他の屋根業者による施工不良、ガルバリウム鋼板の屋根葺き替え工事やり直しbefore&after写真

他の屋根業者が途中までやった工事がいい加減なので。

もう一度、一からやり直して欲しい。横浜市戸塚区

お客様からの依頼内容。
工事費用を安くすると言われ、ガルバリウム鋼鈑の横暖ルーフへの葺き替えを頼んだが、足場に上がってみたところ、工事があまりに汚い。
他業者が途中までやった工事がいい加減なので、もう一度一からやり直して欲しい。
きちんとした屋根工事をしてくれる会社にお願いしたいとご依頼頂きました。

業者の手抜き工事をチェック-1

ガルバリウム鋼板屋根工事の施工不良。工事の問題点1
屋根材の切り口がバラバラ。(キレイに揃っていたとしても、雨漏り原因です)
②③ 軒先唐草が浮き上がり、きちんと固定されていない。(強風で剥がれる原因になります)
④⑤ 軒先唐草が無い!(これも屋根が剥がれる原因です)
施工法が守られていないばかりか、棟包みが浮いており中の笠木とガルバリウム本体との隙間から雨水が侵入し、笠木だけでなく屋根の下地が腐ってしまう状態でした。
屋根材の塗膜が剥がれ、工事途中なのにサビが発生している。
サビ難いガルバリウム鋼板でも、丁寧な取り扱いが必要です。(数年後に塗装が必要になる例も多く、再葺き替えが必要になる事例も増えています)
切り取られた端材が雨樋に溜まりサビている

業者の手抜き工事をチェック-2

ガルバリウム屋根の手抜き施工不良。工事の問題点2
①② 軒先唐草が谷樋の所まできちんと施工されておらず、軒先唐草同士も接合されてない。
軒先唐草の取り付け方が悪く、浮き上がった状態のままでガルバリウム本体の一枚目を取り付けたため、二枚目本体との角度が合っていない。
強風で剥がれる可能性大。(原因は墨を引いてラインに合わた本体施工をしていないから)
これも軒先唐草が端まで取り付けられていません。
⑤⑥ ルーフィング(防水シート)に隙間があり、張られて無い所もありました。
屋根材本体はステンレスの釘またはネジで止めるよう決められていますが、鉄釘で止められていて既にサビていました。
カットされた端材などゴミだらけで、切り子によるもらいサビが多数見られた。

工事が仕上がってしまうと外見からでは、どんな工事が行われたか見る事ができません。
そのため屋根専門と宣伝している業者の工事は、見栄え良く仕上げられていますが、肝心な部分で手抜き工事している業者も多くいます。

今回の施工例動画です。
これほど酷い例はまれですが、意外と多くの業者で似たような工事が行われています。

屋根が簡単に手で持ち上がってしまう! その理由は?

ガルバリウム鋼板屋根が剥がれる原因と証拠写真

屋根が剥がれる原因。
担当業者さんに映してもらった動画には、屋根が手で持ち上がるシーンがありますが、通常どんなに力を入れて持ち上がる事はありません。(強風・台風で屋根が剥がれ飛んでしまいます)

では、なぜ手で持ち上がってしまうのか?
その原因は上にある写真の2枚目をご覧下さい。
白い点線部:真っ直ぐに引かれた白点線と比べ、丸点線で囲んだ屋根材同士の継ぎ目部分が凹んでいる事が分かると思います。
黄色と緑色の点線:これは継ぎ目部分を中心に右と左にある屋根材の角度を表しています。
通常であれば、この2本の線は白の点線と同じように一直線に重なり合わなければなりませんが、一致していないと上段に取り付ける屋根本体との噛み合わせが悪くなってしまうのです。

ガルバリウム鋼板屋根材同士の嚙み合わせの施工不良修正説明図上段で重なる本体は丸点線部が凹んでいるため、
中心部は噛み合いますが両サイドでそれぞれ噛み合わなくなってしまう、いわゆる、てんこしゃんこの状態になります。

3枚目の写真にある右端の赤矢印:この部分を凹ませれば両端が噛み合うようになり少しでも修正できるのではないか?
と考えたでしょう。
そのため、この部分を何とか凹ませようとして叩いた証拠写真です。
結果、修正することは当然不可能なため、手で簡単に持ち上がる状態になってしまったという事です。

素人のような屋根業者が多い。
このような工事、実は意外と多く行われています。

ネットやチラシ、テレビなど屋根工事を行うと宣伝している会社の多くは素人に毛が生えた程度の業者が多く、確かな施工をする業者は業界の1割程度しかいません。
こちらのお客様もそうですが裁判や調停に進んでいるケースも多く見られます。
消費者センターなどに相談しても解決できず泣き寝入りするケースも多いため、くれぐれも施工技術の低い業者や相場以上に安くするという業者には気を付けましょう、安いなりの理由が必ずあります

ガルバリウム鋼鈑屋根の再張り替え。

今までに張られた屋根材を全て撤去して廃棄。
ガルバリウム鋼板屋根葺き替えの施工工程写真
前の工事業者はセメント瓦を剥がしただけでルーフィングを施工していましたが、今回は新しい野地板を増し張りしてから防水シート(ルーフィング)を施工。
前回と同じ屋根材で施工、換気棟も2か所新設し雨樋取り換え。
玄関の天井は傷んで塗装が剥がれいたので張り替えました。

葺き替え直し完了。
ガルバリウム鋼板屋根葺き替えの横暖ルーフ葺き替え直し完成写真
前の業者と同じ横暖ルーフで再葺き替えしました。

お客様から担当業者さんへ 「全然違う仕上がりで本当に安心しました。ようやく屋根工事が終わって良かったです。」と言われたそうです。

屋根面積85㎡ 工事金額合計 140万円(既存屋根材撤去及び廃棄、雨樋取り換え、雪止め、換気棟、天窓廻り工事、天井張り替え、足場代含む)

ガルバリウム鋼鈑屋根、なぜ後悔する人が増えているのか?

横浜市戸塚区の屋根葺き替え・屋根修理は横浜市ページをご覧ください。

屋根職人の技術レベルが違う理由:修行した職人と修行していない職人の差とは
屋根工事後の雨漏りトラブル防ぐ職人の技術は、ガルバリウム鋼鈑で顕著な違いが表れる。

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この記事を書いた人

市川 清信
市川 清信屋根無料見積.com運営責任者
屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
屋根工事の裏側を知り尽くした運営責任者が経験で得た専門情報をお伝えします。

また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っており、悪質業者による被害を減らすため900件以上の屋根相談、ボッタクリ被害を減らすための見積書診断サービスを180件以上行っています。