
戸塚区のお客様から「セキスイハイムの屋根を葺き替えるか、カバー工法にするか迷っている。予算150万円以内で最適な工事方法を提案してほしい」とご相談をいただきました。
申し込みフォームには、
• 建築年数:11〜15年
• 現在の屋根:セメント瓦(ブルック)
• 希望工法:葺き替え or カバー工法
• 予算:100〜150万円 と記載されており、屋根のズレ・割れ・カビ発生も確認されているとのことでした。

セキスイハイムのブルック屋根は、雨漏りしやすい多面体構造を持つため、一般的な屋根よりも施工難易度が高く、適切な工法選定が非常に重要です。
本施工例では、ブルック屋根の劣化状況、カバー工法が不可能な理由、そして横暖ルーフによる葺き替え工事の詳細を専門的に解説します。
セキスイハイムのブルック屋根|劣化症状と雨漏りの実態
ブルックⅡ(高分子繊維強化セメント)の特徴と弱点

現状の屋根材は、積水化学工業製のBrookⅡ(ブルックⅡ)。
ブルックはセメント系屋根材の中でも重量があり、1坪あたり約91kgと非常に重い屋根材です。
また、厚みが 19.8mm あるため、割れやすく、ひび割れから雨水が侵入しやすい特徴があります。
今回の屋根では、
• 屋根全体に多数のひび割れ
• カビの発生
• 雨漏り跡の黒い変色が確認されました。
割れた部分から雨水が侵入しないよう、工事着工までの間はコーキングや粘着ルーフィングで応急処置を施し、雨漏りの拡大を防ぎました。
ブルック屋根はカバー工法不可|その理由を専門的に解説
厚み19.8mmの屋根材にカバー工法は適さない
ブルックⅡは厚みが大きいため、この上にガルバリウム鋼板を重ねると、
• 屋根の高さが不自然に上がる
• ケラバ・軒先・棟の納まりが成立しない
• 外壁との取り合いで雨漏りリスクが増大といった問題が発生します。
さらに、ブルックは重量が重いため、カバー工法を行うと建物への負荷が大幅に増加し、耐震性の低下につながります。
ルーフィングの黒変と雨漏り跡を確認

屋根材を剥がすと、ルーフィング(防水シート)が黒く変色し、多数の雨漏り跡が確認されました。
この状態では、カバー工法を行っても雨漏りリスクが残るため、葺き替えが最適な選択となります。
幸い、ルーフィングの下の下地は傷んでおらず、構造用合板の増し張りは不要でした。
雨漏りしやすい多面体屋根|高難度の施工を専門職人が担当
14面構成・6寸勾配の複雑な屋根
2階屋根は 14面構成の多面体屋根で、勾配は6寸。
谷や下り棟が多く、雨水が集中しやすい構造のため、一般的な屋根より雨漏りリスクが極めて高い形状です。
今回の施工は、県内トップレベルの技術を持つガルバリウム専門職人が担当しました。
谷樋・棟部・壁際に三重の安全策|雨漏りを完全に防ぐ施工
谷樋の固定方法が一般業者と全く違う

谷樋は雨水が集中する最重要ポイント。
一般的な施工では、谷樋を固定するネジの上から雨水が侵入し、台風時に雨漏りする事例が多くあります。
今回の施工では、
• 谷樋固定ネジの上に防水シート
• 谷樋とルーフィングの境目にも防水シート を貼り、二重の防水構造で雨水の侵入を完全に防ぎました。
棟まわりは三重の安全策で完全防水

棟まわりは雨漏りが最も多い部分です。今回の施工では、
• 本体立ち上げ加工
• 棟木の上に0.5mm厚の鋼鈑下地を新設
• その上に純正棟包みを取り付けという三重の安全策を採用。
メーカー基準を超える高度な施工で、棟部からの雨水侵入を完全に防ぎます。
壁際工事も三重の安全策

1階屋根の壁際も、
• 桟木の取り付け
• 捨板(捨て谷)の設置
• ガルバリウム本体の施工
• 0.5mm鋼鈑下地の取り付け
• 雨押え(壁水切り)
• 仕上げ板金 という三重以上の防水構造を採用。
一般業者では「費用と技術の問題で対応できない」レベルの施工です。
こうする事で外壁を流れ落ちてきた雨水が内部に入り込むのを防ぐ事ができます。
「壁際(取り合い)工事|専門解説ページ」 に詳しくまとめています。
横暖ルーフへの葺き替え完了

今回使用した屋根材は、ニチハの横暖ルーフ。
断熱材付きで遮熱性が高く、
• 塗膜15年
• 赤錆20年
• 穴あき25年 の長期保証が付いた高耐久屋根材です。
今回の施工は、「ルーフィングが無くても雨漏りしない」レベルの本体工事が行われており、30年経ってもトラブルが起こらない高品質な屋根へ生まれ変わりました。
• 屋根面積:64.9㎡
• 工事金額:150万円(換気棟・板金工事・雪止め・足場含む) 外壁塗装は関連業者が別途対応しました。
施工例一覧を見る(施工方法・屋根材別)
葺き替え・カバー工法・屋根材別に、当サイトの施工例を一覧でご紹介しています。
工事内容や屋根材から、気になる施工例を探すことができます。
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| 葺き替え施工例 古い屋根を一新し、軽くて丈夫な金属屋根へ |
カバー工法施工例 既存の屋根を残し、金属屋根でしっかり重ね張り |
屋根修理施工例 気になる傷みを部分補修し、雨漏りを未然に防止 |
| ▶ 施工事例一覧はこちら | ||
関連する屋根葺き替え・雨漏り対策の施工例
• ブルック屋根の葺き替え事例→ ブルックの特徴と葺き替え可能な屋根材候補。
• 横暖ルーフ施工例→ 断熱材付きガルバリウム鋼板の特徴と施工例。
• 多面体屋根の雨漏り対策→ 高度な技術が必要な特殊形状の屋根を写真付きで紹介。
• セキスイハイム住宅の屋根リフォーム特集

カラーベスト・かわらU・かわらCITYの違いと最適工法。
セキスイハイムの屋根は年代や屋根材によって最適な工事方法が異なります。
現地調査では、屋根の状態を写真でご確認いただきながら、現在の状況と適した工事方法を分かりやすくご説明しています。

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