アスファルトシングル屋根の雨漏り、台風での屋根はがれ

「アスファルトシングル屋根の劣化が気になるけど、ガルバリウム鋼板へのリフォームってどうなの?」とお悩みではありませんか?
この記事では、アスファルトシングル屋根の現状と問題点、ガルバリウム鋼板の特徴、そして屋根リフォームにおけるカバー工法(かぶせ工法)と葺き替え工事の違いをメリット・デメリットを交えて詳しく解説します。
さらに、費用相場や業者選びのポイントもご紹介。
この記事を読めば、あなたの家の状況に最適なリフォーム方法がきっと見つかります。
屋根リフォームで、安心・安全で快適な住まいを実現しましょう。

1. アスファルトシングル屋根の現状

アスファルトシングル屋根は、北米発祥の屋根材で、その軽量性や施工性の良さ、デザインの豊富さから、日本でも多くの住宅に使用されてきました。
しかし、近年ではその耐用年数の短さメンテナンスの必要性がクローズアップされ、屋根材としての寿命やメンテナンス費用について、改めて検討する必要が出てきています。

1.1 経年劣化による問題点

アスファルトシングル屋根の劣化症状
アスファルトシングル屋根は、その名の通りアスファルトを含浸させたシート状の屋根材です。
経年劣化により、以下のような問題が生じます。

1.1.1 表面の砂粒の脱落

アスファルトシングルは、表面に石粒を吹き付けることで、防水性や耐候性を高めています。
しかし、経年劣化によりこれらの石粒が脱落し、防水性能が低下することがあります。
また、美観も損なわれます。

1.1.2 ひび割れ・反り

アスファルトは、熱や紫外線に弱いため、長期間の暴露によってひび割れや反りが発生することがあります。
ひび割れや反りは、雨漏りの原因となるだけでなく、屋根材の寿命を縮めることにもつながります。

1.1.3 防水層の劣化

アスファルトシングルの防水性能は、表面の石粒と、アスファルト自体に含まれる防水材によって保たれています。
しかし、経年劣化によりこれらの防水機能が低下し、雨漏りのリスクが高まります。
特に、台風など強風を伴う雨の場合、屋根材の隙間から雨水が侵入しやすくなるため注意が必要です。

1.1.4 コケやカビの発生

アスファルトシングルの表面は、経年劣化によって水分を吸収しやすくなり、コケやカビが発生することがあります。
コケやカビは、美観を損なうだけでなく、屋根材の劣化を促進する原因にもなります。

1.2 地震や台風などの災害時のリスク

台風で屋根が剥がれたアスファルトシングル屋根
近年、日本では地震や台風などの自然災害が頻発しており、住宅の耐震性や耐風性が問われています。
アスファルトシングル屋根は、軽量であるため地震に強いとされていますが、一方で、強風による被害を受けやすいという側面も持ち合わせています。

1.2.1 強風による屋根材の飛散

アスファルトシングルは、他の屋根材と比較して軽量であるため、強風によって飛散しやすいという特徴があります。
屋根材が飛散すると、雨漏りの原因となるだけでなく、周囲に被害を及ぼす可能性もあります。
2019年の台風15号では、強風により多くの住宅でアスファルトシングル屋根が被害を受けました。

1.2.2 地震による屋根材のズレや落下

アスファルトシングルは、釘で固定されていますが、経年劣化によって釘が緩み、地震時に屋根材がズレたり落下したりする可能性があります。
屋根材が落下すると、建物自体が損傷するだけでなく、人身事故に繋がる危険性もあります。

2. リフォーム事例紹介

ここでは、アスファルトシングル屋根からガルバリウム鋼板屋根へのリフォーム事例を具体的に紹介します。

2.1 事例1:築25年、二世帯住宅の全面カバー工法

アスファルトシングル屋根のかぶせ工法事例

2.1.1 リフォーム前の悩み

* 築25年が経過し、アスファルトシングル屋根が雨漏りしている。
* リフォーム業者に下地がふかふかしていると言われた。
* 天井裏が部屋になっていて晴れると湯気がたつような状態。

