スレート屋根の雨漏り原因。横浜市西区
コストは抑えながらも20年は持たせたい。
屋根の工事履歴:トタン→スレート屋根の雨漏り(今回)→嵌合式スタンビーへ葺き替え
賃貸している築43年の木造2階建ての屋根、先週借主から雨漏りの連絡がありました。
20年前にトタンからスレートに変えましたが、勾配が緩いのでスレートではダメだったようです。
コストは抑えながらも20年は持たせたいです。
と見積をお申込み頂きました。
いい加減な工事を勧めた屋根業者たち。
スレート屋根の症状:浮き、ひび割れ、上裏に出た症状などから判断した結果、当サイト担当業者さんがお勧めした工事方法は、縦葺きガルバリウム鋼板での屋根葺き替え一択。
理由は、屋根勾配が緩く縦葺きガルバリウム以外の屋根材を施工できないからで、この勾配に施工してはダメなスレート屋根に変更した事が雨漏り原因だったからです。
他業者からは、カバー工法や横葺きガルバリウム鋼板での葺き替えを勧められたようですが、なぜ、そのような工事方法を勧めるのか?
今ある問題を解決する気が無いとしか思えません。
結果、当サイト業者さんにご依頼頂きました。
屋根勾配以外の雨漏り原因。
1:雨漏りしていた部分は工事に掛かるまでの間、粘着タイプの防水シートで養生しておきました。
2:屋根材裏面に発生していた白カビ。
3:屋根材を固定する釘には使用してはいけない普通の釘が使われ、防水シートは17kgの薄い物が使われていました。
4:ケラバ部分の捨板内部に打たれた釘。これも雨漏りの原因になります。
5:反対側の捨板も、固定するため内部に釘が打たれ、屋根材を固定する釘も捨板部分を貫通。
さらに捨板は棟の頂上部分まで達しておらず寸足らずの状態でした。
6:スレートと防水シートを剥がすと、下から現れたのは腐ったベニヤ板。
スレート屋根の浮きは、これが原因です。
スレート屋根の下には、トタン屋根もありました。
腐ったベニヤ板の下には、トタン屋根が残っていて。
トタン屋根の下にある下地も腐っていました。
スレート屋根の下が、どんな状態になっているか?は、屋根表面やその周りにどんな症状が表れているかや屋根の上を歩いた感触なども含め判断することが必要ですが、きちんと判断できる業者はとても少ないです。
このようにスレート屋根の下地が腐り、その下にあったトタンん屋根の下までボロボロに腐った状態を見て頂くと、他業者が勧めたカバー工法がいかにいい加減な工事方法だったのかが分かると思います。
また、横葺きのガルバリウム鋼板で葺き替えた場合も同じで、勾配が緩い屋根に施工出来ない屋根を載せてしまうと今までと同じように雨漏りしてしまうと想像できるのではないでしょうか?
軒先部分の広小舞も腐っていたので新しい木材に取り換えてから野地板を増し張り、粘着タイプのゴムアスルーフィングを施工。
軒先スターター(唐草)を取り付け、屋根材はたてひら葺きのスタンビーで葺き替えました。
屋根面積42㎡ 工事金額合計74万円(二重屋根撤去・廃棄、駐車場代含む)
横浜市西区及び隣接地域の屋根工事例は、「横浜市の屋根工事例」に掲載しています。 |