雨漏りの7割は“棟部”から発生する
スレート屋根の雨漏りの約7割は、棟板金(むねばんきん)まわりが原因です。
棟板金は屋根の頂上にある金属カバーで、内部には「貫板(ぬきいた)」という下地材があります。
この部分は、
• 風の影響を最も受ける
• 釘が抜けやすい
• 雨水が溜まりやすい
• 下地が腐りやすい
という理由で、雨漏りが非常に起きやすい構造です。
スレート屋根の棟部で起きる主な雨漏り原因
① 棟板金の釘抜け・浮き

スレート屋根の棟板金は釘で固定されていますが、経年で釘が抜け、棟板金が浮きます。
• 風でバタつく
• 隙間から雨水が侵入
• そのまま放置すると飛散の危険も
これはスレート屋根で最も多い雨漏り原因です。
② 貫板(下地)の腐食

棟板金は数メートルごとに継ぎ目があります。
この継ぎ目のコーキングが劣化すると、
• 雨水が内部へ侵入
• 貫板が腐る
• 棟板金が浮く
• 雨漏りが発生
という悪循環になります。
③ 棟板金の施工不良(重ね代不足など)

新築時やリフォーム時の施工不良も多いです。
• 重ね代が短い
• 釘の位置が悪い
• 防水テープが貼られていない
• 棟板金の形状が合っていない
こうした施工不良は、スレート屋根の棟部では非常に多い雨漏り原因です。
雨漏りを防ぐための“正しい棟工事”とは?
• 釘で固定している
• 木製の貫板を使用している
• コーキングだけで止めている
• 棟板金の重ね方向が逆
• 下地が腐っているのに交換しない
これらはすべて雨漏りの原因になります。
① 貫板は樹脂製を使用する

木製の貫板は腐りやすいため、樹脂製(タフモックなど)を使用するのが最適です(スレート屋根の場合)
• 腐らない
• 釘・ビスが効きやすい
• 長寿命
棟板金が剥がれ飛ぶことを防げます。
② ビス固定(ステンレス推奨)

釘ではなくステンレスビスで固定することで、
• 抜けにくい
• 風に強い
• 長期的に安定
というメリットがあります。
③ 棟板金の重ね代を十分に確保

重ね代が短いと、風で吹き上げられ雨水が侵入します。
メーカー基準に沿った重ね代を確保することが重要です。
④ 防水テープ(気密防水テープ)を使用

棟板金の継ぎ目には、板金同士をかみ合わせて接続しますが、防水テープを貼ることでも継ぎ目からの雨水侵入を防止できます。
棟部の雨漏りは“部分修理”で直せるケースが多い
棟部の雨漏りは、屋根全体の葺き替えではなく、棟板金交換(部分修理)で直るケースが多いです。
費用の目安:
• 棟板金交換:10,000〜15,000円/m
• 貫板交換:5,000〜8,000円/m
※ 屋根の形状・長さによって変動します。
棟部は屋根の中で最も重要な雨仕舞ポイント
スレート屋根の棟部は、雨漏りの最も多い部分です。
• 釘抜け
• 貫板腐食
• コーキング劣化
• 施工不良
これらを正しく診断し、適切な棟工事を行うことで雨漏りは確実に防げます。
棟部は雨漏りの発生率が最も高く、施工の良し悪しが屋根の寿命を左右します。
棟部の雨漏り|関連する施工例
以下の施工例は、棟部の雨漏りと特に関連性が高いものです。
• 棟板金交換の施工例
• 貫板(下地)腐食の補修例
• スレート屋根の棟部修理例
• トタン屋根の棟部交換例
次に読むべき関連ページ
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棟部の雨漏りは、放置すると
• 下地腐食
• 室内への浸水
• カビ
• 断熱材の劣化
など、被害が広がります。
「雨漏りかもしれない…」と思ったら、早めの点検をおすすめします。