2.1.2 リフォーム内容

* 雨漏りで腐った下地の一部を張り替えてからアスファルトシングル屋根の上に、断熱材入りのガルバリウム鋼板を被せるカバー工法を採用。
* 屋根関連工事として軒天・破風板、外壁の幕板を塗装しました。

2.1.3 リフォーム後の変化

* 美観がよみがえり、新築のように美しくなった。
* 雨漏りの心配がなくなり、安心して暮らせるようになった。
* 断熱性能が向上したため、夏は涼しく、冬は暖かくなった。
2.1の実際のリフォーム事例はコチラ

2.2 事例2:瓦から葺き替えたシングル屋根の再葺き替え工事

アスファルトシングル屋根からガルバリウム鋼板への屋根葺き替え事例

2.2.1 リフォーム前の悩み

* 台風で所々屋根が剥がれ雨漏りしている。
* 瓦からアスファルトシングル屋根に葺き替えをしたままメンテナンスは一度もやっていない。

2.2.2 リフォーム内容

* 2階はアスファルトシングル屋根を撤去し、腐った下地を全て張り替えてから断熱材付きガルバリウム鋼板屋根に葺き替えた。
* 1階は、トタン屋根の上にコンパネを載せてアスファルトシングルが施工されていたが、下地板だけでなく屋根骨組みまで腐って落ちそうになっていたので、骨組みから新しくして下地を施工。
* 1階屋根は勾配が緩く縦葺きタイプのガルバリウム鋼鈑屋根へ変更した。

2.2.3 リフォーム後の変化

* 雨漏りが解消され、屋根勾配に合わせた屋根にした事で雨漏りしない状態に。
* 屋根廻りの破風板・軒天・外壁なども一緒にリフォームした事で新築のような外観に変貌。
2.2の実際のリフォーム事例はコチラ

2.3 事例3:増築部分の屋根葺き替え工事

アスファルトシングルからガルバリウム鋼板への屋根葺き替え

2.3.1 リフォーム前の悩み

* 増築部分のアスファルトシングルが雨漏りしている。
* 下地の痛みを見て適切な工事方法を提案して欲しい。

2.3.2 リフォーム内容

* アスファルトシングル屋根を撤去してみると下地が全て腐っていた。
* 腐った下地板を全て剥がすと屋根の骨組みの施工不良が発覚、問題ヵ所を修正補強したから下地板を取り付け断熱材付きガルバリウム鋼板へ葺き替え。
* 屋根下地の取り換えや屋根重量がアスファルトシングルの半分程度になったため耐震性が高まりました。

2.3.3 リフォーム後の変化

* 雨漏りが解消され、快適な住空間を取り戻せた。
* 地震への不安が軽減された。
2.3の実際のリフォーム事例はコチラ

2.4 事例4:5階建てビル屋上の屋根カバー工法

アスファルトシングルのかぶせ工法(屋根カバー工法)

2.4.1 リフォーム前の悩み

* 屋上のアスファルトシングル屋根が劣化してコケが生えて見栄えが悪くなった。
* 業者数件に聞いてみたが屋上の屋根は工事できないと言われた。

2.4.2 リフォーム内容

* 2個の大型天窓を取り換えて、屋根材は断熱材入りのガルバリウム鋼板を施工するカバー工法を採用。
* 道路面に張り出したケラバはステンレスに変更し、垂れ流しになっていた雨水は屋上の箱樋に入るように変更した事で排水問題が解消し、見た目もスッキリしました。

2.4.3 リフォーム後の変化

* 老朽した屋根・天窓が新しくなったことで見た目が劇的に変化した。
* 箱樋廻りの水漏れをガルバリウム鋼鈑の平板を加工し取り付けた事で見た目がスッキリした。
* 屋上の手の届く所に屋根があり、キレになった屋根を見る度に気分が良くなる。
2.4の実際のリフォーム事例はコチラ

