
雨漏りする瓦屋根(入母屋造り)のリフォーム。
瓦屋根が雨漏りしていたが台風で酷くなったので葺き替えを考えている。
瓦から葺き替えても違和感のない屋根が良いが工事が重要なので技術が高い業者希望との事でした。
瓦を葺き替えても違和感のない屋根にしたい(ルーガ雅へ)
雨漏り原因は、左側の写真は谷廻り。
右側は2列並んだ風切丸瓦と風切丸瓦の間にある桟瓦の上に金属の棟包みを取り付けて隙間をコーキングで止めるという間違った修理方法によるものでした。
桟瓦の形状は凹になっていて風切丸の方へは雨水が行きにくくなっていますが、中心部が凸になった棟包みを取り付けた事で風切丸に雨水が入り込む状態になり、コーキングが劣化した事で雨水が入り込んでしまったのです。
屋根は入母屋造りの土葺き瓦屋根。
屋根面積が105㎡=31.8坪なので屋根の重さは7t以上もありました。
瓦を降して葺き土を全て撤去・廃棄しました。
入母屋屋根を瓦以外の屋根に葺き替えるには掛瓦部分の構造変更が必要ですが、そこ以外の構造的な問題も解決する必要があったので木材補強してから構造用合板を取り付けました。
ルーガ雅での瓦屋根リフォーム。
新しい屋根材はKMEW(ケイミュー株式会社)の樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦のルーガ雅。
ルーガと瓦とでは厚みはあまり変わりませんが、重さは瓦の1/2以下。
今回の瓦屋根は土葺きになっていましたのでルーガに葺き替えたことで、下地補強の構造用合板や木材を加えて計算しても総重量は約3tに軽量化されました。
ルーガには和風タイプの雅と洋風タイプの鉄平がありますが、今回は瓦から葺き替えても違和感を感じにくい和風タイプの雅。
見た目は瓦屋根とあまり変わらないように見えるのではないでしょうか?
美しい仕上がりです。
屋根の葺き替えに伴い入母屋の切妻部分を雨水が入り込みにくいように作り変えました。
外壁にはアルミサイディングが張られていましたが、雨押えを二重にすることでサイディングを剥がすことなく工事しました。
雨樋はエスロン70が取り付けられていましたが変形して金具が腐っていたのでパナソニックのグランスケアPGR60で全て取り換えさせて頂きました。
屋根面積105㎡ 工事合計金額287万円(雨樋取り換え、窓回りコーキング、ユニック、足場代含む)
堺市及び隣接地域の屋根工事例は、「大阪の屋根リフォーム(屋根葺き替え・カバー工法・修理)工事例」に掲載しています。
この記事を書いた人

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屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
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