地震に備えての瓦屋根葺き替え。
陶器瓦からコロニアルクァッドへ。横浜市泉区
瓦は殆ど傷んでいませんでしたが、地震に備え屋根を軽くしたいとご依頼頂きました。
2階部分の施工
陶器瓦を撤去すると防水シートに漏水跡が見られ、下地(野地板)も変色している所がありました。
下地は杉のバラ板だったので、屋根強度を高めるため構造用合板で増し張りさせて頂きました。
杉のバラ板では地震対策として下地強度の問題があり、コロニアルクァッドをきちんと固定することも出来ません。
コロニアル屋根へ変更する上で、雨漏り原因になるケラバ部分の工事では、コロニアル本体の肩落とし加工を施しました。
天井裏に溜まる熱気や湿気を排出するため換気棟を新規に設置、雨仕舞い性能の高いタニタ棟まど(自然換気棟)を取り付けました。
1階部分の施工
1階も同じように瓦を撤去してから構造用合板を増し張り。
1階の屋根から外壁へと続く壁際部分は雨漏りし易い部分です。
屋根材本体の下に雨樋の役目をする部材役物の捨板を入れ込んでから、雨押えを取り付け。
瓦とコロニアルとでは屋根材の厚みが異なるため、壁際の瓦を取り外してしまうと10cm以上の隙間が空いてしまい見栄えが悪くなってしまいます。
そのため、まず壁際に雨押えを取り付け、出来た隙間に外壁と似た色のガルバリウム鋼鈑の板金を取り付けて仕上げました。
これにより、捨板・雨押え・壁際板金と三重の安全策が施されています。
家裏側部分のbefore&after写真
1階屋根にもタニタ棟まど(自然換気棟)を取り付け。
その他工事として、台所換気扇の吹き出し口にガルバリウム鋼板で作ったフードを取り付け。
雨樋取り換え、最後に駐車場のコンクリートを高圧洗浄して汚れを落とさせて頂きました。
屋根合計面積80㎡ 工事金額138万円
横浜市泉区の屋根地震対策は「横浜市の屋根工事例」をご覧ください |
この記事を書いた人
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1991年から屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動。
屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上、実体験を元に、お客様の役に立つ情報を発信しています。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っています。
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