
雨漏りで軒先が腐ったニューウエーブⅡ。
ニューウエーブⅡを横暖ルーフに葺き替え。埼玉県さいたま市
お客様からの依頼内容。
1978年積水ハウス平屋根折板建築。
10年経過後、2階の天井にカビが発生、断熱材吹き込みで改善すると勧められ貼り替えたが、また発生。
「屋根勾配がないからダメなのだろう」と自分で判断。
2000年電話帳の業者に依頼。
勾配付き屋根に変更し、ナショナルニューウエーブⅡで葺き替える。
2010年、漆喰のやせを指摘され、工事着工日、多数の瓦のヒビを発見。
積水ハウスから「耐震補強をせずやるには平屋根折板に戻すしかないと言われ、粘土瓦にしたいので悩んでいる。」と、ご依頼頂きました。
松下電工(現 パナソニック→KMEWへ)のニューウエーブⅡ。
この屋根は、セキスイかわらUに似せて作られた屋根材ですが、かわらUに比べ弾力性が無いぶん割れやすいという欠点がありました。
かわらUは、いち早くノンアスベスト化した影響により、違う意味で割れやすいという問題を抱えていますが・・・
(セキスイかわらUは、1991年以降の製品には石綿が含まれていませんが、ニューウェーブは2003年の製品まで石綿が含まれています)
ニューウエーブは、かわらUに似せて作られた屋根ですが、屋根材本体の固定の仕方に大きな違いがありました。
それは、かわらUが吊り子方式を採用し、本体を止めた釘が次に重なる本体で隠れる構造になっていたので雨水が入り込まない構造。
これに対し、ニューウエーブはパッキン付きの釘で本体に脳天打ち。
脳天打ちは、パッキンが劣化すれば隙間から雨水が入り込む構造になっていたので、様々な問題が起こる可能性がありましたが、こちらのお宅では雨漏りによる野地板の腐りにつながったようです。
屋根の断熱工法。
軒先部分の腐った垂木を入れ替えて補強。
既存野地板の腐った部分も張り替えて防水シートを施工。
その上に遮熱シートを敷いてから桟木を打ち、さらに野地板を重ね張りして屋根の断熱効果を高める断熱工法を採用。
野地板の上に再度防水シートを張り、屋根材は断熱材付きガルバリウム鋼板の横暖ルーフプレミアム(フッ素)を施工しました。
下屋部分は屋根勾配が緩いため、ガルバリウム鋼鈑の縦葺き(桟葺き)で葺き替えました。
外壁はクリーンマイルドシリコンで塗装、1階と2階の塩ビ波板もポリカに取り換えました。
屋根面積73㎡ 外壁面積174㎡ 工事金額合計204万円(外壁塗装、波板取り換え、遮熱シート、棟換気、雪止め、足場代含む)
ニューウェーブ、その他の屋根葺き替え事例。 |
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