結露で下地の野地板が腐ったコロニアル屋根の葺き替え

2か月前にクロスを張り替えたが、天井が膨れてきた。

お客様からの依頼内容。
築31年のコロニアルでカバー工法か葺き替えを考えているが見積は無料ですか?と聞かれました。
8月にクロスを張り替えたが天井が膨れてきたので、見てもらったら屋根がダメなのではないか?と言われた(2か月も経たず)
天窓が2個あり、業者から天窓自体なのかガラスなのか分からないが取り換えた方が良いのではないか?とも言われたそうです。

当サイトの施工例を見て工事内容が重要だと感じているとのこと。
あと20年くらい住みたいし途中で手を掛けなくて良いようにしたいとのご希望でしたので、野地板の状態を総合的に診断し工事方法を提案させて頂くと伝えさせて頂きました。

スーパーガルテクトへの葺き替え工事。横浜市都筑区

葺き替え前のコロニアル屋根と剥がれた天井クロス
工事前の屋根状態と剥がれた天井クロス

コロニアル屋根のケラバ、天窓廻りからの雨漏り原因
ケラバ(左写真)や天窓廻り(右写真)の捨板部分の屋根本体工事に問題があり、雨水が防水シートの上に流れ出ていましたが、天井クロスが剥がれた原因は他にありました。

下地野地板が傷んだ原因は結露

屋根の結露で腐ったスレート屋根の下地と骨組み
コロニアル屋根を剥がしてみると、野地板が変色して薄く剥がれ浮き上がっていました。
その野地板を剥がしてみると骨組みの木材も変色して表面部分が腐っている所もありました。
部分的に傷んでいるのでなく屋根全体が傷んでいることから、天井クロスが剥がれた原因は雨漏りではなく結露による影響でした。

熱シャット工法(通気工法)を採用

通気工法で工事中のコロニアル屋根葺き替え
結露問題を解消するため通気層を作り屋根裏の湿気や熱気を逃す熱シャット工法を採用。
遮熱シートLiteを敷いてから垂木を取り付け、その上に構造用合板を貼って空気層を作りました。
防水シートは粘着タイプのゴムアスルーフィング、新しい屋根材は断熱材付きガルバリウム鋼鈑のスーパーガルテクトを施工。

コロニアルの軒先換気口と換気棟
左写真は軒先換気口、ここから空気を取り入れて通気層を通り、中写真の換気棟から排出。
換気棟は天井裏の空気も排出する役割もあります。
右写真は、外壁に取り付けられた換気口ですが、中身は空っぽで何の役目も果たしていなかったので内部の2か所換気口を新設しました。

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天窓廻りのガルバリウム板金工事

屋根天窓廻りの板金工事
天窓は非常に雨漏りし易い部分ですが、天窓廻りからの雨水侵入を防ぐため上下左右の板金工事を厳重に行い、天窓の枠もガルバリウム鋼鈑の平板を加工して完全カバー、既製品を取り付けたかのような仕上がりです。
一度取り外し掃除しておいた天窓ガラス板を戻してから防水工事を行いました。

結露で傷んだコロニアル屋根をスーパーガルテクトに葺き替え
1階の玄関部、勝手口の屋根も葺き替えて工事完了。
屋根の棟違い(外壁の換気口)が付いている左奥には隙間があり、そこから入り込んだ鳥が屋根下地と骨組みの間に巣を作り卵も残っていました。暑さや湿気が多いため巣を放棄したのかもしれません、鳥が入らないよう隙間を埋めておきました(12月の工事)
屋根面積100.8㎡、工事合計金額302.5万円(雪止め、補足板金雑工事、足場代含む)

お客様から担当職人さんへのお礼メール

この度は、熟練の職人方々にご丁寧で手早いお仕事をしていただき、りっぱな屋根に蘇りました。
プロ中のプロの職人さんに巡り合えたことを夫婦共々感謝しております。
先々の破風の板金など、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
みなさまに、私共の感謝の気持ちをお伝えくださいませ。

横浜市都筑区の屋根工事例は、「横浜市の屋根リフォーム(屋根葺き替え・カバー工法・修理)工事例」に掲載しています。

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この記事を書いた人

市川 清信
市川 清信屋根無料見積.com運営責任者
1991年から屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動。
屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上、実体験を元に、お客様の役に立つ情報を発信しています。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っています。

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