
傷みが激しくなったアスベスト混入タイプ。
ガルバリウム鋼板屋根に葺き替えたい。
傷みの激しくなった瓦U屋根をガルバリウム鋼板屋根へ葺き替えたいとのご依頼をいただきました。
屋根の傷み
この年式のかわらUはアスベストが混入されていたため、非常に丈夫で維持費も掛からない良い屋根でしたが、さすがに30年も経過すると様々な痛みが見られます。
①屋根表面には苔が全面に生えています。
②棟包みを固定する笠釘も抜けてきています。
③棟部頂点にある四つ又は屋根材の表面に多数の剥離が見られます。
④棟同士をつなぐ接続部は隙間が生じコーキングも劣化しており、雨水が浸入しやすい状況です。
⑤棟包みを固定する釘が抜けているため、手で簡単に持ち上がってしまいます。棟内部にある笠木(棟を固定するために打たれた木材)はボロボロに腐っていました。
⑥雨樋は土で一杯、雑草が生えていました。
(注:ノンアスベスト後のかわらUは劣化度合いが激しく傷みやすくなっています。)
2階部分の施工
かわらUは、トタン屋根やコロニアルに重ね葺き(カバー工法)が出来るとして、とても重宝された屋根でしたが、そのかわらUを葺き替えるとなると通常より多くの費用が必要になります。
どういうことかと言うと、かわらUは以前あった屋根の上に重ね葺きが出来たため、その時に古い屋根を剥がさないで済みました=経費を安く抑えることができました。
ですが、新しく葺き替えるとなると、二重になっている屋根(今回であれば、かわらUとトタン屋根の両方)の全てを剥がさなくてはらず、通常より多くの費用が必要になってしまいます。
瓦Uからの葺き替え完成写真(横暖ルーフきわみ)
1階部分の施工
1階部分の屋根は日当たりが悪いためコケが多く生え、壁際の雨押え取り付けのために打たれた木材は湿気を帯びてボロボロに腐っていました。
かわらUを剥がし、下地を張り替えて横暖ルーフを施工していきます。
1階部分の施工完了写真、以前のかわらUから見違えるように美しくなりました。
土が一杯に詰まっていた雨樋も取り替え、家全体がすっきり見えるようになりました。
屋根合計面積50㎡ 工事金額合計 85万円
世田区及び隣接地域の屋根工事例は、「東京都の屋根工事例」に掲載しています。 |
この記事を書いた人
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1991年から屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動。
屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上、実体験を元に、お客様の役に立つ情報を発信しています。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っています。
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