セキスイかわらU、屋根裏面へ雨漏り。
セキスイかわらUを横暖ルーフプレミアムに屋根葺き替え。
セキスイU瓦は、無石綿化(ゼロアスベスト)されて以降、屋根表面の塗膜剥がれ、ひび割れなどの症状が出るようになり、アスベスト入りタイプに葺き替えた家と比べて屋根寿命が極端に短い!失敗したと感じるお客様が多くいます。
さらに、かわらUは、そのころ流行りの屋根材だったため専門外の業者が多く参入、これが雨漏りなど施工不良が増えた原因になっていました。
専門外の業者に依頼して後悔するお客様も多いようですが、今流行りのガルバリウム鋼鈑でも同じ問題が多く起きています。
かわらUの雨漏り原因、専門外の業者が工事したから
棟部の雨漏り
③が棟部の正しい工事方法です。
瓦屋根の漆喰と同じ役目をする補助面戸。
笠木をスクリュウネイルで固定すると同時に、釘を固定した圧力で補助面戸も一緒に固定され雨水が入り込まない仕様になっています。
対して①は間違った工事方法(この施工例です)。
補助面戸の固定方法が分からず、黄色部分のように上から釘を打ち付け固定しようとしましたが、補助面戸をきちんと固定できずに生じた隙間から雨水が侵入。
②:屋根材裏面すべてに雨水が流れた跡が残っていました。
①の赤丸で囲った釘:笠木を固定するため普通の丸釘が使われています。
丸釘はスクリュウネイルと比べて引き抜き強度が格段に低いため補助面戸を固定するのに必要な圧力を得ることが出来ていません。
さらに、釘も中心部に近い所に打たれているため、笠木自体を固定する強度も確保されていません。
余計な釘(黄色○の釘)を打たれた影響で雨水が留まり易くなり笠木もボロボロに腐っています。
ケラバ部の雨漏り
⑥がケラバ部の正しい工事方法。
ケラバ役物から流れる雨水は、本体内部に入れ込んだ捨板(共材用捨板)へ集まり雨樋まで流れていく構造になっています。
捨板は屋根本体の中に隠れてしまうため、どのように工事されているのか問題の部分ですが、きちんと工事されています。
対して⑤は中途半端に工事された例。
捨板が使われていますが、ケラバ役物が捨板をオーバーしている部分があり雨水が捨板に流れ込まない部分があるなど本来の役目を果たせていません。
④は最悪な工事方法。(このお宅の施工例です)
絶対に必要な捨板が使われていません。
「捨板」と四角く点線で書かれた部分にあるのは本体をカットして残った端材、それを並べて雨水を流そうと考えたようですが、そんなに都合良くは行きません。雨が駄々洩れ状態でした。
いい加減な工事でも直ぐに雨漏りしない理由。
工事完了後すぐに雨漏りしないのは、防水シート(ルーフィング)があるかです。
しかし防水シート頼みの工事は非常に危険で、きちんと張られていなかったり傷がついていたりすれば直ぐ雨漏りすることになるでしょう。
そもそも、きちんとした工事方法も知らない専門外の屋根材を工事してしまうことが問題で、屋根寿命を確実に短くしてしまう最大原因になっています。
「セキスイかわらU」が流行ったことで起きた問題、これは決して特別な例などではありません。
実はガルバリウム鋼板屋根でも同じ問題が頻繁に起きています、ご注意下さい。
かわらUの場合、本物の専門業者は1割程度しかいませんでしたが、ガルバリウム鋼板においても専門を歌う殆どの業者は専門業者ではありません。
通気層を作り断熱効果を高める工法。
かわらU下の野地板はコロニアルから葺き替え後、それほど年数が経過しておらず痛みもありませんでしたが、暑さが気になるとのことでしたので既存防水シートの上に直接タルキを打って断熱材を敷き込み、さらに新しく取り付けた野地板との間に通気層を作る通気工法を採用しました。
屋根の暑さ対策、屋根断熱について詳しくはコチラ |
完成、最後に散水試験を行いました。
屋根材はフッ素塗装された横暖ルーフのαプレミアムを使用。
雨樋を取り換え、傷んだ霧除けを補修。
最後に、通気層により屋根の高さが変化したため、雨がきちんと雨樋へ流れる込むか散水試験を行いました。
屋根面積67㎡ 工事金額合計173万円(通気断熱、雨樋、換気棟、雪止め、その他補修、足場代含む)
セキスイかわらUのその他工事例はコチラをご覧ください。 |
福生市及び隣接地域の屋根工事例は、「東京都の屋根リフォーム(屋根葺き替え・カバー工法・修理)工事例」に掲載しています。 |