
雨漏りし易い形状のブルック屋根葺き替え。
| お客様からの依頼内容。 |
|
申し込みフォームから |
|
追加情報。 ■外壁塗装はフッ素系塗装を使用したい。塗装面積は168㎡。 |
セメント瓦ブルック(BrookⅡ)の劣化症状(横浜市戸塚区の事例)
ひび割れの一時補修(屋根裏面への雨漏り)

現在付いている屋根材は、積水化学工業のBrookⅡ(高分子繊維強化セメント)でした。
お客様から屋根に「ズレ・割れ・カビ発生中」と記載頂きましたが、屋根全体にひび割れが見られました。
割れた部分から雨水が入り込まないよう着工まで、コーキング(白く見える部分) や粘着タイプのルーフィングを貼って養生しておきました。(養生費用を頂き、工事をご依頼頂いた場合はお返しする約束で)
カバー工法をご希望でしたが・・・

屋根を剥がしてみるとルーフィングが黒く変色しており雨水が染み込んでいた事が分かります。
お客様はカバー工法ををご希望されていましたが、ブルック(BrookⅡ)は19.8mmの厚みがあるため、この上にカバー工法すると多くの問題が起きてしまいます。
また、91kg/坪と高重量のため全て剥がして屋根を葺き替えることになりました。
ルーフィングを剥がしてみると年数が経過していないため下地は傷んでおらず、構造用合板を増し張りする必要はありませんでした。
雨漏りし易い多面体屋根

2階は、14面からなる多面体屋根で6寸勾配、谷や下り棟が多く非常に雨漏りし易い屋根形状をしており高い施工技術が要求されます。
今回の工事は県内トップレベルの技術を持つガルバリウム専門職人が担当させて頂きましたが、谷樋の固定の仕方が全く異なりました。
台風時にも雨水が入り込まないよう谷樋を固定するネジの上と、谷樋とルーフィングの境目にも防水シートが貼られています。
新しく取り付けた屋根材はニチハの横暖ルーフですが、棟廻りの本体立ち上げ加工、棟部は棟木の上に0.5mm厚の鋼鈑下地を取り付けてから本来取り付けるべき棟包みを取り付けるなど三重の安全策が施されていました。
雨漏りし易い壁際工事に三重の安全策

1階屋根も同じように壁際工事で三重の安全策が施されています。
壁際に桟木を取り付けてから捨板(捨て谷)を取り付け、その後にガルバリウム本体を捨て板の上に施工。
こうする事で屋根本体を流れてきた雨水が屋根と外壁の隙間から入り込む事を防ぎます。
さらに桟木の上に特別に作っておいた0.5mm厚の鋼鈑下地を取り付けてから、本来の雨押え(壁水切り)を取り付け、最後に仕上げ板金を取り付けるなど、ここでも三重の安全策が施されていました。
こうする事で外壁を流れ落ちてきた雨水が内部に入り込むのを防ぐ事ができます。
このような工事は費用も手間も係るため一般業者は行っていないというか、したくても出来ない工事です。
屋根葺き替え完成

今回は、雨水を屋根の本体工事の段階で完全に止める工事がされているため、例えルーフィングが敷いて無かったとしても雨漏りしない、30年経ってもトラブルが起こらない工事になっています。(100年続く屋根職人の特殊工事)
屋根面積64.9㎡ 工事金額合計150万円(換気棟、板金雑工事、雪止め、足場代含む)
外壁塗装は関連業者が別途対応させて頂きました。
この記事を書いた人

- 屋根無料見積.com運営責任者
-
屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
屋根工事の裏側を知り尽くした運営責任者が経験で得た専門情報をお伝えします。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っており、悪質業者による被害を減らすため900件以上の屋根相談、ボッタクリ被害を減らすための見積書診断サービスを180件以上行っています。
最新の投稿
屋根工事例2025-08-08瓦の落下を防ぐ瓦屋根地震対策。川崎市の屋根工事例330
屋根の工事方法2025-06-24大和ハウス屋根リフォーム例。ガルバリウム専門職人対応の屋根無料見積.com
屋根の工事方法2025-06-23セキスイハイムの屋根をガルバリウム鋼鈑へ。屋根材の種類で施工法が変わる
屋根工事例2025-06-22日野市の屋根葺き替え・カバー工法をお申込み頂いた内容、お客様のご希望