2.5 その他の事例

2.5.1 アスファルトシングル屋根にカバー工法した屋根の葺き替え

アスファルトシングル屋根にカバー工法したセキスイかわらUの葺き替え。
セキスイU瓦の下にあったアスファルトシングル屋根

セキスイかわらUからメタルルーフへの再葺き替え
かわらUからメタルルーフへの屋根葺き替えbefore&after施工写真
* カバー工法した「かわらU」の見栄えが悪くなって瓦型ガルバリウム鋼鈑へ葺き替え。
* 瓦調のデザインが、和風住宅の外観と調和し、高級感が増した。
* フッ素樹脂塗装の屋根+専門職人による工事でメンテナンスのいらない屋根リフォーム。
7.5.1の実際のリフォーム事例はコチラ

2.5.2 コロニアル屋根にアスファルトシングルでカバー工法

コロニアルにアスファルトシングル屋根を被せ葺き
* 屋根を支える破風板が腐って金属の破風板カバーが風で破損して落下。
* 破風板・鼻隠し板を新しくしてガルバリウム鋼鈑でカバー。
* 屋根をアスファルトシングル(ファイバーグラスシングル)でカバー工法した屋根廻りのリフォーム。
7.5.2の実際のリフォーム事例はコチラ

上記はあくまで一例であり、リフォームの内容は、建物の状況や予算、お客様の要望によって異なります。
信頼できる業者に相談し、最適なリフォームプランを検討しましょう。

3. アスファルトシングル屋根のリフォーム方法

アスファルトシングル屋根の劣化が進み、葺き替えを検討する際に、選択肢として挙げられるのが「カバー工法」と「葺き替え工事」です。
それぞれの特徴を理解し、最適な方法を選びましょう。

3.1 カバー工法とは

カバー工法とは、既存のアスファルトシングル屋根を撤去せずに、その上に新しい屋根材を葺く工事方法です。

既存の屋根材を撤去する費用や廃材処理費用がかからないため、葺き替え工事と比較して費用を抑えられることがメリットです。
工期も短く、騒音や粉塵も抑えられます。

3.1.1 カバー工法のメリット

  • 費用を抑えられる:既存の屋根材の撤去・処分費用が不要なため、葺き替え工事よりも費用を抑えることができます。
    費用を抑えられる点は、予算が限られている場合に大きなメリットとなります。
    ただし、屋根の状態によってはカバー工法が適用できない場合もあり、その場合は葺き替え工事が必要になります。
  • 工期が短い:既存の屋根材の撤去作業がないため、葺き替え工事よりも工期が短くなります。
    工期が短いことは、居住中の住宅のリフォームにおいて、生活への影響を最小限に抑えることができるという点で大きなメリットとなります。
  • 廃材が少ない:既存の屋根材を撤去しないため、産業廃棄物の発生量を抑制できます。
    環境への負荷を低減できるという点で、近年注目されています。

3.1.2 カバー工法のデメリット

  • 既存屋根の状態によっては適用できない:既存の屋根材の劣化が激しい場合や、下地の腐食が進行している場合は、カバー工法が適用できないことがあります。
    その場合は、葺き替え工事が必要になります。
  • 二重屋根になるため、建物への負担が大きくなる:既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねるため、建物への負担が大きくなります。
    建物の構造によっては、補強工事が必要になる場合もあります。
  • 通気性が悪くなる可能性がある:既存の屋根材と新しい屋根材の間に隙間ができないため、通気性が悪くなる可能性があります。
    断熱材の性能を十分に発揮できない場合もあるため、適切な対策が必要です。
関連ページ屋根カバー工法(重ね葺き)について詳しくはコチラ
カバー工法のメリット・デメリットと注意点、リスクについて。

