
スレート屋根にガルバリウム鋼板でカバー工法したい
3社相見積もりの結果。
お客様からの依頼内容。
「屋根が古くなってきた為、スレート屋根にガルバリウム鋼板でカバー工法したい」との見積もり依頼でした。
こちらのお客様は多摩区の業者を含む3社で相見積もりしていたようですが、他業者は工事方法について丁寧に説明してくれなかったとのこと。
多摩区担当の屋根専門職人による屋根診断
担当業者さんが屋根の状況を見た所、棟廻りから雨水が入り込んでいる可能性が高いと診断。
後日、棟包み(棟板金)を取り外してみると中の笠木が腐り、棟中心部まで雨水が入り込んでいました。
防水シートも傷んでいましたが幸い雨漏りしておらず、下地も傷んでいなかったので、お客様が希望されたカバー工法が可能な状態でした。
お客様は屋根はどこに頼んでも同じように工事されると思っているようですが、それは表面的な見た目だけ、実は業者によって工事方法には大きな違いがあります。
屋根材メーカーの施工仕様に基づいた工事がされていれば良いのですが、施工仕様を守って工事している業者は殆どいません。
そのため、どの業者も「自社独自の方法で工事している」などと言いますが、これが工事完了後に雨漏りトラブルが起きる原因になっています。
ガルバリウム鋼鈑屋根の工事で注意すべきこと。
防水シートについて。
実は、防水シートの取り付け方法は業者によって違いがあります。
きちんと規定通りに敷かれていれば、言い方は悪いですが、ガルバリウムの工事が少々いい加減であっても直ぐに雨漏りする事はありません。
しかし、取り付け方法がいい加減だった場合は工事完了後はじめて降った雨で雨漏りする例も結構あります。
墨を引いているか?
ガルバリウム本体を固定するためには、横方向へ一直線に墨を引き、その線に合わせて本体を止めて行く必要がありますが、墨を引かずに工事している業者も多く見られます。
そうした場合、上の段へ行くに従いガルバリウムのかみ合わせが悪くなってしまい強風で屋根が剥がれる原因になります。
屋根材メーカーの施工規準を守った工事をしているか?
屋根には、棟・ケラバ・谷など雨漏りし易い部分が多く、屋根材メーカーの施工規準の則した適切な部材を使用する必要があり、部材を適切に取り付けるための加工技術を備えていなければなりません。
1階屋根の工事。
屋根から外壁へ続く壁際部分は雨漏りし易く、業者の技術や工事内容による影響で屋根寿命が変わるため、工事後の思わぬ出費に悩まされたりしないよう工事を重視した業者選びが必要です。
屋根工事完成。
新しい屋根材は、屋根表面にフッ素塗装された横暖ルーフのプレミアムを使用。
棟包み中心部には夏の暑さを軽減するため換気棟も新設しました。
お客様から「親身になってくれ対応してくれ、本当に素晴らしい仕上がりだ」とお褒めの言葉を頂いたそうです。
屋根面積82㎡ 工事金額合計 118万円(雪止め、雨樋補修、足場代含む)
川崎市の屋根カバー工法は「神奈川県の屋根工事例」をご覧ください
この記事を書いた人

- 屋根無料見積.com運営責任者
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屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
屋根工事の裏側を知り尽くした運営責任者が経験で得た専門情報をお伝えします。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っており、悪質業者による被害を減らすため900件以上の屋根相談、ボッタクリ被害を減らすための見積書診断サービスを180件以上行っています。
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