瓦の地震対策で瓦をガルバリウム鋼鈑へ。
電話相談の内容。
2階は瓦で、1階はトタン屋根。
地震対策としてガルバリウムへの葺き替えを考えており、具体的な候補は考えていない。
雨樋も曲がっている所があるので一緒に取り換えを考えている。
外壁はサイディングだが、ひび割れなど傷んでいる所がないか見て欲しい。
電話は何時でも大丈夫だが、詐欺防止のため留守電になっているので話続けてもらえれば内容を聞いて出ますとのご依頼事でした。
2階の瓦屋根葺き替えと破風板工事。横浜市神奈川区
瓦を撤去して構造用合板で下地補強して防水シート貼り断熱材付きガルバリウム鋼鈑の横暖ルーフに葺き替え。棟部は棟包みを取り付ける前の状態でガルバリウム本体を立ち上げ加工してある写真です。
破風板工事
破風は母屋が表面に見える造りになっており、モルタルで固められていましたが、破風廻りから染み込んだ雨で野地板だけでなくモルタル内部にある母屋の先端部も腐っていたため破風の構造を変えることにしました。
モルタルを撤去して腐った母屋の先端を切り落とし(切り落とした事で隣家へ越境していた問題も解消されました)
破風板を取り付けてから表面に0.35mmのガルバリウム鋼鈑を破風板廻りの形状に合わせて加工し包み込むように取り付けてあります。
1階のトタン屋根葺き替えと鼻隠し工事。
トタン屋根を撤去、構造用合板を増し張りしてから屋根葺き替え。
同じトタン屋根よりも雨水が入り込みにくく見栄えの良い、たてひら葺きのスタンビーTL455へ変更。
屋根と外壁の壁際部分から雨水が入り込むのを防ぐため、サイディングの下段部分を一度取り外してから雨押えを取り付ける完璧な壁際工事を行いました。
鼻隠し板工事
鼻隠し板とは雨樋の軒樋(横樋)が付いている板のことですが、ここも破風板と同じように瓦から雨が染み込んだ影響で鼻隠しと上裏が傷んでいたので新しい木材に取り換えてからガルバリウム鋼鈑でカバーし、最後に雨樋(エスロンΣ90)を取り付けました。
玄関庇の新設工事
玄関に庇がなく、ドアを開けると雨が入り込む状態でしたが、お客様のご要望で庇を新設すことに。
ここも最後にガルバリウム鋼鈑仕上げでスッキリ仕上げられています。
外観が変貌
工事前は母屋が見える形状で外壁サイディングと合っていない印象がありましたが、破風構造を変えたことで現代風のデザインへと変貌。
外壁サイディングとの相性も良くなり、サイディングの目地シーリング新設・打換えと部分塗装も一緒におこなったことで新築のような見栄えに変わりました。
屋根面積73㎡ 工事合計金額269.5万円(雨樋、雪止め、軒天工事、破風板・鼻隠し板取り換えと板金工事、玄関庇新設、外壁シーリング・部分塗装、足場代含む)
横浜市神奈川区及び隣接地域の屋根工事例は、「横浜市の屋根リフォーム(屋根葺き替え・カバー工法・修理)工事例」に掲載しています。
この記事を書いた人
- 屋根無料見積.com運営責任者
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1991年から屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動。
屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上、実体験を元に、お客様の役に立つ情報を発信しています。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っています。
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