3.2 葺き替え工事とは

葺き替え工事とは、既存のアスファルトシングル屋根を撤去し、新しい屋根材を葺き直す工事方法です。

既存の屋根材を撤去するため、下地の状態を確認することができます。
下地の補修や断熱材の追加など、屋根全体のメンテナンスを行うことが可能です。

3.2.1 葺き替え工事のメリット

  • 屋根の状態をしっかり確認できる:既存の屋根材を撤去するため、下地の状態を直接確認することができます。
    劣化状況に応じて適切な補修を行うことができ、屋根全体の耐久性を向上させることができます。
    また、雨漏りの原因を特定しやすくなるというメリットもあります。
  • 断熱性・防水性を向上させられる:新しい断熱材や防水シートを施工するため、断熱性・防水性を向上させることができます。
    断熱性能が向上することで、冷暖房効率が上がり、光熱費の削減にもつながります。
    また、防水性能が向上することで、雨漏りを防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。
  • デザインを一新できる:屋根材の種類や色を変えることで、建物の外観デザインを一新することができます。
    屋根のリフォームは、建物の印象を大きく左右する要素の一つです。新しいデザインを取り入れることで、建物の価値を高めることができます。

3.2.2 葺き替え工事のデメリット

  • 費用がかかる:既存の屋根材の撤去・処分費用や、新しい屋根材の費用がかかります。
    カバー工法と比較して費用が高くなる傾向があります。予算に合わせて、屋根材の種類や工事内容を検討する必要があります。
  • 工期が長い:既存の屋根材の撤去作業や、新しい屋根材の施工に時間がかかります。
    カバー工法と比較して工期が長くなる傾向があります。
    工事期間中は、騒音や振動が発生する可能性もあるため、近隣への配慮が必要です。
  • 廃材が多い:既存の屋根材を撤去するため、産業廃棄物が多く発生します。
    廃棄物処理費用も考慮する必要があります。
    環境への負荷を低減するために、リサイクル可能な屋根材を選ぶことも検討しましょう。
関連ページ屋根葺き替えについて詳しくはコチラ
屋根葺き替えで雨漏りを防ぐ、屋根勾配の重要性とメリット・デメリット。

4. カバー工法と葺き替え工事 どちらを選ぶべき?

カバー工法と葺き替え工事のどちらが適しているかは、既存の屋根の状態や予算、希望する性能などを考慮して判断する必要があります。

4.1 判断基準

項目 カバー工法 葺き替え工事
費用 安価 高価
工期 短い 長い
耐久性 既存屋根の状態に依存 高い
デザイン性 限定的 自由度が高い
断熱性・防水性 既存屋根の状態に依存 大幅に向上可能

4.2 費用相場

カバー工法と葺き替え工事の費用相場は、使用する屋根材の種類や建物の形状、工事の規模などによって異なります。
一般的な目安は以下の通りです。

工法 屋根材 費用相場
カバー工法 ガルバリウム鋼板 90万円~160万円
(30坪の場合)
アスファルトシングル 70万円~130万円
(30坪の場合)
葺き替え工事 ガルバリウム鋼板 120万円~220万円
(30坪の場合)
アスファルトシングル 100万円~180万円
(30坪の場合)

※ 上記はあくまでも目安であり、実際の費用は現地調査や見積もりによって異なります。

最適なリフォーム方法を判断するためには、専門業者による現地調査と見積もりが重要になります。
複数の業者から見積もりをとり、比較検討することをおすすめします。

屋根のリフォームは、建物の寿命を延ばすだけでなく、快適な住環境を実現するためにも重要な工事です。
しっかりと計画を立て、信頼できる業者を選びましょう。

5. ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板は、高い防錆性能 を持つ建材として、近年注目を集めている屋根材の一つです。
その人気の秘密は、優れた耐久性や耐震性、耐風性に加え、デザイン性にも優れている点にあります。
ここでは、ガルバリウム鋼板の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

