
耐震診断で「屋根を軽くした方が良い」と指摘され葺き替えを決断
東京都大田区のお客様から「耐震診断で屋根を軽量化した方が良いと言われたので相談したい」とご依頼をいただきました。
お住まいは二階部分が日本瓦で施工されており、瓦特有の重量が建物の重心を高くしてしまうため、地震時の揺れが大きくなる傾向があります。
特に近年は首都圏直下型地震への備えとして、屋根の軽量化は耐震対策の中でも効果が大きいとされており、瓦屋根から金属系軽量屋根材への葺き替えを選択される方が増えています。
今回のお客様も「二階部分だけでも軽くしたい」とのご希望で、部分的な葺き替えをご提案しました。
ジンカリウム鋼板・自然石粒仕上げのエコグラーニ

今回採用した屋根材は、ディーズルーフィング社の エコグラーニ。
ガルバリウム鋼板と同じ組成のジンカリウム鋼板を基材とし、表面に自然石粒を吹き付けた高耐久屋根材です。
自然石粒仕上げにより、金属屋根でありながら落ち着いた質感を持ち、和風・洋風どちらの住宅にも美しく調和します。
エコグラーニの大きな特徴は圧倒的な軽さ。
日本瓦が坪あたり約150kg前後なのに対し、エコグラーニは坪あたり約19kg(瓦の約1/8)と非常に軽量です。
屋根が軽くなることで建物の重心が下がり、地震時の揺れが大幅に軽減されます。
耐震診断で「屋根を軽くすべき」と指摘される理由はまさにここにあります。
瓦降ろしから本体施工までの工程

工事は以下の工程で進行しました。
1.瓦降ろし
既存の日本瓦をすべて撤去し、下地の状態を確認します。
瓦は重量があるため、撤去だけでも建物の荷重が大きく軽減されます。
2.下地増し張り(構造用合板)
既存の野地板の強度を確認し、必要に応じて構造用合板を増し張りして補強します。
軽量屋根材は下地の精度が重要なため、ここを丁寧に施工することで耐久性が大きく向上します。
3.防水シート張り替え
高耐久の改質アスファルトルーフィングを使用し、雨水の侵入を防ぐ一次防水を強化します。
屋根材よりも防水シートの耐久性が重要なため、ここは必ず最新仕様へ更新します。
4.エコグラーニ本体施工
ジンカリウム鋼板の本体を専用釘で固定し、自然石粒仕上げの屋根材を丁寧に葺き上げます。
エコグラーニは立体的なデザインで、施工後は屋根の陰影が美しく、外観の印象が大きく向上します。
・瓦屋根葺き替えの3パターンと瓦葺き替えの注意点はこちら
・屋根地震対策|瓦屋根は危険?軽量化で揺れを減らす方法はこちら
軽量化による耐震性向上と美観の改善

施工後は屋根の重量が大幅に軽くなり、建物の揺れを抑える効果が期待できます。
また、自然石粒仕上げのエコグラーニは、金属屋根にありがちな「金属感」がなく、落ち着いた質感で住宅の外観がすっきりと引き締まりました。
近年は瓦屋根が傷んでいなくても、「耐震性を高めたい」「屋根を軽くして安心したい」という理由で軽量屋根材へ葺き替える住宅が増えています。
特に二階部分のみの葺き替えは費用を抑えつつ耐震性を向上できるため、合理的な選択と言えます。
工事概要
• 屋根材:エコグラーニ(ジンカリウム鋼板・自然石粒仕上げ)
• 屋根面積:60㎡
• 工事金額:83万円(一部足場含む)




