
かわらUとトタンを外して屋根を葺き替えたい。
縦葺きガルバリウム鋼板の立平葺きに
| お客様からの依頼内容。 |
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かわらUをトタンの上に張っていますがボロボロに成ってきてます 。 |
屋根面積45㎡ 工事金額87万円(雪止めアルミアングル含む)
かわらU施工の問題点。
今回の場合は、屋根材本体の痛み以外に問題は起きていませんでしたが、担当から送られてきた写真を見ていくつかの問題点があることが分かりました。

①の写真。
【本体の重なりが浅い。】
本来であれば上に重なる瓦があと5cm下の位置に取り付けなければならない。
これは、毛細管現象による屋根材裏面への漏水を防止するためです。
屋根材の被りを15cm取るように設計された屋根材だからであり、残った端材を上手く使うため、本来あるべき位置より5cm上に取り付けられています。
②の写真。
【左側の1枚目本体と右側の2枚目本体とが重なる部分がきちんと被っていない。】
本来なら下の③ラインの本体ように尻と頭の部分が重なりますが、上の本体はカットされないまま取り付けられています。これは雨漏り原因です。
③の写真。
【屋根材を固定する吊り子金具の位置が違う】
強風による屋根材の飛散を防ぐため、金具は1山目と3山目に取り付けるという決まりがあります。
この場合、かわらUの下にあるトタン屋根の桟の位置に固定したかったのでしょうが、こういった場合は、4山ある本体を3山に減らして取り付けなければならないのです。
さらに①写真の列の本体は、この工事をした業者が、ここに止めてはダメだと判断したはずの4山目に1か所しか吊り子金具が打たれていないのです。
何を考え、どうやって固定していたのでしょうか?
このように、屋根材はそれぞれ施工の仕方が違い、それぞれ専門業者も違うので気を付ける必要があります。
夏の暑さ対策として空気層を作りました。

トタン屋根の上にカバー工法されたかわらU。
かわらUを剥がすとトタン屋根の軒先部分が全て腐っていたため、その部分のタルキを取り換え、トタン屋根は残す事にしました。
トタン屋根の上に構造用合板のラーチを増し張りして出来た空間は空気層になり、断熱効果を高めることが出来るからです。ラーチにゴムアスルーフィングを施工。

トタン屋根にかわらUを載せることで得られたメリットとして断熱効果がありますが、かわらUを剥がして元のトタン屋根に戻すと夏の暑さを再度感じるようになってしまいます。
今回取り付けた屋根は緩い屋根勾配にも適した嵌合式のたてひら葺き(ガルバリウム鋼板)ですが、下地を二重にしてあるので夏の暑さを感じることはないでしょう。