5.1 ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板は、鉄の表面にアルミニウム・亜鉛合金めっきを施した鋼板です。
めっきの構成比は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%となっており、それぞれの金属の特性を活かすことで、高い防錆効果を実現しています。
具体的には、以下の3つの効果によって、鉄の錆を防いでいます。

  1. アルミニウムによる保護効果:アルミニウムは空気中の酸素と結合して緻密な酸化皮膜を形成し、これが鉄の表面を保護します。
    この酸化皮膜は非常に安定しており、長期にわたって防錆効果を発揮します。
  2. 亜鉛による犠牲防護効果:亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が高いため、鉄よりも先に溶け出すことで、鉄の腐食を抑制します。
    この作用は、傷ついた部分にも効果を発揮するため、ガルバリウム鋼板は高い耐食性を誇ります。
  3. シリコンによる皮膜安定化効果:シリコンは、アルミニウムと亜鉛の皮膜を安定化させる役割を担います。
    これにより、より強固で長持ちする防錆層を形成することが可能となります。

5.2 耐久性・耐震性・耐風性

5.2.1 耐久性

ガルバリウム鋼板は、一般的な鋼板に比べて、高い耐久性 を誇ります。
これは、表面に施されたアルミニウム・亜鉛合金めっきによる防錆効果が非常に高いためです。
一般的に、ガルバリウム鋼板の寿命は30年以上と言われています。適切なメンテナンスを行うことで、さらに長期間にわたって建物を保護することが可能です。

ガルバリウム鋼板の耐久性を左右する要素として、以下の3点が挙げられます。

  • 環境:海岸部など、塩害を受けやすい地域では、錆が発生しやすくなるため、注意が必要です。
    また、酸性雨の影響も考慮する必要があります。
  • 施工品質:施工時の釘穴や切断面は、錆が発生しやすい箇所となります。
    適切な処理を施すことで、耐久性を維持することが重要です。
  • メンテナンス:定期的な点検や清掃を行うことで、早期に問題を発見し、適切な対処をすることができます。
    適切なメンテナンスは、ガルバリウム鋼板の寿命を延ばすために非常に重要です。

5.2.2 耐震性

ガルバリウム鋼板は、軽量である という特徴から、地震時の建物の揺れを軽減する効果が期待できます。
屋根が軽くなることで、建物全体にかかる負担を減らし、倒壊のリスクを低減することができます。
また、ガルバリウム鋼板は、柔軟性にも優れているため、地震の揺れにも柔軟に対応することができます。
そのため、地震が多い日本において、ガルバリウム鋼板は、安心して使用できる屋根材と言えるでしょう。

5.2.3 耐風性

ガルバリウム鋼板は、強風にも強い という特徴があります。
これは、ガルバリウム鋼板自体が、高い強度を持っていることに加え、屋根材を固定する際に、釘やビスを密に打ち込むためです。
そのため、台風などの強風時でも、屋根材が剥がれたりする心配が少なく、建物をしっかりと守ることができます。
また、ガルバリウム鋼板は、軽量であるため、風による影響を受けにくいというメリットもあります。
風による揚力が小さくなることで、屋根材が浮き上がったり、飛散したりするリスクを低減することができます。

5.3 デザイン性

ガルバリウム鋼板は、シンプルながらもスタイリッシュなデザイン で、近年人気が高まっています。
金属特有の光沢感が、モダンな雰囲気を演出し、住宅のデザイン性を高めます。
また、ガルバリウム鋼板は、カラーバリエーションも豊富です。定番のシルバーやブラックだけでなく、ブラウンやグリーン、ブルーなど、様々な色を選ぶことができます。
そのため、住宅のデザインや好みに合わせて、最適なカラーを選ぶことができます。
さらに、ガルバリウム鋼板は、加工性にも優れているため、様々な形状の屋根に加工することができます。
そのため、デザインの自由度が高く、個性的な住宅を建てることができます。

