
屋根のリフォームを検討していると、「屋根カバー工法って何?」「葺き替えとどう違うの?」と疑問に思われる方は多いのではないでしょうか。
屋根カバー工法(重ね葺き工法)とは、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工するリフォーム方法です。
工事費用を抑えやすく、工期も比較的短いため、近年多くの住宅で選ばれています。
ただし、すべての屋根に適しているわけではなく、屋根の状態によっては施工できないケースもあります。
このページでは、屋根工事の専門業者として、屋根カバー工法の仕組み・メリット・デメリット・費用相場・注意点まで、初めての方にも分かりやすく解説します。
屋根カバー工法(重ね葺き)とは?

屋根カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材を重ねて施工する工法です。
「重ね葺き工法」と呼ばれることもあります。
屋根をすべて撤去する葺き替え工事と比べ、廃材処分が少なく、コストや工期を抑えやすい点が特徴です。
屋根カバー工法ができる屋根・できない屋根
屋根カバー工法ができる屋根
•スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)
•金属屋根
•アスファルトシングル
屋根カバー工法ができない・不向きな屋根
•瓦屋根
•下地(野地板)が著しく劣化・腐食している屋根
•雨漏りが長期間放置されている屋根
屋根の状態によって判断が異なるため、必ず現地調査が必要です。
屋根カバー工法のメリット
工事費用を抑えやすい
既存屋根の撤去費用や廃材処分費がかからないため、葺き替えよりも費用を抑えやすくなります。
工期が短い
一般的な住宅であれば、3日〜7日程度で工事が完了するケースが多く、生活への影響も少なく済みます。
騒音・ホコリが少ない
屋根材の撤去作業がないため、騒音やホコリが比較的少なく、住みながらの工事も可能です。
断熱性・防音性の向上
屋根が二重構造になることで、断熱性や防音性が向上する効果も期待できます。
屋根カバー工法のデメリット・注意点

下地の状態を確認できない
既存屋根を撤去しないため、下地の劣化を完全に確認できません。劣化が進んでいる場合、将来的に不具合が起こる可能性があります。
屋根が重くなる
屋根材を重ねるため、屋根の重量が増します。建物の構造によっては注意が必要です。
次回の工事費用が高くなる場合がある
将来再度リフォームを行う際は、葺き替え工事が必要になるケースが多く、費用が高くなることがあります。
屋根カバー工法と葺き替えの違い
屋根カバー工法(重ね葺き)。

屋根葺き替え。

| 比較項目 | 屋根カバー工法 | 葺き替え工事 |
|---|---|---|
| 工事費用 | 安い | 高い |
| 工期 | 短い | 長い |
| 廃材 | 少ない | 多い |
| 下地確認 | 不可 | 可能 |
| 耐久性 | ○ | ◎ |
屋根カバー工法の費用相場
屋根カバー工法の費用は、屋根の面積や使用する屋根材によって異なりますが、30坪前後の一般的な住宅で約80万円〜140万円が目安です。
費用に影響する主な要素は以下の通りです。
• 使用する屋根材の種類
• 屋根の形状・勾配
• 足場の有無
正確な金額は、現地調査を行ったうえでのお見積りが必要です。
カバー工法の施工手順
1: 足場の設置

既存の屋根材を取り外して廃棄する作業です。
これにより新しい屋根材を設置するための下地が現れます。
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2: 既存棟包み(棟板金)・貫板の撤去

屋根の下地が健全であるかどうかを点検し、必要な修繕や補強を行います。
下地を補強することで新しい屋根材の設置が確実かつ安全に行えます。
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3: ルーフィング(防水シート)の敷設

防水シート(ルーフィング)が新しくなることで雨漏りのリスクを大幅に減らせます。
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4: 新しい屋根材の取り付け

新しい屋根材の取り付けは、工事後のトラブルを防ぐため屋根材メーカーの施工仕様を守って工事する必要があります。
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5: 棟・役物の取り付け・仕上げ

