かわらUからたてひら葺きへの屋根葺き替えbefore&after施工写真

かわらUとトタンを外して屋根を葺き替えたい。

縦葺きガルバリウム鋼板の立平葺きに。

お客様からの依頼内容。
かわらUをトタン屋根の上に張っていますがボロボロに成ってきてます 。
ペンキ等で補修はしていますが、かわらUとトタンを外して屋根の葺き替えをしたい。
現場の住宅には母親が住んでいますが、色々な業者が来る可能性が高いので、来る前には私宛に業者名・訪問日時を連絡して都合か付くか確認してからお願いしたい。とご依頼頂きました。

かわらU施工の問題点。

今回の場合は、屋根材本体の痛み以外に問題は起きていませんでしたが、担当から送られてきた写真を見ていくつかの問題点があることが分かりました。

セキスイかわらUの欠陥工事と問題点
①の写真。【本体の重なりが浅い。】
本来であれば上に重なる瓦があと5cm下の位置に取り付けなければならない。
これは、毛細管現象による屋根材裏面への漏水を防止するため、屋根材の被りを15cm取るように設計された屋根材だからであり、残った端材を上手く使うため、本来あるべき位置より5cm上に取り付けられています。

②の写真。【左側の1枚目本体と右側の2枚目本体とが重なる部分がきちんと被っていない。】
本来なら下の③ラインの本体ように尻と頭の部分が重なりますが、上の本体はカットされないまま取り付けられています。雨漏りの原因です。

③の写真。【屋根材を固定する吊り子金具の位置が違う】
強風による屋根材の飛散を防ぐため、金具は1山目と3山目に取り付けるという決まりがあります。
この場合、かわらUの下にあるトタン屋根の桟の位置に固定したかったのでしょうが、こういった場合は、4山ある本体を3山に減らして取り付けなければならないのです。
さらに①写真の列の本体は、この工事をした業者が、ここに止めてはダメだと判断したはずの4山目に1か所しか吊り子金具が打たれていないのです。
何を考え、どうやって固定していたのでしょうか?

このように、屋根材はそれぞれ施工の仕方が違い、それぞれ専門業者も違うので気を付ける必要があります。

夏の暑さ対策として空気層を作りました。

かわらUを撤去、断熱効果を高める下地工事
トタン屋根の上にカバー工法されたかわらU。
かわらUを剥がすとトタン屋根の軒先部分が全て腐っていたため、その部分のタルキを取り換え、トタン屋根は残す事にしました。
トタン屋根の上に構造用合板のラーチを増し張りして出来た空間は空気層になり、断熱効果を高めることが出来るからです。ラーチにゴムアスルーフィングを施工。

セキスイ瓦Uから縦葺きガルバリウム鋼板の立平葺きへの屋根葺き替えリフォーム完成写真
トタン屋根にかわらUを載せることで得られたメリットとして断熱効果がありますが、かわらUを剥がして元のトタン屋根に戻すと夏の暑さを再度感じるようになってしまいます。
今回取り付けた屋根は緩い屋根勾配にも適した嵌合式のたてひら葺き(ガルバリウム鋼板)ですが、下地を二重にしてあるので夏の暑さを感じることはないでしょう。

屋根面積45㎡ 工事金額合計87万円(雪止めアルミアングル含む)

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この記事を書いた人

市川 清信
市川 清信屋根無料見積.com運営責任者
屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
屋根工事の裏側を知り尽くした運営責任者が経験で得た専門情報をお伝えします。

また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っており、悪質業者による被害を減らすため900件以上の屋根相談、ボッタクリ被害を減らすための見積書診断サービスを180件以上行っています。