
雨漏りで軒先が腐食したニューウェーブ屋根|誤った施工法が寿命を10年に縮めた事例
積水ハウス平屋折板からの改修履歴と雨漏りの発生経緯
お客様からの依頼内容。
1978年、積水ハウス平屋根折板建築。
10年経過後、2階の天井にカビが発生、断熱材吹き込みで改善すると勧められ貼り替えたが、また発生。
「屋根勾配がないからダメなのだろう」と自分で判断。
2000年電話帳の業者に依頼。
勾配付き屋根に変更し、ナショナルニューウエーブⅡで葺き替える。
2010年、漆喰のやせを指摘され、工事着工日、多数の瓦のヒビを発見。
積水ハウスから「耐震補強をせずやるには平屋根折板に戻すしかないと言われ、粘土瓦にしたいので悩んでいる。」と、ご依頼頂きました。
施工不良の原因は“瓦と同じ工法で施工されたこと”

積水ハウスから「漆喰のやせを指摘された」という部分が気になっていたのですが、担当業者さんから送られた写真を見て原因が分かりました。
• ニューウェーブは瓦に似た形状だが、施工方法は全く異なる屋根材
• 本来は ウレタン系の面戸材 を使用する必要がある
• しかし実際には 瓦と同じ漆喰が使用されていた
この誤った工法により、屋根寿命が約10年に短縮。
同様の施工不良は、現在主流のガルバリウム鋼板屋根でも多発しています。
ニューウェーブⅡとはどんな屋根材か?特徴と弱点を専門的に解説

松下電工(現:パナソニック → KMEW)のニューウェーブⅡは、セキスイかわらUに似せて作られた波型スレート屋根材です。
ニューウェーブ葺き替えの注意点:その時に流行りの屋根材は、専門外の業者が工事している事も多く、正しい施工法を知らないまま工事されてしまうと屋根寿命が大幅に短くなってしまいます。
販売数が圧倒的に多かった「セキスイかわらU」でも同じ事が多く起きています。
ニューウェーブからガルバリウムへの葺き替えをお考えの場合は、業者の言う事を鵜呑みにすることなく金属屋根職人に依頼する事をお勧めします。
かわらUとの構造的な違いと割れやすさの理由
• かわらU:吊り子方式で固定。釘が次の本体で隠れる安全構造
• ニューウェーブ:パッキン付き釘の“脳天打ち”固定
脳天打ちは、パッキン劣化で雨水が侵入しやすく、野地板腐食・雨漏りの原因となる構造的弱点を持っています。
さらに、
• かわらUは1991年以降ノンアスベスト化
• ニューウェーブは 2003年製品まで石綿を含む
という素材面の違いもあります。
雨漏りで腐食した軒先の補強と断熱工法の採用
腐食した野地板・垂木の交換と防水処理

雨漏りで腐食した軒先部分を中心に、以下の補強を実施。
• 腐った野地板の張り替え
• 屋根の骨組みである垂木の交換
• 新規防水シートの施工
遮熱シート+二重野地板による断熱強化
• 防水シートの上に遮熱シートを敷設
• 桟木を打ち、さらに野地板を重ね張り
• 断熱性・遮熱性を大幅に向上させる断熱工法を採用
ニューウェーブⅡから横暖ルーフへの葺き替え工事
断熱材付きガルバリウム鋼板「横暖ルーフプレミアム(フッ素)」を採用


新しい屋根材には、耐久性・遮熱性に優れた 横暖ルーフプレミアム(フッ素)/断熱材付きガルバリウム鋼板を施工。
• 野地板の上に再度防水シート
• 本屋根:横暖ルーフ(断熱材付き)
• 下屋:勾配が緩いため 縦葺き(桟葺き)で対応
外壁・付帯部の同時リフォーム
• 外壁:クリーンマイルドシリコン塗装
• 1階・2階の塩ビ波板:ポリカ波板へ交換
工事面積・費用の詳細
• 屋根面積:73㎡
• 外壁面積:174㎡
• 工事金額:204万円 (外壁塗装、波板交換、遮熱シート、棟換気、雪止め、足場代含む)
施工例一覧を見る(施工方法・屋根材別)
葺き替え・カバー工法・屋根材別に、当サイトの施工例を一覧でご紹介しています。
工事内容や屋根材から、気になる施工例を探すことができます。
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| 葺き替え施工例 古い屋根を一新し、軽くて丈夫な金属屋根へ |
カバー工法施工例 既存の屋根を残し、金属屋根でしっかり重ね張り |
屋根修理施工例 気になる傷みを部分補修し、雨漏りを未然に防止 |
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メーカー別の特徴解説
• KMEW(松下電工・パナソニック)屋根材の特徴
• セキスイかわらUの劣化症状と注意点
• 横暖ルーフの特徴とメリット
積水ハウスの屋根は年代や屋根材によって最適な工事方法が異なります。
現地調査では、屋根の状態を写真でご確認いただきながら、現在の状況と適した工事方法を分かりやすくご説明しています。

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