棟など役物の取り付けは、雨水が屋根裏面に流れ込むのを防ぐため適切な配置・加工・取り付けが必要です。
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6: 最終チェック・雨漏り確認

最終点検では、すべての工程が適切に行われたかどうかを確認します。
清掃や廃材の撤去も重要で、工事後の安全と清潔性を保ちます。
よくある質問(FAQ)
屋根カバー工法は何年くらい持ちますか?
使用する屋根材や施工品質にもよりますが、一般的に20〜30年程度が目安です。
雨漏りしていても施工できますか?
原則として、雨漏りがある場合は原因調査が必要です。状況によっては葺き替えをおすすめすることがあります。
屋根塗装との違いは何ですか?
屋根塗装は表面の保護や美観維持が目的ですが、屋根カバー工法は屋根自体を新しくするリフォームです。
屋根カバー工法で失敗しないためのポイント
•必ず現地調査を行う業者を選ぶ
•安さだけで業者を選ばない
•使用する屋根材や保証内容を事前に確認する
ガルバリウム鋼鈑を、きちんと施工できる業者か?
カバー工法は、ガルバリウム鋼板(金属屋根)で施工されます。
ガルバリウム鋼板は錆びにくく長持ちする屋根材ですが、きちんと工事している業者は非常に少なく業界の1割程度、そのため工事後の雨漏りトラブルが増える原因になっています。

ガルバリウム鋼板は、業者の技術レベルで屋根寿命に大きな差が出る屋根材です。
そのため専門業者に依頼する必要がありますが、それだけでなくメーカー工事規定に則した工事を行う業者に依頼しなければなりません。
屋根勾配に合った屋根材を勧めているか?
今の屋根勾配に適さない屋根材を施工してしまう業者も意外と多くいます。
これは、雨漏りトラブルによる再葺き替えの原因になっています。
雨漏りてしまうと、カバー工法のデメリットで説明した「二重になった屋根の葺き替え」が必要になるため想定外の費用が掛かり、かなり割高になります。
(屋根材メーカーで決められた適応勾配を守らないと必ず雨漏りします。)
下地の痛みを的確にチェックできる業者か?
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下地を剥がさず工事が出来る状態か? 出来ない状態か?
これは、専門職人であれば分かるはずですが、きちんとチェック出来ない業者が多く存在します。
カバー工法は「葺き替えと比べて費用が安く済むから受注し易い!」という理由で、下地が傷んでいるにも関わらずカバー工法しか勧めない業者が多く存在するのも事実です。
その後、どんな状態になるか業者は分かっていながら責任の無い仕事をしてしまうのも「悪質業者」と言えますので、このような業者にはご注意下さい。
他業者は「屋根カバー工法で大丈夫!」、当サイトでは「カバー工法不可!」になった例。
まとめ|屋根カバー工法が向いている方
屋根カバー工法は、費用を抑えて屋根を新しくしたい方や、工期を短く済ませたい方に向いている工事方法です。
一方で、屋根の状態によっては葺き替え工事が適している場合もあります。
まずは専門業者による点検・診断を受けることをおすすめします。
屋根カバー工法・屋根重ね葺きで悩んだら屋根無料見積.comへお問合せ下さい。
この記事を書いた人

- 屋根無料見積.com運営責任者
-
屋根材メーカー(積水化学工業)直属の屋根診断士として活動し屋根工事・見積り経験35年・5,000件以上。
屋根工事の裏側を知り尽くした運営責任者が経験で得た専門情報をお伝えします。
また、専門資格や専門技術を持つ屋根職人が減った影響で起きている「低品質な屋根工事による被害」を減らすことを目的に日本屋根業者サポート協会に加盟する屋根職人とお客様との橋渡しをする活動を行っており、悪質業者による被害を減らすため900件以上の屋根相談、ボッタクリ被害を減らすための見積書診断サービスを180件以上行っています。
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