屋根工事の大手企業による手抜き工事を屋根専門業者が再工事したbefore&after写真

屋根工事の大手企業なら安心と思って家全体をリフォームした。

お客様からの電話相談。

築50年くらいたつ家、7年ほど前に大手企業に依頼して家全体をリフォーム。
屋根も瓦からカラーベストに変えたが、割れた所が一か所あると言われた。
その部分だけの修理で済むかと思ったが、大手企業からは片面をセキノ興産8-1でカバー工法した方が良いと勧められている。

屋根面積は23.5㎡、いくら位かかるか?と聞かれましたので、おおまかな費用をお伝えしたところ、大手からは60万位を提示されている。
カバー工法するにしても下地が弱くては問題があるので葺き替えの方が良いのではないでしょうか?
ガルバリウムなら+アルファ、カラーベストであれば同じ位の費用で葺き替えできるとお伝えしました。


片面をカバー工法した方が良いと勧められた(東京都中央区)

カラーベスト屋根、杜撰な工事内容
屋根を見てみると割れた所は一か所だけでなく他にも多数。
「この工事で良いの?」という部分もありましたが、それ以上に大きな問題あることが分かりました。

大手企業による屋根工事の問題点。

屋根工事の大手企業で行われたカラーベスト屋根手抜き工事の詳細
まだ7年しか経過していないのに「なぜ屋根の片面だけカバー工法を勧められているのか?」
通常なら施工会社の負担で問題のある箇所を工事しても良いはずです。
なぜ、お客様負担でのカバー工法を勧めるているのか?
疑問に思っていたのですが・・・

屋根のアフターサービス点検時から施工不良を把握していたはず。

工事直後から分かってたのに、7年間隠し続け、タイミングを待ってた。
屋根を点検して、その理由が分かりました。
大手企業では完成して数か月後と1年後のアフターサービス点検があるそうですが、恐らくその時から異常を把握していたはずです。

アフターサービス点検で分かっていたと思われる事は、
本来は③の位置にあるはずの本体が②のように抜け落ちて①の所までズレていた。
その証拠が①に残る本体跡です。

これは、まずい。
他にも抜け落ちそうな所が「いっぱいあるぞ!!!」

そこで④の黄色の○で囲んだ部のように、屋根が抜け落ちないよう脳天打ちで釘を打ちました。

⑤は、その部分の拡大写真です。
釘を打って開いた穴から雨水が入らないようにコーキングが塗られています。
ですが、アフターサービスでこの修理をした人は、⑤矢印(屋根の重なり部分)から毛細管現象で雨水が侵入してしまう事を知っていたはずです。

そこで。
「お客様の費用負担で、この問題を解決できれば!」と考え、そのタイミングを待っていたのでしょう。
だから、有料になるが片面だけカバー工法した方が良いと提案したのではないでしょうか?

屋根工事費用は大手の約1/4、遥かに高い施工技術。

屋根工事の大手企業の杜撰な工事を屋根専門業者がカバー工法で再工事
笠木部分は材料が足りないまま施工されていた所もありましたが、全て取り外し横暖ルーフで施工。
大手企業からは片面だけの工事を勧められていましたが、全面カバー工法しても提示されていた半分程度の費用で済みました。
今回の工事でも大手企業の職人の技術とは、比べようもないほど高い施工が施されています。
屋根面積36㎡ 工事金額合計80万円(雪止め、足場代含む)

▶ 屋根カバー工法についてはコチラ

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この記事を書いた人

市川 清信
市川 清信屋根無料見積.com運営責任者
屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
屋根工事の裏側を知り尽くした運営責任者が経験で得た専門情報をお伝えします。

また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っており、悪質業者による被害を減らすため900件以上の屋根相談、ボッタクリ被害を減らすための見積書診断サービスを180件以上行っています。