パナホームの屋根が雨漏りした原因。東京都足立区
お客様からの依頼内容。
築25年パナホームのスレート屋根。
10年前に雨漏りして修理したが、今年4月また雨漏りしてきた。
いつも雨漏りする訳ではないが、アスベスト入りなので屋根を葺き替えたいと考えている。
4月連絡した業者、その他業者を断り当サイトへ、スーパーガルテクトフッ素タイプのガルバリウム鋼鈑で葺き替えさせて頂きました。
3階から2階屋根へと続く棟違い部からの雨漏り。
家は3階建てで雨漏りの原因になっていたのは、写真の赤丸で囲った部分。
右端の写真は前回修理した部分のようで板金を取り付け廻りはコーキングでガチガチに固められていました。
左写真:上写真の板金板を取り外してみると、ここもコーキングがガチガチに塗りつけられていました。
中写真:3階のケラバから2階の寄棟に続く部分の下地は変色して腐っていたので張り替えました。
ケラバから棟へつながる棟違い部は雨仕舞が難しく雨漏りし易い部分です。
通常の棟違いは切妻から切妻への移行が多いですが、この屋根は切妻から寄棟になっていることで雨仕舞をさらに難しくしていました。
写真右:壁際部分には写真のように雨押えを取り付ける必要があります。
雨押えの立ち上がり部分は、3階屋根から下りてきたケラバカバーの裏側に入れ込む事。
ケラバ内部には捨板を入れ込み、捨板を流れて落ちてきた雨水は左方向にある=下段にある屋根の上側に流すようにして、棟違い部には流れ込まない構造にします。
そうすれば雨漏りを防げるのですが、付属部材を加工する技術が無かったり、使い方が分からないと雨水の流れをコントロールすることが出来ないので、いくら修理しても直りません。
棟違い部と寄棟部分の施工。
降り棟部分は、棟中心部に雨水が流れ込まないようガルバリウム本体を加工して棟板金下地を取り付け、最後に棟板金を取り付けるという二重構造にして完成です。
屋根換気塔、換気棟、2階屋根の葺き替え。
屋根には屋根換気塔(換気煙突)がありましたが、傷んでいた板金役物を取り換えてサイディング壁は外壁と一緒に塗装しました。
天井裏の熱気を逃がすため換気棟を新設。
2階裏側にある屋根もガルバリウム鋼鈑で葺き替えました。
外壁塗装・破風板ガルバリウム工事。
屋根の妻側にある破風板は傷んでいたのでガルバリウム鋼板の平板を加工して包み込みました。
外壁サイディングはシリコン塗装、軒天・雨樋・雨戸も塗装しました。
外壁塗装写真は150枚以上送られてきましたが容量の関係で2枚のみ掲載しました。
屋根面積86.4㎡、外壁塗装187㎡ 工事金額合計325万円(屋根破風板金、雨樋塗装、雪止め含む)
ナショナル住宅のトタン屋根。 三晃式トタン屋根の雨漏り、三晃式を工事できないメーカー |
パナホームの屋根葺き替え。 屋根を修理した業者から葺き替えを勧められた工事例 |
この記事を書いた人
- 屋根無料見積.com運営責任者
-
1991年から屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動。
屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上、実体験を元に、お客様の役に立つ情報を発信しています。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っています。
最新の投稿
ブログ2025-01-29【実例解説】屋根修理詐欺の手口と対処法 - 消費者センターと国民生活センターへの相談事例から学ぶ被害防止策
ブログ2025-02-07屋根軽量化で地震による影響は75%減!被害をどの程度減らせるのか検証してみた
屋根材2025-03-06ニチハ・パミール屋根の工事例|屋根無料見積.com
ブログ2024-12-06評判が良い業者の裏側と口コミに潜む自作自演