以下は、ガルバリウム鋼板のデザインの例です。

デザイン 特徴
立平葺き ガルバリウム鋼板の定番デザイン。
シンプルながらも洗練された印象を与えます。
横葺き 水平ラインが強調され、モダンな雰囲気を演出します。
瓦棒葺き 和風建築にも馴染みやすいデザインです。

ガルバリウム鋼板は、住宅のデザイン性を高めるだけでなく、耐久性や耐震性、耐風性にも優れているため、屋根材として非常に優れた選択肢の一つと言えるでしょう。
新築だけでなく、リフォームにも適しています。
屋根のリフォームを検討する際には、ぜひガルバリウム鋼板を検討してみてはいかがでしょうか。

関連ページガルバリウム鋼板屋根の種類とタイプ、メリット・デメリット。
ガルバリウム鋼板屋根は屋根勾配で施工可能な種類やタイプが分かれます。代表的な屋根材別の特徴をご紹介します。

6. アスファルトシングル屋根をガルバリウムでリフォームするメリット

6.1 メンテナンスの軽減

アスファルトシングル屋根と比較して、ガルバリウム鋼板屋根はメンテナンスの手間が大幅に軽減されます。
アスファルトシングルは経年劣化により、ひび割れ、剥がれ、色褪せなどが起こりやすく、定期的なメンテナンスが必要となります。
一方、ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、これらの劣化現象が起こりにくい素材です。
そのため、塗装などのメンテナンス頻度が少なく、長期的に見てメンテナンスコストを抑えることができます。

  • メンテナンスの手間:アスファルトシングル屋根に比べて、ガルバリウム鋼板屋根はメンテナンスの手間が大幅に軽減されます。
    これは、ガルバリウム鋼板の高い耐久性によるもので、塗装などのメンテナンス頻度が少なく、長期的に見てメンテナンスコストを抑えることができます。

6.2 建物の資産価値向上

ガルバリウム鋼板屋根は、その耐久性、耐震性、耐風性、デザイン性の高さから、建物の資産価値向上に貢献します。
住宅の購入希望者にとって、屋根の耐久性は重要なチェックポイントの一つです。
ガルバリウム鋼板屋根は、長期的なメンテナンスコストの低減と、建物の寿命を延ばす効果も期待できるため、資産価値を維持・向上させる上で有利に働きます。

  • 資産価値への影響:ガルバリウム鋼板屋根は、住宅の購入希望者にとって魅力的な要素となり、資産価値を維持・向上させる上で有利に働きます。

6.3 快適な住環境の実現

ガルバリウム鋼板は、断熱性・遮熱性に優れているため、夏は涼しく、冬は暖かい快適な居住空間を実現します。
アスファルトシングル屋根に比べて、太陽光からの熱を反射しやすく、室内の温度上昇を抑える効果があります。
また、断熱材との組み合わせることで、さらに断熱性能を高めることも可能です。
快適な室内環境は、居住者の健康や生活の質の向上にもつながります。

項目 アスファルトシングル ガルバリウム鋼板
断熱性 低い 高い
遮熱性 低い 高い
快適性 低い 高い
  • 断熱性・遮熱性:ガルバリウム鋼板は、断熱性・遮熱性に優れているため、夏は涼しく、冬は暖かい快適な居住空間を実現します。

7. 信頼できる業者選びのポイント

アスファルトシングル屋根からガルバリウム鋼板屋根へのリフォームは、建物の耐久性や美観を大きく左右する重要な工事です。
そのため、信頼できる業者選びが成功の鍵となります。業者選びで失敗しないために、以下のポイントを参考に慎重に検討しましょう。

7.1 施工実績

業者選びの際には、まず施工実績を確認しましょう。
特に、アスファルトシングル屋根からガルバリウム鋼板屋根へのリフォームを得意とする業者を選ぶことが大切です。
ホームページなどで施工事例を公開している場合が多いので、どのような工事を手がけているのか、デザインや仕上がりの質などを確認しましょう。
豊富な施工実績を持つ業者は、それだけ多くの経験とノウハウを蓄積しています。
経験豊富な業者であれば、様々なケースに対応できるため、安心してお任せできます。

