込み下地を腐らせる危険な状態でした。
白丸➌:鼻隠し板の腐食も確認され、屋根周り全体に劣化が進行していました。
積水ハウスが「葺き替えが必要」と判断した理由
雨漏りによる屋根本体の陥没と下地腐食

■上段写真
白丸部分を拡大すると、雨漏りによってスレート屋根が陥没しているのが分かります。
スレート本体を剥がすと、下地の野地板が腐食し強度が著しく低下していました。
■下段写真
軒天(上裏)も腐って剥がれ落ちており、雨水が長期間侵入していたことが明らかです。
さらに軒先には苔が発生しており、排水不良と湿気の滞留が見られました。
本当の原因は「屋根勾配の不適合」
積水ハウスが葺き替えを推奨した理由は以下の2点です。
• 屋根本体が陥没していたこと
• 雨漏りで軒天まで腐っていたこと
しかし、雨漏りの根本原因は別にありました。
それは「スレート屋根を施工してはいけない緩勾配の屋根に、スレートを使っていた」ことです。
今回の雨漏り原因は、▶ 屋根雨漏りが多い発生部位別の雨漏り原因と修理方法ページの「屋根の勾配不足による雨漏り」です。
屋根勾配の測定と問題点
最低勾配を満たしていないスレート屋根

2階屋根の勾配を測定したところ、スレート屋根に必要な最低勾配2.5寸以上に対し、実際は 2寸(約11.3度)しかない緩勾配でした。
白丸部分:軒先の木材が腐り、雨樋に落ちていました。
これも緩勾配による排水不良が原因です。
他社が勧めた「横葺きガルバリウム」は危険
お客様は他の屋根業者にも見積りを依頼しており、横葺きタイプのガルバリウム鋼板を勧められたとのこと。
しかし横葺き屋根は 最低2.5寸以上の勾配が必要であり、今回の屋根に施工すると確実に雨漏りします。
緩勾配の屋根に横葺きを勧める業者には絶対依頼してはいけません。
当サイトでは、緩勾配に適した 縦葺きタイプ「ガルバリウム鋼板スタンビー」を選定し、雨仕舞を最優先した施工を行いました。
屋根葺き替え工事の内容
1階屋根の施工とデッキ材交換

バルコニー下の屋根を張り替える際、腐食が進んでいたデッキ材も新しく交換し、安全性と耐久性を向上させました。
玄関上の屋根は「瓦棒屋根」へ構造変更

玄関部は雨仕舞の良い瓦棒屋根へ変更。
塗装前と塗装後の外観を比較すると、排水性・耐久性が大幅に改善されていることが分かります。
スタンビーへの葺き替え完了

積水ハウスのスレート屋根(コロニアル)から、縦葺きガルバリウム鋼板「スタンビー」へ葺き替え完了。
緩勾配でも雨漏りしにくい構造となり、屋根全体の耐久性が大幅に向上しました。
工事概要
• 屋根面積:142㎡
• 工事金額:237万円 (塗装・雨樋交換・デッキ材取替え・換気棟含む)
• 積水ハウスの見積額の約1/3で施工完了
施工例一覧を見る(施工方法・屋根材別)
葺き替え・カバー工法・屋根材別に、当サイトの施工例を一覧でご紹介しています。
工事内容や屋根材から、気になる施工例を探すことができます。
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| 葺き替え施工例 古い屋根を一新し、軽くて丈夫な金属屋根へ |
カバー工法施工例 既存の屋根を残し、金属屋根でしっかり重ね張り |
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屋根構造・メーカー別の特徴
• 縦葺きガルバリウム鋼板屋根(スタンビー)とは
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• スレート屋根(コロニアル)の特徴と耐久性
積水ハウスは屋根材の種類によって最適な工事方法が異なります。
屋根材を確認したうえで、補修・カバー工法・葺き替えのどれが適しているかを写真付きでご説明しています。まずは現在の屋根の状態を知りたいという方もお気軽にご相談ください。