7.2 資格・免許の有無

屋根工事は専門知識や技術が求められるため、建築業法に基づく適切な許可を得ている業者を選びましょう。
屋根工事には、「屋根工事施工技士」や「建築板金技能士」などの資格も存在します。
これらの資格を持つ職人が在籍している業者であれば、より高い技術力と専門知識を持った施工を期待できます。
資格は必ずしも必須ではありませんが、資格を持つことで、一定以上の知識や技能を有していることの証明になります。

7.3 保証・アフターフォロー

工事後の保証やアフターフォローの内容も重要なチェックポイントです。ガルバリウム鋼板屋根は耐久性に優れた素材ですが、万が一、施工不良や自然災害などが原因で不具合が発生した場合に備え、保証内容をしっかりと確認しておきましょう。
信頼できる業者は、工事内容に自信を持っているため、長期保証や手厚いアフターフォローを提供していることが多いです。
保証期間や保証内容、定期点検の有無などを事前に確認し、安心して任せられる業者を選びましょう。

7.4 見積書の内容

複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも大切です。
見積書は、工事内容や費用を明確に記載してもらい、不明点があれば質問して解消しておきましょう。
内訳が詳細に記載されているか、使用する材料の品質や数量は適切か、追加費用の可能性はないかなど、しっかりと確認することが大切です。

項目 詳細
工事内容 カバー工法なのか葺き替え工事なのか、屋根材の種類、その他付帯工事の内容などを確認する
材料費 ガルバリウム鋼板やその他の部材、断熱材などの費用を確認する
施工費 人件費、足場設置費用、運搬費用などが含まれているかを確認する
諸経費 仮設費用、養生費用、清掃費用などが含まれているかを確認する

7.5 コミュニケーション

業者とのコミュニケーションも重要な要素です。
疑問点や不安な点は遠慮なく質問し、納得のいくまで説明してくれる業者を選びましょう。
また、顧客の要望をしっかりと聞き取り、プランに反映してくれるかも重要です。
施工期間や工事中の注意点なども事前に確認し、スムーズな施工を進めてくれる業者を選びましょう。
信頼できる業者は、顧客とのコミュニケーションを重視し、要望を丁寧にヒアリングしてくれます。
また、施工計画や工程についても分かりやすく説明してくれるため、安心して任せることができます。

これらのポイントを踏まえ、信頼できる業者を選び、安全で快適な住まいを実現しましょう。
屋根リフォームは高額な費用がかかる工事であるため、慎重に検討することが大切です。複数の業者を比較し、最適な業者を選びましょう。

8. まとめ

アスファルトシングル屋根は、経年劣化により雨漏りやひび割れなどの問題が発生しやすく、地震や台風などの災害にも弱いという特徴があります。
ガルバリウム鋼板は、耐久性、耐震性、耐風性、デザイン性に優れており、アスファルトシングル屋根の葺き替え材として最適です。

屋根リフォームの方法には、既存の屋根材の上に新しい屋根材を葺くカバー工法と、既存の屋根材を撤去してから新しい屋根材を葺く葺き替え工事の2種類があります。
カバー工法は、工事期間が短く費用を抑えられるというメリットがある一方、既存の屋根材の状態によっては施工できない場合があります。
葺き替え工事は、既存の屋根材の状態に関わらず施工できるというメリットがある一方、工事期間が長く費用が高額になる傾向があります。
どちらの方法が適しているかは、屋根の状態や予算などを考慮して判断する必要があります。

アスファルトシングル屋根をガルバリウム鋼板にリフォームすることで、メンテナンスの軽減、建物の資産価値向上、快適な住環境の実現などのメリットが期待できます。
信頼できる業者を選んで、安心安全なリフォームを行いましょう。

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